クロード・ド・ジヴレー
表示
クロード・ド・ジヴレー Claude de Givray | |
---|---|
本名 | Claude Pierre Simon Givray Desmouceaux |
生年月日 | 1933年4月7日(91歳) |
出生地 | ニース |
国籍 | フランス |
クロード・ド・ジヴレー(Claude de Givray、本名Claude Pierre Simon Givray Desmouceaux、1933年4月7日 ニース - )は、フランスの映画監督、脚本家。フランソワ・トリュフォーの脚本家として知られる。Fémis(フランス国立映像音響芸術学院、旧IDHEC)教授。
来歴・人物
[編集]- 1933年4月7日、フランス・ニースに生まれる。トリュフォーの1歳下である。
- 1957年、24歳のとき、トリュフォーの2作目の短編映画『あこがれ』(製作レ・フィルム・デュ・キャロッス、設立第1作、同年11月プレミア上映、翌1958年公開)の撮影に助監督として参加。
- 1957年12月 - 1958年2月、クロード・シャブロル監督のデビュー作『美しきセルジュ』(製作AJYMフィルム、1959年1月10日公開)の撮影に助監督として参加。
- 1960年、ゲンスブール&バーキン映画『スローガン』の監督ピエール・グランブラのデビュー作『Me faire ça à moi』の脚本を書く。ジャン=ミシェル・ソレルの小説を原作に、トリュフォーのアドヴァイスを受けて、グランブラが加筆した。ジヴレーの脚本家デビュー作。
- 1960年、監督デビュー作『のらくら兵62』をトリュフォーのプロデュースのもとで撮る(製作レ・フィルム・デュ・キャロッス)。1928年のジャン・ルノワール監督『のらくら兵』をトリュフォーとともに翻案・脚本化したもの。撮影ラウール・クタール。クレジットされていないがジャン=クロード・ブリアリやピエール・エテックス、翌年キャロッス社製作により『Le Scarabée d'or(黄金虫)』で監督デビューするロベール・ラシュネー、トリュフォーらも出演している。極めてヌーヴェルヴァーグ的作品。
- 1961年、第2作『すごい野郎 Une grosse tête』を脚本・監督する。主演エディ・コンスタンティーヌ、音楽ミシェル・ルグラン。『カイエ・デュ・シネマ』誌のベストテン選出で、ジャン=リュック・ゴダールが同作を1962年の第9位に推す。ゴダールは1964年の年間ベストテンの第10位にもジヴレーの『鎖につながれた愛』を推している。トリュフォーは1965年の順不同ベスト10に『鎖につながれた愛』を推した。
- 1965年、アンドレ・S・ラバルトとジャニーヌ・バザンプロデュースによるテレビドキュメンタリーシリーズ『われらの時代のシネアストたち Cinéastes de notre temps』の『サシャ・ギトリ Sacha Guitry』を演出する。出演者はミシェル・シモン、クリスチャン=ジャック、ジャン・ドマルキら。また1967年には同シリーズ『ジャック・ベッケル Jacques Becker』を演出、ブリジット・オベール、ジョゼ・ジョヴァンニ、シモーヌ・シニョレ、トリュフォー、リノ・ヴァンチュラらが出演。
- 1968年、ジェラール・ピレス監督の『Erotissimo』に出演。ほかにもセルジュ・ゲンスブール、ピエール・グランブラ、フランソワ・レシャンバックら映画監督が顔を見せている。
- 1988年12月21日、4年前に死去したトリュフォーが、生前にジヴレーと共同で執筆した脚本を翻案した新作映画『小さな泥棒』がパリで公開。監督クロード・ミレール、主演シャルロット・ゲンスブール。美術デザイナーにトリュフォーが信頼したジャン=ピエール・コユ=スヴェルコを迎え、クロード・ベリらがプロデュース、キャロッス社もトリュフォーの義父の会社コシノールの子会社SEDIFも出資しての実現であった。
フィルモグラフィー
[編集]監督
[編集]- のらくら兵62 Tire-au-flancs 62 共同監督フランソワ・トリュフォー 1960年
- すごい野郎 Une grosse tête 1961年
- 鎖につながれた愛 L'Amour à la chaîne 1964年 音楽ジョルジュ・ドルリュー
- Un mari à un prix fixe 1965年 主演アンナ・カリーナ、脚本・出演ロジェ・アナン
- Mauregard (テレビシリーズ) 1970年
- Adieu mes quinze ans (テレビシリーズ) 1971年
- Dernier Banco 1984年 主演ジャン=ピエール・カッセル
- La Méthode rose テレビ 1986年
脚本
[編集]- Me faire ça à moi 1960年 監督ピエール・グランブラ
- のらくら兵62 Tire-au-flancs 62 1960年 監督作、共同脚本フランソワ・トリュフォー
- Une grosse tête 1961年 監督作
- Amour à la chaine 1964年 監督作、共同脚本ベルナール・ルヴォン
- 夜霧の恋人たち Baisers volés 1968年 監督・脚本フランソワ・トリュフォー、共同脚本ベルナール・ルヴォン
- 家庭 Domicile conjugal 1970年 監督・脚本フランソワ・トリュフォー、共同脚本ベルナール・ルヴォン
- Mauregard (テレビシリーズ) 1970年 監督作
- Un été d'enfer 1984年 監督ミカエル・ショック
- 小さな泥棒 La Petite Voleuse 1988年 監督クロード・ミレール、共同脚本フランソワ・トリュフォー、主演シャルロット・ゲンスブール
上記以外のパート
[編集]- あこがれ Les Mistons (助監督) 1957年 監督フランソワ・トリュフォー
- 美しきセルジュ Le Beau Serge (助監督) 1957年 監督クロード・シャブロル
- Le grain de sable (台詞) 1964年 監督・脚本ピエール・カスト、共同脚本アラン・アプテクマン
- Pop game (出演) 1967年 監督フランシス・ルロワ
- Erotissimo (出演) 1968年 監督ジェラール・ピレス
- Les turlupins (共同脚本) 1979年 監督ベルナール・ルヴォン
註
[編集]- ^ le cinéma à quatre mains
- ^ 仏語版WikipediaClaude de Givrayの記述より。