グナワ・ディフュージョン
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グナワ・ディフュージョン[1](Gnawa Diffusion)は、フランスのグルノーブルに拠点を置く、フランスとアルジェリアのグナワ音楽のバンドである[2]。
グループのリード・シンガー、アマジグ(Amazigh タマージク語で「自由な人」の意)は、アルジェリアの作家で詩人のカテブ・ヤシーン(Kateb Yacine)の息子。グナワ人の音楽であるグナワ音楽の強い影響を受けている。バンドはレゲエとルーツ音楽を混合している点で注目されている。グナワ・ディフュージョンは、アルジェリアで大きな人気を誇り、モロッコやフランスその他の多くの国でもよく知られている。バンドの楽曲の歌詞は、アラビア語、タマージク語、フランス語、そして英語で書かれる。グナワ・ディフュージョンは、1993年のアルバム『Légitime différence』の発表を皮切りとして活動を開始した。
バンドのメンバー:
- アマジグ・カテブ(Amazigh Kateb) - ボーカル、ギンブリ
- ムハンマド・アブデッヌール(Mohamed Abdenour) - アルジェリアン・マンドール、バンジョー、カルカベ、コーラス
- ピエール・ボネ(Pierre Bonnet) - ベース
- フィリープ・ボネ(Philippe Bonnet) - ドラム
- サラー・メグイバ(Salah Meguiba) - キーボード、オリエンタル・パーカッション、コーラス
- ピエール・フジエ(Pierre Feugier) - ギター、コーラス、カルカベ
- アブドゥル・アズィーズ・マイスール(Abdel Aziz Maysour)
- アマル・シャウイ(Amar Chaoui) - パーカッション、コーラス
リード・シンガーによる歌詞は、しばしば論議を呼ぶ内容となっている。その主題は、アルジェリアの貧困や政府における汚職についての主張、世界規模の軍事行動や帝国主義の糾弾など多岐にわたる。このバンドには強力な政治的志向は確かにあるが、同時に民族自決と改善に焦点をあてた楽曲も書いている。
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- Légitime différence (1993年)
- Algeria (1997年、Melodie)
- 『バベル・ウェド・キングストン』 - Bab El Oued Kingston (1999年、Musisoft)[3]
- DZ Live (2002年、Next Musique)
- 『スーク・システム』 - Souk System (2003年、Warner)
- 『ファッキング・カウボーイズ』 - Fucking Cowboys (2007年、D'JAMAZ Production)
- 『時代の棘』 - Shock El Hal (2012年)
脚注
[編集]外部リンク
[編集]- Gnawa Diffusion -英語によるリード・シンガーとのインタビュー(アーカイブ)
- グナワ・ディフュージョン - Discogs