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確率論におけるコルモゴロフの二級数定理(コルモゴロフのにきゅうすうていり、英: Kolmogorov's Two-Series Theorem)は、確率変数からなる級数の収束に関する結果の一つ。コルモゴロフの不等式(英語版)から導くことができ、また大数の強法則の証明に用いられることがある。
を独立な確率変数列とし、期待値、分散を としたとき がいずれも有限値に収束するものとする。
このとき はほとんど確実に有限値に収束する。
として一般性を失わない。 とおくと、確率1で
となることが次のようにしてわかる。
任意の に対し
よって任意の に対し
ここで2番目の不等号はコルモゴロフの不等式による。
が収束するという仮定より、任意の に対し、最後の項は で 0 に収束する。よって上極限と下極限の差が正数になる確率は 0 であり、つまり差が 0 になる確率は 1 である。さらに収束先が有限であることも同様の不等式からわかり、定理が示された。
- Durrett, Rick. Probability: Theory and Examples. Duxbury advanced series, Third Edition, Thomson Brooks/Cole, 2005, Section 1.8, pp. 60–69.
- M. Loève, Probability theory, Princeton Univ. Press (1963) pp. Sect. 16.3
- W. Feller, An introduction to probability theory and its applications, 2, Wiley (1971) pp. Sect. IX.9