ゲリドン
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ゲリドン(guéridon)は、1本以上の脚に支えられた小さなテーブルである。脚はしばしば人間や神を模した彫刻であり、天板は丸いことが多い。ゲリドンは、17世紀中盤のフランスに由来する。初期のゲリドンの脚は、カリアティードの影響を受けて、古代エジプトや古代ギリシアの神、またアフリカの伝説的な人物がモデルとされた。
ゲリドンは、燭台や花瓶を置く等の目的で用いられ、宮殿の家具として華美な装飾が施された。1715年にルイ14世が死去した際には、ヴェルサイユ宮殿には数百個ものゲリドンがあり、一世代の間に脚や天板は、シンプルなものや芸術的なもの等、無数の形をとった。また、木製、金メッキ、銀、エナメル他、実に家具を作る素材であればあらゆるものでゲリドンが作られた。現在のフランスでは、普段は使わない小さなテーブルのことをゲリドンと呼んでいる。
出典
[編集]- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Gueridon". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 12 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 670.
- Abbott, James A. A Frenchman in Camelot: The Decoration of the Kennedy White House by Stephane Boudin. Boscobel Restoration Inc.: 1995. ISBN 0-9646659-0-5.
- Kenny, Peter M., Frances F. Bretter and Ulrich Leben. Honore Lannuier Cabinetmaker from Paris: The Life and Work of French Ebiniste in Federal New York. The Metropolitan Museum of Art, New York and Harry Abrams: 1998. ISBN 0-87099-836-6.
- Monkman, Betty C. The White House: The Historic Furnishing & First Families. Abbeville Press: 2000. ISBN 0-7892-0624-2.