コノハガニ
コノハガニ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Huenia heraldica (De Haan, 1837)[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Huenia proteus[2] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
コノハガニ |
コノハガニ(木の葉蟹、学名:Huenia heraldica) は、十脚目・モガニ科に分類されるカニの一種。
分類
[編集]1837年、ウィレム・デ・ハーンは日本動物誌において Maja (Huenia) heraldica と Maja (Huenia) elongata の2種を新種として記載した。しかし後に、この2種は同一種であり M. (H.) heraldica が雌、M. (H.) elongata が雄であることが判明した。このため1839年、デ・ハーンはM. (H.) proteusを新たに本種の学名とした。だが、国際動物命名規約では1839年の記載は無効であり、M. (H.) heraldica と M. (H.) elongata のどちらかを有効名としなければならなかった。1987年にこの作業が行われ、Huenia heraldica が本種の正式な学名となった。なお、この間にHuenia亜属は属に昇格されている[2]。
分布
[編集]インド洋、南太平洋、オーストラリア、紅海、ハワイに分布する[3]。
特徴
[編集]水深3-140mのサンゴ礁や岩礁、砂礫底など藻類や海草が生えている場所に生息する。
甲長3cmほど。体色は緑色・褐色・紅色とさまざまで、額に海藻をくっつけることもあり、藻類や海草に紛れ込むと発見は難しくなる。背負う海藻はサボテングサ属であることが多い[4]。オスとメスとで甲の形が異なり、オスは二等辺三角形となる。
主に夜に活動する。
近縁種にナガイコノハガニHuenia nagaiiやトヨシオコノハガニHuenia toyoshioaeがいる。
寄生虫としてフクロムシ属の1種Sacculina pulchellaが知られている[5]。
参考文献
[編集]- ^ WoRMS
- ^ a b ホルトイス L. B., 酒井勝司「コノハガニの学名について」『甲殻類の研究』第16巻、日本甲殻類学会、1987年、15-18頁、doi:10.18353/rcustacea.16.0_15、ISSN 02873478、NAID 110002698300。
- ^ 峯水亮(著者) 武田正倫・奥野淳兒(監修)『ネイチャーガイド 海の甲殻類』文一総合出版、2000年11月1日。ISBN 4-8299-0164-0。
- ^ http://www-eve.ucdavis.edu/stachowicz/papers/Hultgren_Stachowicz_2011_BookChapter.pdf
- ^ http://www.dwc.knaw.nl/DL/publications/PU00018863.pdf