コドリントン (駆逐艦)
コドリントン | |
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基本情報 | |
建造所 | スワン・ハンター |
運用者 | イギリス海軍 |
艦種 | 嚮導駆逐艦 |
級名 | A級 (嚮導艦仕様) |
前級 | スコット級 (アドミラルティ型) |
艦歴 | |
発注 | 1928年3月6日 |
起工 | 1928年6月20日 |
進水 | 1929年8月8日 |
竣工 | 1930年6月4日 |
最期 | 1940年7月27日に戦没 |
要目 | |
基準排水量 | 1,540トン |
満載排水量 | 2,012トン |
全長 | 104.54 m |
垂線間長 | 101.19 m |
最大幅 | 10.29 m |
吃水 | 3.76 m |
ボイラー | 水管ボイラー×3缶 |
主機 | 蒸気タービン×2基 |
推進 | スクリュープロペラ×2軸 |
出力 | 39,000馬力 |
速力 | 35ノット |
燃料 | 重油425トン |
航続距離 | 4,170海里 (15kt巡航時) |
乗員 | 145名 |
兵装 |
・45口径12cm砲×5門 ・39口径40mm機銃×2門 ・53.3cm4連装魚雷発射管×2基 ・爆雷投射機×2基 ・爆雷×8発 |
コドリントン (HMS Codrington, D65) はイギリス海軍の嚮導駆逐艦[1]。艦名はエドワード・コドリントン海軍大将にちなむ。
設計
[編集]「コドリントン」は、A級駆逐艦の嚮導艦として、同じ1927-8年度計画で建造された。A級の他の艦よりも大きく、艦砲を1門多く搭載している。しかしこのために、最大戦速での旋回半径は、他の艦が平均380ヤード (350 m)なのに対し、本艦では980ヤード (900 m)と大きく、艦隊行動の制約となった[2]。
機関構成は、ボイラーは海軍本部の設計によるアドミラルティ式3胴型水管ボイラー、主機はパーソンズ式オール・ギヤード・タービンと、いずれもA級と同様とされた[3]。艦型の大型化に対応して、出力は34,000馬力から39,000馬力に増強されたが、歯車減速機の騒音が大きく、不評であった[1]。
装備
[編集]A級では12cm砲4門を搭載していたが、上記の通り、「コドリントン」では5門に増備している。当初は、仰角を40度に増した新型の43口径12cm砲(QF 4.7インチ砲Mk.VII)を搭載し、特に2番砲は「ブルドッグ」と同様に最大仰角60度として高角砲を兼用する予定であったが、試験結果が不良だったため実現せず、結局、A級と同じ平射砲である45口径12cm砲(QF 4.7インチ砲Mk.IX)を搭載して就役した[1]。
水雷兵器としては、A級と同じく21インチ魚雷発射管を4連装2基搭載した[1]。魚雷としては、当初はMk.Vを搭載しており、後にMk.IXに更新した[2]。
第二次世界大戦が勃発すると、後部魚雷発射管を撤去して45口径7.6cm高角砲(QF 3インチ砲Mk.I)を搭載したが、この改装工事の直後に喪失したため、レーダー搭載などの追加改装は実現しなかった[1]。
艦歴
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「コドリントン」はウォールズエンドのスワン・ハンター社で起工し、1930年6月4日に就役した。1940年7月27日、ドーバーで被爆・擱座して喪失した[1]。
参考文献
[編集]- ^ a b c d e f 中川務「イギリス駆逐艦史」『世界の艦船』第477号、海人社、1994年2月、65頁、ISBN 978-4905551478。
- ^ a b Roger Chesneau, Robert Gardiner (1980). Conway's All the World's Fighting Ships 1922-1946. Naval Institute Press. p. 38. ISBN 978-0870219139
- ^ 阿部安雄「機関 (技術面から見たイギリス駆逐艦の発達)」『世界の艦船』第477号、海人社、1994年2月、164-171頁、ISBN 978-4905551478。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- HMS Codrington at Uboat.net.