グリンドルの悪夢
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『グリンドルの悪夢』(ぐりんどるのあくむ、原題:The Grindle Nightmare )は、アメリカ合衆国の推理作家、パトリック・クエンティンが著した長編推理小説(一人称小説)。
アメリカの片田舎に起こる、謎の複数の失踪事件と殺人事件を描く。
本国での原書は1935年刊行。邦訳は2008年に原書房のミステリ叢書企画「ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ」の一冊として刊行された。翻訳は、武藤崇恵。
あらすじ[編集]
アメリカの片田舎グリンドル。静かで平凡な土地だったが、ある日、土地の幼女ポニーが姿を消した。それと同時に、この最近、人々の周囲では小動物が忽然と、次々にいなくなっているという事実が判明する。やがて、いなくなった娘を必死に探していたポニーの父・ジョーの死体が発見されて…。
登場人物[編集]
- ダグラス(ダグ)・スワンスン
- 本作の語り手(ぼく)。ローズ大学病院の血液学者。32歳。
- アントニオ(トニー)・コンティ
- ダグの友人で同居人。ローズ大学病院の病理学者。35歳。イタリア系。
- シーモア・オールストン
- 土地の顔役的な老人。鉄鋼業で莫大な財産を為した人物。
- フランクリン・オールストン
- シーモアの息子。45歳。父の会社の閑職をあてがわれている。
- ジェラルド・オールストン
- シーモアの孫。ローズ大学病院の医大生。
- ヴァレリー・ミドルトン
- 土地の娘。シーモアの姪。ダグとトニーの女友達。
- ミドルトン夫人
- ヴァレリーの母。シーモアの義妹。シーモアを恨んでいる。
- チャーリー・ゴーシェン
- 土地のお人よし。ダグとトニーの友人。
- ミリー・ゴーシェン
- チャーリーの妻。
- エドガー・ティルフォード=ジョーンズ
- 小柄な戦傷兵。元大佐。
- ロバータ
- エドガーの妻。40歳。美人で浮気性。
- ルシンダ
- ダグとトニーの住居の黒人の家政婦。
- ジョー・ベインズ
- オールストン家の庭師。
- ミニー
- ジョーの妻。病弱。
- マーク
- ジョーとミリーの長男。18歳。知恵遅れだが、動物や植物に優しい。
- オールストン家の下働き。
- ポリー
- マークの妹。ある日、姿を消す。
- トミー
- マークの弟。
- スージー
- ミニーの妹。病弱な姉の面倒を見る。
- ピーター・フット
- ジェラルドの友人。ローズ大学病院の医大生。
- マーカス・フット
- ピーターの父。成功した革製品会社の社長。
- フット夫人
- ピーターの母。
- フィーリックス・ブレイスガードル
- 保安官代理。ダグの友人。
- スコット
- ブレイスガードルの助手。
- ビル・マーフィ
- ブレイスガードルの協力者。鑑識役らしい。
- ウォーロック
- ローズ大学病院の学部長。
- ビル・ストロング
- 土地の貧しい農夫。
- ジョサイア・トムソン
- 土地の産婦人科医。
- ホール
- オールストン家の執事。
- メアリー
- オールストン家の女中。
- パーヴィス
- 研修医。
- ミス・ポッツ
- 電話交換手。