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コマ収差

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コマ収差のモデル
コマ収差の発生した像の例

コマ収差(コマしゅうさ、comatic aberration)とは、光軸外の1点を光源とする光が、像面において1点に集束しない収差をいう[1][2]

球面収差非点収差像面湾曲歪曲収差と並んでザイデル収差の一つである[1][2]

コマとは頭髪ギリシア語[1][2]で、点光源が散在する夜景などを撮影すると頭髪[2]彗星[注釈 1][1]のように一方に尾を引いてボケた像となる[2][1]ことが名称の由来である。不自然なアウトフォーカス像の原因にもなる。

解決手段

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正弦条件を満たすとコマ収差は完全に除去される[2]。F値を大きくすると減少し、F6以上ではほとんど気にならなくなる[2]

脚注

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注釈

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  1. ^ 彗星の英語cometの由来もギリシア語の頭髪である。

出典

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  1. ^ a b c d e 『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.161-202「対物レンズ」。
  2. ^ a b c d e f g 『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』pp.91-110「収差とその対策」。

参考文献

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  • 吉田正太郎『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』誠文堂新光社、1989年。ISBN 4-416-28908-1 
  • 吉田正太郎『天文アマチュアのための望遠鏡光学・反射編』誠文堂新光社、1988年。ISBN 4-416-28813-1