コウナガカワスナガニ属
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コウナガカワスナガニ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Moguai | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コウナガカワスナガニ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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コウナガカワスナガニ属[1](学名: Moguai)は、スナガニ上科・ムツハアリアケガニ科の属。本属は東アジアから東南アジアにかけて3種が分布し、日本には南西諸島にコウナガカワスナガニとヨウナシカワスナガニの2種が生息する[2]。
コウナガカワスナガニ属は、C. G. S. Tan and P. K. L. Ng 1999によってMoguai aloutosをタイプ種として、ムツハアリアケガニ属(Camptandrium)より分離・新設された[3]。
いずれも甲幅5-6mm、甲長7mm未満の小さなカニ。鋏脚も小さい。河口近くの汽水域の礫混じりの底質に生息する[2][4]。
以下の3種が知られる。
- Moguai elongatum (Rathbun, 1931), コウナガカワスナガニ
奄美大島・西表島:中国南部 前側縁に明瞭な歯がある[4]。
- Moguai pyriforme Naruse, 2005, ヨウナシカワスナガニ
前種に比べて前側縁は平滑で、甲の形は洋ナシ型をしている。奄美大島、加計呂麻島、沖縄島から知られ、この地域の固有種と考えられる[2]。加計呂麻島での観察では春に繁殖する[4]。
- Moguai aloutos Tan and Ng 1999
シンガポール、マレーシアから知られている[3]。
コウナガカワスナガニとヨウナシカワスナガニは、鹿児島県の指定希少野生動植物に指定され、採集が禁止されている[5]。
脚注
[編集]- ^ 和田恵次「日本産スナガニ類の学名と和名(2022年時点)」『わだつみ 海の生き物情報誌』、海の生き物を守る会、2023年1月。
- ^ a b c T. Kishino; A. Nomoto; T. Yonezawa; S. Kimura; K. Wada (2014). “Supplemental description of a rare brackish-water crab, Moguai pyriforme Naruse, 2005 (Decapoda: Brachyura: Camptandriidae), with an emphasis on male morphology”. Fauna Ryukyuana (琉球大学博物館(風樹館)) 10: 1-8. hdl:20.500.12000/38626 .
- ^ a b C. G. S. Tan; P. K. L. Ng (1999). “A Revision of the Genus Camptandrium Stimpson, 1858 (Crustacea: Decapoda: Brachyura: Camptandriidae)”. The Raffles Bulletin of Zoology 47 (1): 193-219.
- ^ a b c 三浦知之、三浦要「加計呂麻島の海岸湿地に生息する甲殻類と貝類の記録」『Nature of Kagoshima』第41巻、2015年、209-222頁。
- ^ “新たに指定希少野生動植物を指定しました”. 鹿児島県 (2024年8月30日). 2024年12月26日閲覧。