ケガキ
ケガキ | |||||||||||||||||||||||||||
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ケガキ
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分類(APG III) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Diospyros discolor Willd., 1806[1] | |||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ケガキ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
velvet apple Butter fruit Mabolo tree Mabola persimmon Philippine ebony Manila ebony Taiwan ebony |
ケガキ(学名 : Diospyros discolor )とは、カキノキ科カキノキ属の常緑高木である。フィリピンのタカログ語ではカマゴン(Camagon)、マレーシアでは Buah mentega、Buah sakrat、インドネシアでは Bisbol、ベトナムでは Hong nhung、タイでは Marit、バングラデシュでは、Bilati gab、中国では台湾柿、台湾では毛柿、同じく台湾のパイワン族の言葉ではカマヤ、ヤミ族の言葉ではカマヨと呼ばれている。
原産地および分布
[編集]フィリピン原産で、東南アジアにて栽植されている。原産地のフィリピンでは、ほとんど全土に渡ってケガキが自生している。イギリスの手により、1811年にインドのカルカッタの植物園、1822年にロンドンのキュー王立植物園、1881年にシンガポール植物園に持ち込まれた。
特徴
[編集]カキに似た高木で、高さ10-20mになる。幹の樹皮は黒である。葉は互生で、その形は長円形で、全緑革質である。新しい枝には、茶色の毛に覆われ、葉の裏にも青白い毛がある。雌雄異樹で、葉かげの枝上に生じた木質コブ状の短枝に着生する。雄花は花柄上に数花が密生し、雌花は葉腋に単生する。花弁はクリーム白色で4枚、雄ずいが8本ある。雌花の雄ずいには花葯がない。雄花は径6mm程度、雌花はさらに大きく、花径は雄花の2倍である。果実は、球またはやや扁球形であり、大きさは径10cmになり、4枚のがくがある。果皮は、ビロード状で茶褐色の密毛に覆われ、完熟すると紫赤色になる。果肉は、黄白あるいは橙色である。中に4-8個の三角形の大きな種子がある。
利用
[編集]比較的生育が早く、葉が厚くて密生し、樹勢が整っていることから、街路樹、日陰樹として植えられている。また、その果実は食料として生食されている。材は、緻密で硬く、比重は、1.09である。心材は黒色で、暗紫または暗緑色のしま模様を有し、青黒檀と呼ばれている。ステッキ、高級家具、彫刻、楽器、紡錘、寄木細工として利用されている。
ギャラリー
[編集]-
ケガキの花
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和名の通り、ケガキには毛が生えている
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ケガキの果実と種子
参考文献
[編集]- 岩佐俊吉「23. ケガキ」『熱帯の果実誌』(初版)古今書院〈作物食物文化選書〉、1984年4月20日、212-217頁。ISBN 4-7722-1281-7。
- 熱帯植物研究会 編「カキノキ科」『熱帯植物要覧』北野 至克(発行者)(3版)、(株)養賢堂、東京都文京区、1991年9月30日。ISBN 4-924395-03-X。
脚注
[編集]- ^ a b The Plant List
外部リンク
[編集]- “ケガキ”. GKZ 植物図鑑. 2014年8月8日閲覧。