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コハクガイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コハクガイ
Zonitoides arboreus
ランに生息するコハクガイ(米国)
分類
: 動物Animalia
: 軟体動物Mollusca
: 腹足綱 Gastropoda
階級なし : 異鰓類 Heterobranchia 
階級なし : 真正有肺類 Eupulmonata 
: 柄眼目 Stylommatophora
: コハクガイ科 Gastrodontidae
: オオコハクガイ属 Zonitoides[1]
: コハクガイ
Z. arboreus
学名
Zonitoides arboreus (Say1817)[2]
和名
コハクガイ (琥珀貝)
英名
quick gross snail

コハクガイ(琥珀貝)、学名 Zonitoides arboreus (Say, 1817)は、有肺類コハクガイ科に分類されるカタツムリの一種で、直径約5 mmの貝殻をもつ小型のカタツムリである。北米原産の外来種で1960年頃日本に帰化し、全国のヒトが住む平地部に生息するようになった[3]

形態

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貝殻はやや平たい渦巻きで、半透明のコハク色。暗灰色の軟体部が透けるため黒褐色に見える。軟体部は頭や背は灰色で、足は明るい褐色[1]。殻の中に胃腸、肝膵臓、卵精や肺が収まり、食道・胃・腸は細長い。足に生殖腺があり、比較的厚く帯状にねじれた卵管に、卵精巣につながる細長い管や、受精嚢につながる細長い管が付く。開口部近くに陰茎嚢と恋矢嚢をもつ[4]

生態

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ヒトの居住域で見られ、野菜や花卉を食べる[3]。雌雄同体で、交尾するときは片方がオス、他方がメスの役割をする[5]

分布

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北米原産で主に欧米に広く生息していたが、1960年以後日本中で見られるようになった。湿度があれば比較的寒冷でも温暖でも生息でき、ヒトが住む平地部に広く生息する[3]

脚注

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出典

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  1. ^ a b 武田晋一・西浩孝 2015, p.61
  2. ^ Kurt Auffenberg (2021年). “ Zonitoides arboreus ”. MolluscaBase. 2023年5月11日閲覧。
  3. ^ a b c 木村昭一『コハクガイ』あいちの外来種。愛知県『付属資料編-ブルーデータブックあいち2012-』p.122.
  4. ^ Bartsch 1926, p.787-789
  5. ^ Bartsch 1926, p.784

参考文献

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  • P. Bartsch and M.E. Quick, “An anatomic study of Zonitoides arboreus Say”, Journal of Agricultural Reserch, 1926, 37(8):783-791
  • 西浩孝・武田晋一 『カタツムリハンドブック』 2015, 文一総合出版, ISBN 978-4-8299-8130-6

外部リンク

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