コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

コナー・メネズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コナー・メネズ
Conner Menez
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンベニート郡ホリスター
生年月日 (1995-05-29) 1995年5月29日(29歳)
身長
体重
188 cm
93 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2016年 MLBドラフト14巡目(全体425位)
初出場 MLB / 2019年7月21日
NPB / 2022年7月23日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

コナー・スコット・メネズConner Scott Menez英語発音: [ˈkɑnɚ skɑt ˈmɛnɛz]; 1995年5月29日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンベニート郡ホリスター出身のプロ野球選手投手)。左投左打。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

カリフォルニア州ホリスターで生まれ育ち、高校は地元のサンベニート高校英語版に進学し、その後サンタクラリタにあるザ・マスターズ大学英語版に進学。大学野球に参加した[1]

プロ入りとジャイアンツ時代

[編集]

2016年MLBドラフトサンフランシスコ・ジャイアンツから14巡目(全体425位)で指名され、同年6月16日に契約金7.5万ドルで契約を締結した[2]。6月22日に傘下ルーキー級AZLジャイアンツ英語版でプロデビュー。7月24日にA-級セイラム=カイザー・ボルケーノズ英語版に昇格、8月2日にA+級サンノゼ・ジャイアンツ英語版に昇格した。2016年シーズンは3チーム合計で15試合(53.1回)に登板し、4勝1敗、防御率4.22を記録した。

2017年はA+級サンノゼで23試合(114.1回)に登板し、7勝7敗、防御率4.41を記録した。

2018年はA+級サンノゼで開幕を迎えた。その後、AA級リッチモンド・フライングスクアレルズ、AAA級サクラメント・リバーキャッツの3チームに所属した[3]。シーズン成績は3チーム合計で28試合(全て先発、135.1回)に登板し、9勝10敗、防御率4.46を記録した。

2019年はAA級リッチモンドで開幕を迎えた。6月8日にAAA級サクラメントに昇格[4][5]。7月21日にメジャーに初昇格し[6]、同日行われたニューヨーク・メッツ戦でメジャーデビュー。この試合では5.0回を投げて2失点で、勝ち負けは付かなかった[7]

2020年はメジャーで7試合に登板し、7月31日のテキサス・レンジャーズ戦でメジャー初勝利を挙げた[8]

2021年8月4日にDFAとなり[9]、7日にマイナー契約でジャイアンツと再契約した[9]

カブス時代

[編集]

2021年12月8日に行われたルール・ファイブ・ドラフトのマイナーリーグフェイズでシカゴ・カブスから指名され移籍した[10]

2022年はAAA級アイオワ・カブスで開幕を迎えた。5月7日にメジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りした[9]。1試合に登板し、5月17日にマイナーに降格[9]。6月4日にDFAとなり、7日にマイナー契約でカブスに残留した[9]

日本ハム時代

[編集]

2022年6月24日に北海道日本ハムファイターズと契約合意に達したと発表された。シーズン終了までの契約で、背番号は70[11]

7月14日に来日すると、同20日に横浜DeNAベイスターズとの二軍戦で来日初登板し、1回3安打2失点を記録[12]。その後、同23日に新型コロナウイルスに感染した選手の代替選手として初昇格すると、同日の千葉ロッテマリーンズ戦(札幌ドーム)で来日初登板[13]。1死満塁のピンチを招きながらも1回を無失点に抑えた[13]。9月8日の千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)では来日初先発登板し、5回を無安打無失点に抑えた[14]。9月16日のオリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)では、6回途中まで1失点に抑えていたが、宗佑磨への2球目で投球動作の途中でバランスを崩し、下半身を痛めた仕草を見せ、緊急降板[15]。この試合で来日初勝利を挙げたが、札幌市内の病院で左膝関節水腫と診断され[16]、9月21日に左膝治療のためアメリカ合衆国へ帰国した[17]。シーズンオフの10月3日、次年度の契約延長に合意したことが発表された。単年契約で、推定年俸は9000万円プラス出来高[18]

2023年は、オープン戦で7試合連続無失点と結果を残し、勝ち試合の中継ぎ投手として開幕を迎えた[19]。シーズン初登板となった4月1日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)では、2点リードの8回表に登板し、二者連続三振に抑えるも、二死から炭谷銀仁朗を四球で出塁を許すと、続く辰己涼介に同点となる2点本塁打を打たれた[20]。同5日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、1点リードの7回に登板したが、四球と安打で一死1,2塁のピンチを背負って降板。後続の玉井大翔が暴投などで走者を返したため、来日初の敗戦投手となった[21][22]。その後、コディ・ポンセ金村尚真の怪我もあり、先発に転向[23]。シーズン初先発登板となった4月30日の福岡ソフトバンクホークス戦(エスコンフィールド)では、アリエル・マルティネスと外国人バッテリーを組み[24]、4回まで1安打無失点に抑えるも、5回途中で降板した[25]。2度目の先発となった5月7日の楽天戦では、来日後最長となる6回を投げ、4安打2失点(自責0)と好投した[26]。しかし、同14日のロッテ戦(エスコンフィールド)では、クイックモーションの甘さを突かれて1イニング3盗塁を許すなど4回途中6安打4失点で降板[27][28]。さらに、同23日のソフトバンク戦(エスコンフィールド)では4回までに5つの四球を与えて降板し、翌24日に登録抹消された[29]。その後、6月21日の埼玉西武ライオンズとの二軍戦で先発登板するも、初回に2本の満塁本塁打を浴びるなど、11者連続で出塁を許し、1/3回9安打3本塁打3四球13失点で降板[30]。その後ウェイバー公示され、6月30日に自由契約となって退団した[31][32]。この年の成績は12試合に登板(4試合に先発)し、0勝2敗、防御率3.14であった。

投球スタイル

[編集]

最速94.5mph(約152.1km/h)の速球スライダーで組み立てる。

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2019 SF 8 3 0 0 0 0 1 0 0 .000 73 17.0 13 4 12 0 0 22 2 0 10 10 5.29 1.47
2020 7 0 0 0 0 1 0 0 0 1.000 45 11.1 6 2 5 0 1 8 0 0 4 3 2.38 0.97
2021 8 1 0 0 0 1 0 0 0 1.000 62 14.0 16 2 3 0 0 15 0 0 10 6 3.86 1.36
2022 CHC 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0.00 1.00
日本ハム 15 2 0 0 0 1 0 0 6 1.000 97 25.0 14 1 13 0 1 28 1 0 5 3 1.08 1.08
2023 12 4 0 0 0 0 2 0 0 .000 116 25.2 24 1 14 0 2 19 1 0 13 9 3.16 1.48
MLB:4年 24 4 0 0 0 2 1 0 0 .667 185 43.1 36 8 20 0 2 46 2 0 24 19 3.95 1.29
NPB:2年 27 6 0 0 0 1 2 0 6 .333 213 50.2 38 2 27 0 3 47 2 0 18 12 2.13 1.28
  • 2023年シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2019 SF 8 2 1 0 0 1.000
2020 7 1 1 1 0 .667
2021 8 0 1 1 0 .500
2022 CHC 1 0 0 0 0 ----
日本ハム 15 0 4 0 0 1.000
2023 12 1 6 1 0 .875
MLB 24 3 3 2 0 .750
NPB 27 1 10 1 0 .917
  • 2023年シーズン終了時

記録

[編集]

NPB

[編集]
初記録

背番号

[編集]
  • 51(2019年 - 2021年)
  • 41(2022年 - 2022年6月4日)
  • 70(2022年7月16日 - 2023年6月30日)

脚注

[編集]
  1. ^ Baseball: For Conner Menez, reality is better than a dream”. San Benito Newspaper (June 15, 2016). August 9, 2019閲覧。
  2. ^ Epps, Wayne (June 19, 2018). “Drafted by favorite team, pitcher Conner Menez getting first Double-A experience with Flying Squirrels”. Richmond Times-Dispatch. August 9, 2019閲覧。
  3. ^ Lockard, Melissa (August 8, 2018). “A Cal League education has Giants prospect Conner Menez on the big league path”. The Athletic. August 9, 2019閲覧。
  4. ^ Eisenberg, Jake (May 16, 2019). “Left-hander Conner Menez on path to one day pitch for hometown San Francisco Giants”. MiLB.com. August 9, 2019閲覧。
  5. ^ Alex Pavlovic (June 7, 2019). “Giants lefty Conner Menez looks like next young pitcher to get a shot”. NBC Sports Bay Area. August 9, 2019閲覧。
  6. ^ Henry Schulman (July 20, 2019). “NorCal strong — Giants to promote lefty Conner Menez, infielder Zach Green from Triple-A”. San Francisco Chronicle. July 20, 2019閲覧。
  7. ^ Ali Thanawalla (July 21, 2019). “Conner Menez, Zach Green reflect on making MLB debuts with Giants”. NBC Sports Bay Area. July 22, 2019閲覧。
  8. ^ Conner Menez 2020 Pitching Game Logs”. Baseball-Reference.com. 2022年6月25日閲覧。
  9. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2022年6月25日閲覧。
  10. ^ Jonathan Mayo (2021年12月9日). “Rule 5 Draft results, pick by pick”. MLB.com. 2022年6月25日閲覧。
  11. ^ コナー・メネズ投手と契約合意”. 北海道日本ハムファイターズ (2022年6月24日). 2022年6月25日閲覧。
  12. ^ “【日本ハム】新助っ人左腕メネズ2軍戦1イニング3安打2失点デビュー、持ち球全て投げ試運転”. 日刊スポーツ. (2022年7月20日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202207200000697_m.html 2022年7月23日閲覧。 
  13. ^ a b c d “【日本ハム】新外国人メネズ1軍初登板、ピンチ招くも1回1安打無失点 特例代替で選手登録”. 日刊スポーツ. (2022年7月23日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202207230000756_m.html 2022年7月23日閲覧。 
  14. ^ 【日本ハム】メネズ来日初先発で5回ノーノー降板 3日中継ぎ登板から中4日を考慮か”. 日刊スポーツ (2022年9月8日). 2022年9月26日閲覧。
  15. ^ 【日本ハム】メネズが緊急降板、投球動作の途中でバランス崩す 下半身を痛めた可能性”. 中日スポーツ (2022年9月16日). 2022年9月26日閲覧。
  16. ^ 【日本ハム】メネズが左膝関節水腫、今後は患部の経過を観察しながら判断”. 日刊スポーツ (2022年9月17日). 2022年9月26日閲覧。
  17. ^ 日本ハム・メネズが左膝治療のため帰国”. サンスポ (2022年9月21日). 2022年9月26日閲覧。
  18. ^ 【日本ハム】ポンセ、メネズ、アルカンタラの外国人3選手と来季も契約 新年俸もそれぞれ合意”. 日刊スポーツ (2022年10月3日). 2022年10月3日閲覧。
  19. ^ “【日本ハム】新庄監督が勝利の方程式を明言「メネズ、田中、石川」 2年目のシーズンへ「間違いなく台風の目になる」”. スポーツ報知. (2023年3月29日). https://hochi.news/articles/20230329-OHT1T51246.html?page=1 2023年11月3日閲覧。 
  20. ^ 東北楽天・辰己涼介の今季初本塁打は同点2ラン!”. パ・リーグインサイト (2023年4月1日). 2023年11月3日閲覧。
  21. ^ “【ロッテ】藤原恭大、打撃と走塁で逆転勝ち生む「絶対にセーフになってやろうという気持ちで」”. 日刊スポーツ. (2023年4月5日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202304050001452_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  22. ^ “【日本ハム】新庄監督、5回無失点の伊藤大海に「勝たせてあげたかった」一問一答”. 日刊スポーツ. (2023年4月5日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202304050001155_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  23. ^ “日本ハム・メネズが先発転向 30日ソフトバンク戦に登板濃厚 ポンセ&金村離脱で白羽の矢”. スポーツニッポン. (2023年4月28日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/04/28/kiji/20230428s00001173033000c.html 2023年11月3日閲覧。 
  24. ^ “【日本ハム】マルティネス移籍後初スタメンマスクで好リード メネズと英語でコミュニケーション”. 日刊スポーツ. (2023年4月30日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202304300001226_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  25. ^ “【日本ハム】メネズ5回の壁超え挑戦「5、6回とノーヒットで抑える姿を見せたい」楽天戦先発”. 日刊スポーツ. (2023年5月6日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202305060000608_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  26. ^ “【日本ハム】上川畑大悟「負けたらきょうは寝られないなと思っていた」ミス挽回のサヨナラ打”. 日刊スポーツ. (2023年5月7日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202305070001027_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  27. ^ “【日本ハム】メネズ4失点KO「連係の部分でミスが出た」3回だけで3盗塁され逆転許す”. 日刊スポーツ. (2023年5月14日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202305140001161_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  28. ^ “【ロッテ】パ最少33戦11盗塁が1試合で5盗塁…体重115キロ・アジャ5年ぶり盗塁で勝ち越し”. スポーツ報知. (2023年5月15日). https://hochi.news/articles/20230514-OHT1T51282.html?page=1 2023年11月3日閲覧。 
  29. ^ “ヤクルト西田明央、巨人田中千晴ら登録 オリックス福田周平ら抹消/24日公示”. 日刊スポーツ. (2023年5月24日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202305240000774_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  30. ^ “【西武】2軍打線がまたまた大爆発 愛斗2発&山野辺翔も満塁弾、初回だけで13点メネズKO”. 日刊スポーツ. (2023年6月21日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202306210000422_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  31. ^ “【日本ハム】ガント、メネズ両投手が自由契約 ウエーバー公示も他球団の譲渡申し込みなし”. 日刊スポーツ. (2023年6月30日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202306300000360_m.html 2023年11月3日閲覧。 
  32. ^ 一般社団法人日本野球機構. “自由契約選手 | 2023年度公示”. NPB.jp 日本野球機構. 2023年7月1日閲覧。
  33. ^ “【日本ハム】メネズ来日初先発で5回ノーノー降板 3日中継ぎ登板から中4日を考慮か”. 日刊スポーツ. (2022年9月8日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202209080001390_m.html 2022年9月8日閲覧。 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]