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コルモゴロフの二級数定理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

確率論におけるコルモゴロフの二級数定理(コルモゴロフのにきゅうすうていり、: Kolmogorov's Two-Series Theorem)は、確率変数からなる級数の収束に関する結果の一つ。コルモゴロフの不等式英語版から導くことができ、また大数の強法則の証明に用いられることがある。

定理の主張

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独立な確率変数列とし、期待値分散 としたとき がいずれも有限値に収束するものとする。

このとき ほとんど確実に有限値に収束する。

証明

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として一般性を失わない。 とおくと、確率1で

となることが次のようにしてわかる。

任意の に対し

よって任意の に対し

ここで2番目の不等号はコルモゴロフの不等式による。

が収束するという仮定より、任意の に対し、最後の項は で 0 に収束する。よって上極限と下極限の差が正数になる確率は 0 であり、つまり差が 0 になる確率は 1 である。さらに収束先が有限であることも同様の不等式からわかり、定理が示された。

参考文献

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  • Durrett, Rick. Probability: Theory and Examples. Duxbury advanced series, Third Edition, Thomson Brooks/Cole, 2005, Section 1.8, pp. 60–69.
  • M. Loève, Probability theory, Princeton Univ. Press (1963) pp. Sect. 16.3
  • W. Feller, An introduction to probability theory and its applications, 2, Wiley (1971) pp. Sect. IX.9