フレデリック・ワーサム
（コミック悪玉論から転送）
フレデリック・ワーサム Fredric Wertham | |
|---|---|
| 生誕 |
Friedrich Ignatz Wertheimer[1] 1895年3月20日  ドイツ ニュルンベルク |
| 死没 |
1981年11月18日（86歳没） アメリカ合衆国 ペンシルベニア州ケンプトン |
| 国籍 |
アメリカ合衆国 |
| 職業 | 精神科医、著作家 |
| 署名 | |
 | |
フレデリック・ワーサム（Fredric Wertham、1895年3月20日 - 1981年11月18日）は、ドイツ系アメリカ人の精神科医、著作家である。
経歴
[編集]1895年3月20日[2]、ドイツのニュルンベルクに生まれた[3]。ヴュルツブルク大学で精神医学を学び、1921年に同大学を卒業した[4]。
1922年にアメリカ合衆国へ渡り、ジョンズ・ホプキンズ病院の精神科に勤めた[2][5]。1927年に市民権を取得した[5]。1932年、ニューヨーク市に移り住み、刑事裁判所の精神病院で指揮を執った[2][5]。1946年、ハーレムにラファルグ病院を開設した[2]。
1954年、著書『Seduction of the Innocent』が刊行された[6]。ワーサムは同書のなかで、コミックは子供たちを非行に走らせたり、暴力、麻薬、犯罪の世界に足を踏み入れさせたりする、と述べている[6]。彼が特に憂慮していたのは、コミックを含む大衆芸術に見られる暴力、性差別、人種主義であった[7]。
1981年11月18日、ペンシルベニア州ケンプトンで死去[5]。86歳没[5]。
著書
[編集]- Dark Legend: A Study in Murder (1941年)
- The Show of Violence (1949年)
- Seduction of the Innocent (1954年)
- The Circle of Guilt (1956年)
- A Sign for Cain: An Exploration of Human Violence (1966年)
- The World of Fanzines: A Special Form of Communication (1973年)
脚注
[編集]- ^ “Fredric Wertham papers”. Library of Congress. 2019年11月10日閲覧。
- ^ a b c d Allen, Erin (2010年). “Seduction of the Innocent: Papers of Comic-Book 'Villain' Opened”. Library of Congress. 2019年11月10日閲覧。
- ^ Baker, R.C. (2017年10月6日). “Protruding Breasts! Acidic Pulp! #*@&!$% Senators! McCarthyism! Commies! Crime! And Punishment!”. The Village Voice. 2019年11月10日閲覧。
- ^ Johnston, Rich (2009年11月27日). “Michigan State University's History Of The Modern Comic Book #4 By Professor Ethan Watrall – The Innocent, Seduced”. Bleeding Cool. 2019年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e Webster, Bayard (1981年12月1日). “Fredric Wertham, 86, Dies; Foe of Violent TV and Comics”. The New York Times. 2019年11月10日閲覧。
- ^ a b Itzkoff, Dave (2013年2月20日). “Scholar Finds Flaws in Work by Archenemy of Comics”. The New York Times. 2019年11月10日閲覧。
- ^ Heer, Jeet (2008年4月4日). “The Caped Crusader”. Slate. 2019年11月10日閲覧。
