ゲロタ筋膜
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ゲロタ筋膜 | |
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腎臓および周囲構造の矢状断面。Posterior lamella of renal fasciaがゲロタ筋膜である。 | |
概要 | |
表記・識別 | |
ラテン語 | fascia renalis |
ドーランド /エルゼビア | f_03/12355506 |
グレイ解剖学 | p.1220 |
TA | A08.1.01.010、A13.2.01.009 |
FMA | 18104 |
解剖学用語 |
ゲロタ筋膜(ゲロタきんまく、英: Gerota's fascia、ジェロタ筋膜、ゲロータ筋膜)とは、脊椎動物の体内にある密性結合組織の膜状の構造物である。筋膜といっても、筋組織を包んでいるのではなく、腎、腎周囲脂肪組織(脂肪被膜)、副腎を被っている。腎筋膜 (renal fascia) ともいう。
腹膜腔から腎臓のあたりで壁側腹膜を開け、後腹膜にアプローチすると、つるつるの線維性の被膜が露出する。これがゲロタ筋膜である。腎の周りを包んで閉じているのではなく、前葉と後葉が腎の外側方で合わさり、さらに腹壁の筋群の内面を被う「横筋筋膜」と名前を変えて、腹壁の筋の内側面の筋膜につながる。ゲロタ筋膜が線維膜 (tunica fibrosa) と呼ばれず筋膜と呼ばれるのは、横筋筋膜に続くからだと考えられる。
参考文献
[編集]- 寺田春水、藤田恒夫『解剖実習の手びき』南山堂、2004年。