コミックハウス
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町三丁目6-5 原島本店ビル2F |
設立 | 1985年6月19日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 8010001080743 |
事業内容 | コミック雑誌・単行本、ドラマCD等の企画・編集・出版 |
代表者 | 宮本拓馬(代表取締役社長)[1] |
資本金 | 1000万円 |
従業員数 | 34名[2] |
主要子会社 | 茜新社 |
関係する人物 | 宮本正生 |
外部リンク | http://www.comic-house.co.jp/ |
株式会社コミックハウスは、日本の編集プロダクション。漫画を中心とした雑誌・単行本、ドラマCD等の企画・編集・デザイン業務を出版社から請け負っている。成人向け漫画雑誌に強い。
かつて代表取締役を務めていた宮本正生(2009年2月退任[3])は辰巳出版の出身。
概要
[編集]1980年代、久保書店『レモンピープル』が先鞭を付けた美少女漫画雑誌は、後続誌を次々と生むものの、まだマニア的イメージが強く、書店売りが中心だった。
コンビニエンスストアに置かれる成人向け漫画雑誌と言えばエロ劇画誌だった時代だが、講談社などの下請けで大手青年漫画誌の編集ノウハウを持っていたコミックハウスは、1986年創刊の辰巳出版『COMICペンギンクラブ』で大手青年漫画誌の垢抜けた誌面作りを持ち込み、状況を大きく変えた。
『レモンピープル』が平綴じで、白夜書房『漫画ブリッコ』はA5版だったため、多くの後続誌もどちらかを踏襲していたが、B5版中綴じの青年漫画誌に近い作りで、普通の青少年が抵抗感なく読めた『COMICペンギンクラブ』はコンビニ売りを中心に発行部数を伸ばしていく。
この実績から富士美出版『COMICキャンディータイム』、フランス書院『COMICパピポ』、メディアックス『コミックゲイザー』、笠倉出版社『MANGA絶対満足』など、続々と編集業務を委託され、一時は増刊も含めて10誌近く請け負っていた。同じく成人向け漫画雑誌の編集プロダクションだった塩山芳明の「漫画屋」などは劇画系の出自だったので、泥臭い誌面作りを続けてマニア層から一定の支持を得ていたが、コミックハウスが担当した雑誌群の編集センスは大手青年漫画誌の中でもヤング誌に近く、ヤング誌でのアシスタント経験がある漫画家も多かった。そのため、成人向けでも洗練された読みやすい漫画を描く作家を多く抱え、メジャー感もあり、「出版社がどこでも、編集がコミックハウスなら大丈夫」という安心感を与えていた。
もっとも、1990年代以降は、後にコアマガジンで『コミックメガストア』を編集した島田崇や明治拓生など、有力な編集者が次々と移籍流出したこともあり、他社も同様のノウハウを獲得。次第にコミックハウスの優位は失われていく。たとえば、1994年に創刊された2誌、『カラフルBee』(ビブロス)、『COMIC快楽天』(ワニマガジン社)は、誌面の洗練度でコミックハウスの水準に追いつき、凌駕するセンスを持っていた。また、『COMICペンギンクラブ』の形式が美少女漫画誌の定型フォーマットとなったことで、逆に一般向けのヤング誌もそのフォーマットを援用するようになった。そのため、2000年代に入ると子会社化した茜新社での出版活動が中心となっていく。
2008年4月25日には、同社初の少年雑誌であるウェブコミック『少年ソリッド』のプレ創刊号を配信した。創刊号の配信は同年6月27日で、以後、偶数月の最終金曜日に配信し、2009年7月号から毎月配信していたが、2013年1月号で新規配信を終了、休刊している[4]。
2023年現在は、DMM.com、講談社、秋田書店などの外注請負の他、茜新社から刊行している『COMIC LO』など、いわゆるマニア向けのロリコン成年漫画誌の刊行が中心となり、成人向け漫画雑誌の編集業務はかなり縮小されている。ただし、架空のキャラクターによる表現も児童ポルノとして法規制の対象に含めようとする動きが一部団体、議員に見られ、風当たりの強い状況である。
直営店
[編集]直営のコミック専門店として、水道橋駅の近くに「コミックハウス1号店」(1991年開店)を経営していた。
その後、成人向けコミック・雑誌は直営の「ダンジョンブックス」(秋葉原:2008年12月20日開店)に集約し[5][6]、一般向けコミック専門店の「ジョイブックス」として2010年4月28日にリニューアルオープンしたが、前者は2011年3月18日[7][8]、後者は2011年4月15日に閉店した[9]。
脚注
[編集]- ^ 役員人事、株式会社コミックハウス、2020年6月30日
- ^ 株式会社 コミックハウス - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分)、一般社団法人全国メディア制作連盟
- ^ 役員人事に関するお知らせ - ウェイバックマシン(2011年10月5日アーカイブ分)、株式会社コミックハウス、2009年2月25日
- ^ @solid_comicの2012年11月29日23:52のツイート - ウェイバックマシン(2016年3月10日アーカイブ分)、少年ソリッド編集部
- ^ 成年コミックス専門店 「ダンジョンブックス」 開店、アキバBlog、2008年12月22日
- ^ 読者と漫画を新たな“回路”で繋ぐ漫画専門店、秋葉原「ダンジョンブックス」の試み、WEBスナイパー、2010年1月11日更新
- ^ ダンジョンブックスは閉店致しました。 - ウェイバックマシン(2011年7月9日アーカイブ分)、ダンジョンブックス公式ブログ、2011年3月18日
- ^ 3/18【閉店】ダンジョンブックス、開店閉店.com、2011年3月24日
- ^ 4/15【閉店】ジョイブックス、開店閉店.com、2011年4月10日
関連項目
[編集]- 成人向け漫画
- 成人向け漫画雑誌の一覧
- 茜新社 - 子会社。発行雑誌・書籍のほとんどを手掛けている。
外部リンク
[編集]- COMIC HOUSE(公式サイト)
- ソリッドオンライン - ウェイバックマシン(2018年3月30日アーカイブ分)(オンラインマガジン)