コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

コドリントン (駆逐艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コドリントン
基本情報
建造所 スワン・ハンター
運用者  イギリス海軍
艦種 嚮導駆逐艦
級名 A級 (嚮導艦仕様)
前級 スコット級 (アドミラルティ型)
艦歴
発注 1928年3月6日
起工 1928年6月20日
進水 1929年8月8日
竣工 1930年6月4日
最期 1940年7月27日に戦没
要目
基準排水量 1,540トン
満載排水量 2,012トン
全長 104.54 m
垂線間長 101.19 m
最大幅 10.29 m
吃水 3.76 m
ボイラー 水管ボイラー×3缶
主機 蒸気タービン×2基
推進 スクリュープロペラ×2軸
出力 39,000馬力
速力 35ノット
燃料 重油425トン
航続距離 4,170海里 (15kt巡航時)
乗員 145名
兵装45口径12cm砲×5門
39口径40mm機銃×2門
・53.3cm4連装魚雷発射管×2基
爆雷投射機×2基
・爆雷×8発
テンプレートを表示

コドリントン (HMS Codrington, D65) はイギリス海軍嚮導駆逐艦[1]。艦名はエドワード・コドリントン海軍大将にちなむ。

設計

[編集]

「コドリントン」は、A級駆逐艦嚮導艦として、同じ1927-8年度計画で建造された。A級の他の艦よりも大きく、艦砲を1門多く搭載している。しかしこのために、最大戦速での旋回半径は、他の艦が平均380ヤード (350 m)なのに対し、本艦では980ヤード (900 m)と大きく、艦隊行動の制約となった[2]

機関構成は、ボイラー海軍本部の設計によるアドミラルティ式3胴型水管ボイラー、主機はパーソンズ式オール・ギヤード・タービンと、いずれもA級と同様とされた[3]。艦型の大型化に対応して、出力は34,000馬力から39,000馬力に増強されたが、歯車減速機の騒音が大きく、不評であった[1]

装備

[編集]

A級では12cm砲4門を搭載していたが、上記の通り、「コドリントン」では5門に増備している。当初は、仰角を40度に増した新型の43口径12cm砲(QF 4.7インチ砲Mk.VII)を搭載し、特に2番砲は「ブルドッグ」と同様に最大仰角60度として高角砲を兼用する予定であったが、試験結果が不良だったため実現せず、結局、A級と同じ平射砲である45口径12cm砲(QF 4.7インチ砲Mk.IX)を搭載して就役した[1]

水雷兵器としては、A級と同じく21インチ魚雷発射管を4連装2基搭載した[1]魚雷としては、当初はMk.Vを搭載しており、後にMk.IXに更新した[2]

第二次世界大戦が勃発すると、後部魚雷発射管を撤去して45口径7.6cm高角砲(QF 3インチ砲Mk.I)を搭載したが、この改装工事の直後に喪失したため、レーダー搭載などの追加改装は実現しなかった[1]

艦歴

[編集]

「コドリントン」はウォールズエンドスワン・ハンター社で起工し、1930年6月4日に就役した。1940年7月27日、ドーバーで被爆・擱座して喪失した[1]

参考文献

[編集]
  1. ^ a b c d e f 中川務「イギリス駆逐艦史」『世界の艦船』第477号、海人社、1994年2月、65頁、ISBN 978-4905551478 
  2. ^ a b Roger Chesneau, Robert Gardiner (1980). Conway's All the World's Fighting Ships 1922-1946. Naval Institute Press. p. 38. ISBN 978-0870219139 
  3. ^ 阿部安雄「機関 (技術面から見たイギリス駆逐艦の発達)」『世界の艦船』第477号、海人社、1994年2月、164-171頁、ISBN 978-4905551478 

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]