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コジャテペ級駆逐艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コジャテペ級駆逐艦

写真は「コジャテペ」
艦級概観
艦種 駆逐艦
艦名
前級 ムアヴェネティ・ミッリイェ級
次級 トゥナズテペ級
性能諸元
排水量 常備:1,250トン
満載:1,650トン
全長 100.2m
水線長 98.0m
全幅 9.37m
吃水 2.9m
機関 ソーニクロフト重油専焼水管缶3基
+パーソンズギヤード・タービン2基2軸推進
最大出力 40,000hp
最大速力 36.0ノット
航続距離 -ノット/-海里
燃料 重油:360トン(満載)
乗員 149名
兵装 アンサルド 12cm(50口径)単装速射砲4基
4cm(39口径)ポンポン砲3基
(1942年:エリコン 20mm(76口径)単装機銃2基追加)
53.3cm三連装魚雷発射管2基

コジャテペ級駆逐艦 (コジャテペきゅうくちくかん、英語: Kocatepe class destroyers, トルコ語: Kocatepe sınıfı muhripler) または アダテペ級駆逐艦 (英語: Adatepe class destroyers, トルコ語: Adatepe sınıfı muhripler) はトルコ海軍駆逐艦。2隻が就役した。

概要

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本級は、トルコ海軍が自国の沿岸防備のために、1929年度海軍計画においてイタリアアンサルド社に発注・建造した駆逐艦である。

艦形

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艦首から撮られた「アダテペ」。

船体形状は船首楼型とした。甲板のシアは少なく、船首前端も傾斜の少ない形状となっている。船首楼甲板の後端に艦橋と前部マストを配置。その後方の甲板下は3基の主缶を収めた缶室区画で、1番煙突に主缶2基分、2番煙突に1基分の煙路が導設された。煙突後方に53.3cm三連装魚雷発射管2基が配置された。主砲は前後甲板上に2基ずつ背負い式で配置された。

兵装

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艦尾から撮られた「アダテペ」。背負い式配置の12cm速射砲2基と中央部に仰角一杯の4cmポンポン砲が見える。

本級の主砲にはアンサルド製1926年型 12cm(50口径)速射砲を採用した。その性能は重量23.15kgの砲弾を仰角45度で22,000mまで届かせることができた。 砲身の俯仰能力は仰角45度・俯角10度で、旋回角度は左右150度の旋回角度を持っていた。装填形式は自由角度装填で、発射速度は人力装填のため毎分6 - 7発であった。これを防楯の付いた単装砲架で4基搭載した。

他に対空兵装としてヴィッカース社からテルニ社でライセンス生産された4cm(39口径)ポンポン砲が単装砲架で3基搭載した。

水雷兵装として、53.3cm三連装魚雷発射管2基を搭載した。

同型艦

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  • コジャテペ(Kocatepe)
    • アンサルド社ジェノバ造船所にて1930年1月に起工、1931年7月2日に進水、同年10月に就役。1954年2月に除籍後、解体処分。
  • アダテペ(Adatepe)
    • アンサルド社ジェノバ造船所にて1930年1月に起工、1931年3月19日に進水、同年10月に就役。1954年2月に除籍後、解体処分。

参考図書

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  • 「Conway All The World's Fightingships 1922-1946」(Conway)
  • 世界の艦船 増刊第20集 第2次大戦のイタリア軍艦」(海人社

関連項目

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外部リンク

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