ケアベア
ケアベアは、アメリカを中心に世界各国に展開している、一連のクマのキャラクターの総称。1980年代前半に、アメリカで誕生した。
概要
[編集]ケアベアは普段は「Care-a-Lot」(ケア・ア・ロット)という雲の上の国に住んでいて、子供たちが安心して成長出来るように見守っている。一人ひとり違った使命を帯びており、子供たちが大切な心を忘れた時には「ケア」(Care)しにやってくる。
日本でも有名な「チアベア」以下、現在36種類のケアベアが発売されたが 生産中止でレアになっているものも多い。日本をテーマにした「スイートサクラベア」も作られ、日本での人気ぶりをうかがい知ることが出来る。
キャラクター
[編集]- テンダーハートベア
- チアベア
- グランピーベア
- ファンシャインベア
- ラブアロットベア
- フレンドベア
- バースデーベア
- チャンプベア
- シェアベア
- グッドラックベア
- ベッドタイムベア
- ウィッシュベア
- ハーモニーベア
- シークレットベア
- サプライズベア
- グラムズベア
- ベイビーハグズベア
- ベイビータグズベア
- テイクケアベア
- トゥルーハートベア
- ドゥーユアベストベア
- バッシュフルハートベア
- ラフアロットベア
- サンクスアロットベア
- ベストフレンドベア
- ホープフルハートベア
- シャインブライトベア
- スーパースターベア
- ハートソングベア
- スウィートドリームベア
- ワークオブハートベア
- プレイアロットベア
- アミーゴベア
- ウープシーベア
- スパークルハートベア
公式ホームページに個々のケアベアたちの意味が紹介されている[1]。
ケアベアの歴史
[編集]1981年にアメリカン・グリーティングスによって作られた、グリーティングカードの絵柄が始まりで、元々のイラストはエレナ・クチャリックが描いていた。1983年にケナー・プロダクツがケアベアの形態をテディベアに変更した。
すべてのクマはそれぞれ違った色をしており、臍のあたりに彼らの役割や人格などをしるしたシンボルがある。これは"tummy symbol(おなかのシンボル)"として知られていたが、2007年の映画『ケアベア ずっこけベアの大冒険』では、"belly badges(おへそのバッジ)"に変更された。
1985年にはケアベアカズンズというケアベアの姉妹版のキャラクターが生まれ、このようなキャラクターにはテディベアのスタイルが用いられたライオンやサル、ペンギン、ウサギなどがいる。ケアベアのテレビシリーズは1985年から1988年まで放送され(『ケアベアーズ』(1985)、『ケアベアーズ・ファミリー』 (1986–88)、等)、その間に『ケアベアーズムービー』(1985)、『おとぎの星のこぐまたち』(1986)、『不思議の国のケアベア アドベンチャー』(1987)という3本の劇場版が公開された。
2002年、ケアベアはデザイン変更がなされ、2007年に25周年としてPlay-Along Toysによって製作・販売されたラインナップには蓄光ベアや触るとへそが光るベア、エアロビック・ベアなどがリリースされ、この間『ケアベア:ジョークタウンへの旅』(2004)と『ケアベア お願いベアの願いごと! 』(2005)というコンピュータアニメーションを用いたOVAが公開された。
テレビシリーズ『ケアベアーズ:ジョークタウンへの冒険』 (2007–08)、『ケアベアーズ:Care-a-lotへようこそ』 (2012)、『ケアベア カズンズ』(2015–16)、『ケアベア:魔法のロックを解除する』(2019–2020)放送。
OVA『ケアベア:シェアベア・シャイン』(2010)、『ケアベアーズ:ギビング・フェスティバル』(2010)制作。
2008年現在でも、ケアベアの市場展開は行われている。ケアベアの商標およびキャラクターデザインの著作権はアメリカン・グリーティングスの子会社 Those Characters from Clevelandが所有している[2]。しかし、2008年7月27日、ケアベアとストロベリー・ショートケイクの権利を同年9月30日クッキー・ジャー・エンタテインメントに売ることを発表した。2008年11月現在、契約がうまくいったかどうかは不明である[3]。しかし、2008年11月、アメリカン・グリーティングスがケアベアのデザインのマイナーチェンジを行うと発表した。
アメリカ国外での展開
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
メディア展開
[編集]おとぎの星のこぐまたち(Care Bears Movie II: A New Generation)
[編集]映画版第2作『Care Bears Movie II: A New Generation』』の日本語吹き替え版。ケアベア達が子供たちと協力してキャンプ場に現れた邪悪な心の化身「ダーク・ハート」と戦う物語。
アメリカ合衆国とカナダでは 1986年3月7日に劇場公開された[4]。
日本では1990年11月21日にVHSがリリースされた。
- スタッフ
- 日本語版スタッフ
- 翻訳:安田恵
- キャスト
- ダーク・ハート/少年:ハドリー・ケイ
- クリスティ:クリー・サマー・フランクス
- ドーン:アリソン・コート
- ジョン:マイケル・ファンティーニ
- グレート・ウィッシング・スター:
- キャンプチャンプ:サニー・ベセンス・ラッシャー
- トゥルー・ハートベア:マクシーヌ・ミラー
- ノーブル・ハートベア:パム・ハイアット
- ブレイブ・ハート・ライオン:ダン・ヘネシー
- テンダー・ハートベア:ビリー・メイ・リチャーズ
- フレンド・ベア:エヴァ・アルモス
- グランピー・ベア:ビリー・メイ・リチャーズ
- シェア・ベア/ファンシャイン・ベア:パトリス・ブラック
- ハーモニー・ベア:ノニー・グリフィン
- ブライト・ハート・ラクーン:ジム・ヘンショウ
- チアー・ベア:メレニー・ブラウン
- ウィッシュ・ベア:ジャネット・レイン・グリーン
- プレイフル・ハート・ベア:マーラ・ルコフスキー
- ベッドタイム・ベア:グローリア・フィグラ
ケアベア ジョークタウンへの旅(Journey to Joke-a-lot)
[編集]ケアベアシリーズ長編作品『Care Bears: Journey to Joke-a-lot』は第4作目にあたる今作では[5]初めてコンピュータアニメーションが採用され[6]、初めてのOVAとなる[7]。2004年10月5日に[8]、北米とオーストラリアでOVAがライオンズゲートから販売され[9]、同年12月と[10][11]2005年5月[12]にディズニー・チャンネルで放送された。アメリカ合衆国外でのOVAリリースはユニバーサル・スタジオが行った[13]。日本では2004年にディズニーチャンネルで放送された。
- キャスト
- ファンシャイン・ベア:ジュリー・レミュー
- おねがいベア:ステファニー・ベアード
- なかよしベア:キャサリン・ディッシャー
- シェアベア:スティーブ・バランス
- テンダーハートベア:アンドリュー・サビストン
- グッドラックベア:スーザン・ローマン
- チアベア:サンデー・ミューズ
- グランピーベア:ロバート・ティンクラー
- ラブアロットベア:アンジェラ・マイオラーノ
- ラフアロットベア:ケイティ・グリフィン
- チャンプベア:リンダ・バランタイン
- ベッドタイムベア:スコット・マッコード
- ファニーボーン卿:エイドリアン・トラス
- ギグ:アリー・カニート
- 大公ギグル:ジェームズ・ランキン
- スクライブ:ジェイミー・ウィルソン
- フィロ:レン・カールソン
- バイデル:ニール・クローン
- クレオン:トニー・ダニエルズ
- カンガルーの警備員:リック・ミラー
- コンピューター(PAL):キャロリン・ラーソン
- 日本語版キャスト
ケアベア お願いベアの願いごと!(The Care Bears' Big Wish Movie)
[編集]『The Care Bears' Big Wish Movie』は、カナダで2005年10月3日にテレビ放送された後[14]、同年10月17日にアメリカ合衆国のディズニー・チャンネルで放送された[15]。放送後、ライオンズゲートエンタテインメントから幼児向けOVAとしてリリースされた。なお、日本では2007年にディズニー・チャンネルで放送された。
劇中の音楽は『ケアベア ジョークタウンへの旅』に引き続きイアン・トーマスが担当し、 演奏はピーター・カーディナリが指揮の元で行われた[16]。また、オープニングテーマ[16]の収録にはハミルトン児童合唱団も参加した[17]。2005年2月、ステファニー・ベアードは自身が歌った劇中歌 "I Wish"を気に入っており、かわいらしいその歌が世界中の観客に聞いてもらえるのが待ち遠しいと話した[18]。
- キャスト[16]
- おねがいベア:ステファニー・ベアード
- なかよしベア:キャサリン・ディッシャー
- 日本語版キャスト
- スタッフ
ケアベア ずっこけベアの大冒険(Care Bears: Oopsy Does It!)
[編集]ケアベア25周年を記念して製作された映画『ケアベア:ずっこけベアの大冒険』は、2007年8月4日に[19]アメリカ合衆国の140の劇場で公開された[20]。
なお、今作よりアニメーションの製作元がSDエンタテインメントに代わり、初めてネルバナ以外の会社で制作された映画作品となった[21]。
2007年10月23日に20th Century Fox Home Entertainmentから、おもちゃのおまけがついた状態でDVDがリリースされ、2年後の1月13日にはDVD単体での販売が開始された[22]。
- キャスト
- ずっこけベア:アシュレイ・ボール
- 元気ベア:タバサ・セント・ジェルマン
- ごり押しベア:スコット・マクニール
- お願いベア:キアラ・ザンニ
- 日本語版キャスト
- スタッフ
- 制作:アメリカン・グリーティングス、SDエンタテインメント
- 監督:デイヴィス・ドイ[23]
- 脚本:ジル・ゴーリー、バーバラ・ハーンドン、トーマス・ハート
- 製作総指揮:マーガレット・ローシュ
ケアベア 友達を助けよう(CARE BEARS TO THE RESCUE)
[編集]- 日本語版キャスト
- なかよしベア:櫻井浩美
- おもしろベア:木村亜希子
- おこりんぼベア:宮田幸季
- 元気ベア:こおろぎさとみ
- ずっこけベア:佐久間紅美
- お願いベア:一色まゆ
他作品におけるケアベア
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- 特別番組
- 『気持ちのない土地の世話人』 (1983)
- 『ケアベアーズ:フリーズマシンとの戦い』 (1984)
- 『ケアベアーズくるみ割り人形スイート』(1988)
- 他のメディア
脚注
[編集]- ^ 公式ウェブサイト
- ^ History of American Greetings at official site. Retrieved February 26, 2006.
- ^ American Greetings' Corporate News. Retrieved July 23, 2008.
- ^ “Weekend Box Office Results for March 7–9, 1986”. The Numbers. Nash Information Services LLC. December 4, 2005閲覧。
- ^ Foley, Doug (November 18, 2005). “Gemini contender is only eight”. en:The Hamilton Spectator (TDNG Inc.): p. G12
- ^ “Fair days: buyers flocked to American International Toy Fair 2004 to check out the latest product offerings”. License! (Advanstar Communications) 7 (3): 44. (April 2004).
- ^ “Care Bears (New & noteworthy: what's new in licensing)”. Children's Business (Fairchild Communications) 19 (6): 15. (June–July 2004).
- ^ Magiera, Marcy (May 10, 2004). “Just Announced: Care Bears: Journey to Joke-a-lot”. Video Business (Reed Business Information) 24 (19): 11.
- ^ “In the Pipeline: Lions Gate Cares a Lot with New 'Journey to Joke-a-lot”. Video Store (Advanstar Communications) 26 (19): 34. (May 9, 2004).
- ^ “TV Listings: Sunday Afternoon”. The New York Times (en:The New York Times Company): p. B8. (December 12, 2004)
- ^ “TV Listings: Thursday Afternoon”. The New York Times (The New York Times Company): p. B34. (December 19, 2004)
- ^ Catlin, Roger (May 9, 2005). “A salute to the Carter family” (Registration required to read article). The Hartford Courant (Tribune Company): p. D.8 October 18, 2010閲覧. "Can't help but list 'Care Bears: Journey to Joke-a-Lot' (Disney, 8 p.m.) one more time."
- ^ Grant, Jules (February 15, 2005). “Nelvana's Care Bears return”. C21Media August 20, 2010閲覧。
- ^ “Movies on TV, Today & Tonight”. Leader-Post (Postmedia Network Inc.): p. A9 (Arts & Life). (October 3, 2005)
- ^ “Television Listings: Monday/October 17”. The New York Times (en:The New York Times Company): p. M13. (October 16, 2005)
- ^ a b c Jacobs, Larry; Pitts, Ron (directors) (2005). The Care Bears' Big Wish Movie (Animated film). Lions Gate Home Entertainment (distributor) / Nelvana Limited.
- ^ Turnevicious, Leonard (May 20, 2010). “A time for song and celebration”. en:The Hamilton Spectator Met Edition (Metroland Media Group Ltd.): p. Go 18
- ^ Beard, Stephanie (February 17, 2005). “Will the real Suga Baybee please stand up?” (Registration required to read article). Toronto Star (Torstar Corporation): p. P.11 (Planet) November 5, 2010閲覧. "By far, my solo in the soon-to-be-released sequel to the latest Care Bears movie is my favourite cartoon song yet. It's so cute; I can't wait for the world to hear it."
- ^ Staff (August 2, 2007). “Movies—Also Showing”. The Providence Journal (A.H. Belo Corporation): p. E-11 (Lifebeat/Weekend). "Kidtoons Film Series, Showcase Cinemas Warwick [...]. Care Bears in Oopsy Does It, Sat-Sun 10 [a.m.]"
- ^ Strowbridge, C.S. (August 3, 2007). “Limited Releases Are Very Becoming”. The Numbers. Nash Information Services LLC. November 26, 2010閲覧。
- ^ Ball, Ryan (September 28, 2006). “AG Properties Makes MIPCOM Debut”. Animation Magazine. September 29, 2006閲覧。
- ^ Mavis, Paul (October 23, 2007). “DVD Video Reviews: Care Bears - Oopsy Does It”. DVD Talk. November 26, 2010閲覧。
- ^ Staff (May 6, 2007). [http://pqasb.pqarchiver.com/newsday/access/1266252851.html dids=1266252851:1266252851&FMT=ABS&FMTS=ABS:FT&type=current&date=May+06%2C+2007&author=&pub=Newsday+%28Combined+editions%29&desc=SUMMER+MOVIE+PREVIEW&pqatl=google “Summer movie preview”] (Registration required to read article). Newsday: p. C.16 November 26, 2010閲覧。
外部リンク
[編集]- 『おとぎの星のこぐまたち』関連ウェブサイト
- 『ケアベア お願いベアの願いごと!』関連ウェブサイト
- 『ケアベア ずっこけベアの大冒険』関連ウェブサイト