コエンティーズ・スリップ
座標: 北緯40度42分13秒 西経74度00分38秒 / 北緯40.70366度 西経74.01063度
コエンティーズ・スリップ (Coenties Slip) またはコエンティーズ停泊所は、ニューヨーク市マンハッタン区フィナンシャル・ディストリクトの中心にある、かつて存在した人工の入り江、現在は埋め立てられた歩道である。この入り江はイースト川から市街へと引かれており、荷積み・荷降ろしのために船舶が停泊できるようになっていた。この入り江は1835年に埋め立てられ、現在は歴史的な歩道となっている。この歩道はパール・ストリートと直交して行き止まりになっており、元々は今よりさらに東へサウス・ストリートまで3ブロック (585.6 Feet) の区間に渡っていた。ニューヨーク市の初代の市庁舎はかつてコエンティーズ・アレイ (Coenties Alley) とパール・ストリートの角、コエンティーズ・スリップのすぐ北に所在していた[1]。現在は超高層ビルに囲まれているが、この歩道沿いには19世紀の建物が現在も並んでおり、スモール・ビジネスのオフィスとして用いられている。
これらの超高層ビルの建設に伴って、ウォーター・ストリートとフロント・ストリート (en)、およびフロント・ストリートとサウス・ストリートの間の通りは、ビルの敷地として埋められることとなった。55 ウォーター・ストリートの一部およびニューヨーク・ベトナム戦争退役軍人記念碑 (en) の一部はかつてのコエンティーズ・スリップの上に建てられている。コエンティーズ・スリップおよびコエンティーズ・アレイの名前はともにConraet Ten Eyckおよび彼の妻Antjeのから付けられている[2]。
発音
[編集]2003年、Gerard Wolfeによりコエンティーズ (Coenties) の発音は[ˈkoʊ.əntiːz] KOH-ən-teezであると調査、報告された[3]。それ以前の報告では、[ˈkwɪnsiːz] KWIN-seez (1896)[4]、[ˈkwɛntʃɪz] KWEN-chiz (1917)[5]、および[ˈkwɪntʃiːz] KWIN-cheez (1908)[6]という発音がある。
コエンティーズ・アレイ
[編集]コエンティーズ・アレイ (Coenties Alley) またはコエンティーズ路地は、ニューヨーク市マンハッタン区フィナンシャル・ディストリクトにある歴史的な歩道である。かつてはシティ・ホール・レーン (City Hall Lane) と呼ばれていた。この歩道はウィリアム・ストリートおよびパール・ストリートに直交してその間の1ブロックを走っており、途中でストーン・ストリートが途中でちょうど途切れる部分とも接している[1]。ニューヨーク市の初代の市庁舎はかつてコエンティーズ・アレイ (Coenties Alley) とパール・ストリートの角に建っていた。現在は超高層ビルに囲まれているが、この歩道沿いには19世紀の建物が現在も並んでおり、スモール・ビジネスのオフィスとして用いられている。そのアレイ(路地・小路・裏通り)はコエンティーズ・スリップ (Coenties Slip) と呼ばれている。
参考文献
[編集]脚注
- ^ a b “Quality of Life Improvements”. Lower Manhattan Construction Command Center. 2010年5月29日閲覧。
- ^ “The Alleys of Lower Manhattan”. Forgotten NY. 2010年5月29日閲覧。
- ^ Wolfe, Gerard R. New York, 15 walking tours: an architectural guide to the metropolis (2003), p. 60.
- ^ Earle, Alice Morse, "The Stadt Huys of New Amsterdam," Half Moon Series, Vol 1, No 1 (1896), p. 4.
- ^ Miller, Alice Duer, "The Happiest Time of Their Lives," The Century [Magazine], Vol. 95, No. 1, November 1917, p. 23.
- ^ Phyfe, William Henry Pinkney, Twelve thousand words often mispronounced (1908), p. 562.