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ゲイリー・エイビス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ゲイリー・エイビス

(左から) カルロス・アコスタダーシー・バッセル、ゲイリー・エイビス。バッセル引退公演のカーテンコールにて。
生誕 1969年/1970年(54歳 - 55歳)
イギリスの旗 イギリスイプスウィッチ
教育 バード大学
ロイヤル・バレエ学校
職業 バレエダンサー
非婚配偶者 ティム・ホルダー
現所属ロイヤル・バレエ団
過去所属Kバレエカンパニー
イングリッシュ・ナショナル・バレエ

ゲイリー・エイビス(Gary Avis, MBE)は、イギリスバレエダンサーロイヤル・バレエ団のプリンシパル・キャラクター・アーティストで、シニア・バレエマスターも兼務する。

幼少期

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イプスウィッチで生まれ[1]、当初はミュージカルでトレーニングを積み、ロイヤル・バラエティー・パフォーマンスに出演していた。バレエを始めたのは12歳と遅く、ケントのバード大学でもミュージカルを学んだ。その後、バード大学での恩師の紹介によりロイヤル・バレエ学校で訓練を受け始めた[2]

経歴

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1989年にロイヤル・バレエ団に入団し、1995年にソリストに昇格した。1999年に退団して日本で熊川哲也Kバレエカンパニー設立に参加。2002年にファースト・ソリストとしてイングリッシュ・ナショナル・バレエに入団、2004年にはロイヤル・バレエ団に復帰した。その翌年にはプリンシパル・キャラクター・アーティストに任じられた[3]。2007年にアシスタント・バレエマスターに任命され、2009/2010年シーズンにバレエマスターに指名された[1]。2019年にはシニア・バレエマスターに就任している[4]。『くるみ割り人形』のドロッセルマイヤー役、『白鳥の湖』のロットバルト役、『オネーギン』のグレーミン公爵役など、演技力を要求される役柄を多く演じている。アレッサンドラ・フェリと踊った『ウールフ・ワークス』などで初演している[5]

ダーシー・バッセルとよくパートナーを組んでおり、バッセルの最終公演では『大地の歌』でバッセルおよびカルロス・アコスタと共演している[3]。後にバッセルとキャサリン・ジェンキンスのツアー『Viva la Diva[6]や、バッセルが判事役を演じた『Strictly Come Dancing』にも出演している[2]。2012年のロンドンオリンピックでは閉会式でクリストファー・ウィールドン振付/デヴィッド・アーノルド作曲のダンス・シークエンス『Spirit of the Flame』を踊っている。このシークエンスでは、バッセルが燃えるフェニックスの姿でステージに向かって飛び、エイビス、ジョナサン・コープ、エドワード・ワトソン、ニーアマイア・キッシュなど200人以上のバレエダンサーの前に着陸した後、聖火が消える演出となっていた[7]

2011年および2019年には英国批評家協会賞の優秀男性パフォーマンス賞(クラシック部門)を受賞した[8][9]。2018年には大英帝国勲章メンバー章を授与され、MBEのポスト・ノミナル・レターズを許された。また、サフォーク大学から名誉博士号を贈られており、サフォーク・コミュニティ財団の芸術文化基金と長く協力している[10][11]

私生活

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ティム・ホルダーとシビル・パートナーシップを結んでおり[2]サフォーク郊外で共に暮らしている[5]

参考文献

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  1. ^ a b “Gary Avis”. Royal Opera House. オリジナルの3 May 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200503194010/http://www.roh.org.uk/people/gary-avis 
  2. ^ a b c Lambert, Victoria (30 August 2019). “I know how hard being a boy who loves ballet can be”. The Telegraph (London). https://www.telegraph.co.uk/men/thinking-man/britains-oldest-ballet-master-know-hard-boy-loves-dance-can/ 
  3. ^ a b “Suffolk dancer stars in Darcey farewell”. East Anglian Daily Times. (7 June 2007). https://www.eadt.co.uk/ea-life/suffolk-dancer-stars-in-darcey-farewell-1-83846 
  4. ^ Black, Becky (12 July 2019). “The Royal Ballet announces promotions, leavers and joiners for the 2019/20 season”. Royal Opera House. https://www.roh.org.uk/news/the-royal-ballet-announces-promotions-leavers-and-joiners-for-the-2019-2020-season 
  5. ^ a b Webber, Christine (11 May 2015). “Gary Avis: 'No one's ever lonely in a dance class'”. The Telegraph (London). https://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/11597486/Gary-Avis-No-ones-ever-lonely-in-a-dance-class.html 
  6. ^ “Glamour gig for Gary”. East Anglian Daily Times. (29 April 2008). https://www.eadt.co.uk/ea-life/glamour-gig-for-gary-1-188533 
  7. ^ Spirit of the flame”. London 2012. 2020年6月27日閲覧。
  8. ^ “2011 UK National Dance Awards – Winners Announced”. Dance Tabs. (23 January 2012). https://dancetabs.com/2012/01/2011-uk-national-dance-awards-winners-announced/ 
  9. ^ “The National Dance Awards 2019/20”. Dancing Times. (20 February 2020). https://www.dancing-times.co.uk/the-national-dance-awards-2019-20/ 
  10. ^ Gibbon, Amy (12 October 2018). “Suffolk ballet star Gary Avis receives MBE at Buckingham Palace”. East Anglian Daily Times. https://www.eadt.co.uk/news/queen-presents-ipswich-dancer-gary-avis-with-mbe-1-5734880 
  11. ^ Mortimer, Lynne (4 April 2019). “Ballet Star Gary Avis in conversation with Christine Webber”. Ipswich Star. https://www.ipswichstar.co.uk/what-s-on/an-evening-with-gary-avis-in-conversation-with-christine-webber-1-5978128