グレーム・ウィーラー
グレーム・ウィーラー(Graeme Wheeler, 1951年10月30日 - )は、ニュージーランドのエコノミスト、コンサルタント。世界銀行グループ専務理事(2006年 - 2010年)を経て2012年9月より第11代ニュージーランド準備銀行(RBNZ)総裁に就任した。
来歴
[編集]1973年オークランド大学で経済理論と応用経済学を専攻し修士の学位を取得(学位はM.Com(商学修士))。
1973年ニュージーランド国庫庁に入庁。1973年 - 1984年ニュージーランド国庫庁参事/上席参事、1984年 - 1990年経済協力開発機構(OECD)ニュージーランド政府代表部経済金融担当参与、1990年 - 1993年ニュージーランド国庫庁マクロ経済部長、1993年 - 1997年ニュージーランド国庫庁副長官/ニュージーランド債務管理局長、1997年 - 2001年世界銀行グループ金融商品サービス部長、2001年 - 2006年世界銀行グループ財務局副局長、2006年 - 2010年世界銀行グループ専務理事、2010年6月世界銀行グループ専務理事を退任、2010年6月 - 2012年9月モナコ資本のティッセン・ボルネミッサ・グループ社外取締役。
2012年、アラン・ボラードの後任についてNZ経済界はRBNZで金融安定化策を担当するグラント・スペンサー(RBNZ副総裁)を本命と見ていたが、2012年6月26日、RBNZ理事会の助言を得たビル・イングリッシュ財務大臣(当時)は国際舞台での経験が長いウィーラーを第11代ニュージーランド準備銀行(RBNZ)総裁に指名[1][2]。経済紙は「ダークホース到来」と見出しを打ち予想外の人事案を強調した。60歳での総裁就任は準備銀行の独立性が高まった1989年以降、最高齢の総裁となる。2012年9月25日にRBNZ総裁に就任。
世界銀行在職時に政府債務に関する著作を発表している。
著作
[編集]- 「Sound Practice in Government Debt Management」(World Bank Publications, 2004年4月)
脚注
[編集]- ^ NZ中銀次期総裁にウィーラー氏を指名へ=財務相 ロイター日本語版 2012年6月26日
- ^ NZ:中銀の次期総裁に元世銀幹部のウィーラー氏指名 ブルームバーグ日本語版 2012年6月26日
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