ケン・ボーレック・エア
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設立 | 1970年 | |||
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ハブ空港 | カルガリー国際空港 | |||
親会社 | Kenn Borek Air Ltd | |||
保有機材数 | 38機 | |||
就航地 | 9都市 | |||
本拠地 | アルバータ州 カルガリー | |||
代表者 | Brian Crocker(CEO) |
ケン・ボーレック・エア(英:Kenn Borek Air)は、カナダの北極圏を中心に運航するコミューター航空会社。
歴史
[編集]ケン・ボーレック・エアは1970年に、北極圏の石油掘削場への輸送の為、ツインオッターで運航を開始した。[1]
2001年4月26日、ケン・ボーレック・エアはツインオッターを容体が悪いロン・シェーメンスキー氏の救助のためアムンゼン・スコット基地に派遣した、これは冬の南極への世界初の救助であった。[2]
2009年、北極圏で自社の航空機が墜落した際、北極圏に会社を挙げて仮設テントを張り墜落機の捜索にあたった。[3]
2011年、BBCは自社の番組フローズン・プラネットの撮影の為、ケン・ボーレック・エアの機材をチャーターした。
2016年、冬の北極圏で容体の悪くなった社員救出のためツインオッター二機を派遣した。この二機の機長はアメリカの航空雑誌「Aviation Week & Space Technology」で表彰された。[4]
保有機材
[編集]機材 | 保有機材数 | 備考 |
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ビーチクラフト1900D | 3 | |
ビーチクラフト キングエア | 4 | |
デ・ハビラント・カナダ DHC‐6ツインオッター | 21 | |
ベイズラー BT-67 | 9 | 3機はピストンエンジン、
残りの6機はターボプロップエンジン |
バイキング・エア DHC‐6‐400 ツインオッター | 1 |
就航都市
[編集]就航都市は全てカナダ国内線
都市 | 州(準州を含む) | 空港 |
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フォート・マックフェーソン | ノースウェスト準州 | フォート・マックフェーソン空港 |
イヌヴィック | ノースウェスト準州 | イヌヴィック空港 |
パウラツーク | ノースウエスト準州 | パウラツーク空港 |
サッチス・ハーバー | ノースウエスト準州 | サッチス・ハーバー空港 |
ウルカクトック | ノースウエスト準州 | ウルカクトック空港 |
ケープ・ドーセット | ヌナブト準州 | ケープ・ドーセット空港 |
クライド・リバー | ヌナブト準州 | クライド・リバー空港 |
ホール・ビーチ | ヌナブト準州 | ホール・ビーチ空港 |
イグルーリック | ヌナブト準州 | イグルーリック空港 |
パンナートゥン | ヌナブト準州 | パンナートゥン空港 |
レゾリュート | ヌナブト準州 | レゾリュートベイ空港 |
グリスフィヨルド | ヌナブト準州 | グリスフィヨルド空港 |
事故
[編集]1977年2月28日、C-47スカイトレインがケベック州内に墜落。[6]
1978年9月18日、C-47スカイトレインがコマークック空港に不時着、機体は修復が不可能なほど損傷した。[7]
1982年5月7日、C-47スカイトレインがカルガリー国際空港から離陸の際オーバーラン。[8]
2007年12月20日、ダグラスDC-3がマウントパッターソン空港離陸の際、ストールをしてしまい不時着。[9]
2010年10月25日、エドモントンからカーヴィレイクへ向かっていたビーチクラフトキングエアが墜落。
2010年11月4日、イヌヴィック空港の格納庫火災によりツインオッター、キングエア、ビーチクラフト99各一機の損失が出た。[10]
2013年1月23日、アムンゼン・スコット基地からイタリアのズッチーリ南極基地へ向かっていたツインオッターがエリザベス山に墜落、乗客乗員全員死亡。[11]
脚注
[編集]- ^ “Global News | Latest & Current News - Weather, Sports & Health News” (英語). Global News. 2020年2月12日閲覧。
- ^ “CNN.com - Transcripts”. edition.cnn.com. 2020年2月12日閲覧。
- ^ Stockemer, Daniel (2018-02-01). Fair Weather Voters: Do Canadians stay at home when the weather is bad? 2020年2月12日閲覧。.
- ^ “Kenn Borek Air Crew Wins 2017 Laureate for Heroism | Aviation Week Network”. aviationweek.com. 2020年2月12日閲覧。
- ^ “CCARCS-RIACC - Quick Search Result” (英語). wwwapps.tc.gc.ca. 2020年2月12日閲覧。
- ^ Ranter, Harro. “ASN Aircraft accident Douglas C-47A-1-DK (DC-3) CF-IQR Sugluk, QC”. aviation-safety.net. 2020年2月12日閲覧。
- ^ Ranter, Harro. “ASN Aircraft accident Douglas C-47A-65-DL (DC-3) CF-CRW Komakuk, NU”. aviation-safety.net. 2020年2月12日閲覧。
- ^ “Kenn Borek plane carrying three Canadians missing in Antarctica” (英語). Calgary (2013年1月23日). 2020年2月12日閲覧。
- ^ Ranter, Harro. “ASN Aircraft accident Douglas C-47A-25-DK (DC-3) C-FQHF Calgary International Airport, AB (YYC)”. aviation-safety.net. 2020年2月12日閲覧。
- ^ Ranter, Harro. “ASN Aircraft accident de Havilland Canada DHC-6 Twin Otter 300 C-GZVH Inuvik/Mike Zubko Airport, NT (YEV)”. aviation-safety.net. 2020年2月12日閲覧。
- ^ “Plane that crashed in Antarctica may have turned too early” (英語). CTVNews (2013年1月26日). 2020年2月12日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- http://www.borekair.com/(英語)公式サイト