ケイトンズヴィル事件の九人
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ケイトンズヴィル事件の九人(ケイトンズヴィルじけんのくにん、Catonsville Nine)は、ベトナム戦争に抗議するため、徴兵書類を焼き捨てた、9人のカトリック信徒である。
事件
[編集]彼らは1968年5月17日にメリーランド州の徴兵委員会を訪れ、378通の徴兵書類を駐車場へ運び、手製のナパームを浴びせて火をつけた。
9人は以下の人たちだった。
- イエズス会司祭ダニエル・ベリガン(en)
- その兄弟でヨセフ会司祭フィリップ・ベリガン(en)
- デイビッド・ダースト修道士
- ジョン・ホーガン修道士
- 芸術家のトム・ルイス(en)
- マージョリー・ブラッドフォード・メルヴィル
- その夫で元メリノール宣教会司祭トーマス・メルヴィル
- ジョージ・ミシュ
- 元修道女のメアリー・モイラン
フィリップ・ベリガン神父とトム・ルイスは、これより前の、「バルティモアの4人en」事件の際に徴兵書類に血をかけて逮捕されており、「ケイトンズヴィル事件」の時には保釈中の身だった。
9人の事件は1968年の10月5日から9日のあいだ、連邦裁判所で審理され、被告側弁護団の団長はウィリアム・クンスラーが務めた。
彼らは米国政府の所有物の破壊、選抜徴兵局の書類の破壊、1967年の選抜徴兵法への妨害、を犯したとして有罪判決を受けた。
戯曲
[編集]ダニエル・ベリガン神父は自由詩のかたちで裁判についての戯曲、『ケイトンズヴィル事件の九人』(The Trial of the Catonsville Nine)を書いた。通常演じられるのは、サウル・レヴィットによる普通の対話形式の脚色である。 日本では有吉佐和子とエリザベス・ミラー共訳で、1972年に新潮社に刊行[1]。 1972年には、グレゴリー・ペックによって、映画が製作されている。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- Berrigan, Daniel (1970). The Trial of the Catonsville Nine. Boston: Beacon Press. ISBN 0-8070-0549-5.
- Lynd, Straughton; & Lynd, Alice (Eds.) (1995). Nonviolence in America: A Documentary History. Maryknoll, NY: Orbis Books.
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Fire and Faith: The Catonsville Nine File ケイトンズヴィル事件の九人を記念するサイト(英語)
- DVD on the Catonsville Nine DVDの紹介(英語)
- A retreat center that honors the inspiration of Br. David Darst, one of the Catonsville Nine デイビッド・ダースト修道士を記念するサイト(英語)