クロード・ジェンサック
クロード・ジェンサック Claude Gensac | |
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本名 | Claude-Jeanne-Malca Gensac |
生年月日 | 1927年3月1日 |
没年月日 | 2016年12月27日(89歳没) |
出身地 |
フランス オワーズ県アシ=アン=ムルチアン |
死没地 | フランス・パリ |
職業 | 女優 |
ジャンル | 演劇、舞台、映画、ドラマ、ほか |
活動期間 | 1949年 - 2016年 |
配偶者 |
ピエール・モンティ (1951年 - 1955年) アンリ・シュマン (1958年 - 1977年) |
備考 | |
芸術文化勲章:オフィシエ (2011年) |
クロード・ジェンサック(Claude Gensac、1927年3月1日[1] - 2016年12月27日)は、フランス出身の女優。
映画以外に舞台・演劇の分野でも活躍した役者で、2011年に長年の功績を称えられ、母国の名誉『芸術文化勲章』を受章した。
経歴
[編集]フランス国立高等演劇学校に1947年に入学し、古典悲劇の2等賞を得る[2]。1949年に演劇でデビューし、それから1952年にサシャ・ギトリ監督の映画『fr:La Vie d'un honnête homme(正直者の生涯)』に出演する。
彼女は多くの貴族的な主役級の役柄に出演した。テレビドラマ『カメラは歴史を探る(fr)』の「毒薬のドラマ」の回でモンテスパン侯爵夫人フランソワーズ・アテナイスを演じ、また大ブルジョアで少々あばずれの役柄を演じた『fr:Comment épouser un premier ministre(いかに首相と結婚するか)』、『スルタン』、『fr:Journal d'une femme en blanc(白衣の女の日記)』などに出演した。しかしだんだんとコメディ映画の滑稽な役を演じるようになる。
最も彼女のキャリアとしてよく知られているのは、ルイ・ド・フュネスとの長年にわたる共演である。1952年にデビュー映画『正直者の生涯』で彼と出会って以来、10本以上の映画で共演し、特に『グランド・ヴァカンス』、『Hibernatus (冬眠者)』、『Oscar (オスカー)』、『Jo』、そして『ルイ・ド・フュネスのサントロペシリーズ』(第3, 4, 6作。特に第3作『ルイ・ド・フュネスの大結婚』では準主役)で、そのパートナー役を務めた。しかしド・フュネスが1983年に死去して以降、映画への出演はごくわずかしかなくなった[3]。演劇やテレビドラマには引き続き出演している。
演劇では、主にロベール・ラムルー(fr)(『Jo』(舞台版、1964年)、『ル・ディンドン』(1984年))、エドウィジュ・フイリエール(fr)(『シャイヨーの狂人』(1974年))、ロベール・マニュエル(fr)(『二人の処女』(1984年))と共演した。
また彼女は、多くのテレビドラマにも出演した。中でも『マルクとゾフィー(1987年 - 1991年)』や、近年では『太陽の下で』(2005年)でのけちな叔母役で知られる。
2005年には自伝『私の雌鹿、一言で言えば! Ma biche... c'est vite dit !』を出版した。これはルイ・ド・フュネスが複数の映画の中で(『L'Aile ou la Cuisse』、『ルイ・ド・フュネスの大奪還』など)クロード・ジェンサックについて述べたセリフを基にしており、彼女の周辺や、撮影についての裏話などを収録している。
結婚歴では、俳優のピエール・モンティ(fr)と1951年に結婚し1955年に離婚、オートレーサーのアンリ・シュマン(fr)と1958年に結婚、1977年に離婚している。
2015年のセザール賞で、『fr:Lulu femme nue (film) (裸女ルル)』(2013年)での助演女優賞にノミネートされた。
2016年12月26日深夜から翌27日未明にかけての晩に就寝中に死去した[4]。89歳没。
主な出演作品
[編集]映画
[編集]- 1952:The Virtuous Scoundrel(正直者の生涯)
- 1964:Comment épouser un premier ministre(いかに首相と結婚するか)
- 1965:A Woman in White(白衣の女の日記)
- 1966:The Sultans(スルタン)
- 1967:Oscar(オスカー)
- 1967:Les grandes vacances(グランド・ヴァカンス)
- 1968:Le gendarme se marie(ルイ・ド・フュネスの大結婚)
- 1969:Hibernatus(冬眠者)
- 1970:The Ball of Count Orgel
- 1970:Le gendarme en balade(ルイ・ド・フュネスの窓際一発大逆転)
- 1971:Jo
- 1974:Le plumard en folie
- 1976:The Wing or the Thigh(手羽先とモモ)
- 1976:Le chasseur de chez Maxim's
- 1977:Moi, fleur bleue
- 1980:L'avare(守銭奴)
- 1981:La Soupe aux choux
- 1982:Le gendarme et les gendarmettes(ルイ・ド・フュネスの大奪還)
- 1985:Le gaffeur
- 1987:Poule et frites
- 2001:Absolutely Fabulous
- 2010:22 Bullets(バレッツ)
- 2010:Coursier
- 2011:De l'huile sur le feu
- 2013:Lulu femme nue(裸女ルル)
- 2013:On My Way
- 2016:Baden Baden
テレビドラマ
[編集]- 1958:Monsieur de Saint-Germain
- 1958:Adélaïde
- 1959:Coquin de printemps
- 1959:La caméra explore le temps(カメラは歴史を探る)
- 1960:La terre est ronde
- 1962:L'inspecteur Leclerc enquête
- 1963:L'esprit et la lettre
- 1964:Christine ou La pluie sur la mer
- 1964:Les Cinq Dernières Minutes
- 1965:Le legs
- 1967:The Flashing Blade
- 1973:La dame de trèfle
- 1975, 1978, 1980, 1982, 1984:Au théâtre ce soir
- 1976:La folle de Chaillot
- 1977:Les folies Offenbach
- 1978:Gaston Phébus
- 1980:Georges Dandin
- 1981:Les fugitifs
- 1981:Les fiancées de l'empire
- 1981:Les amours des années grises
- 1984:Amphitryon 38
- 1984:Le sexe faible
- 1985:Le crime de Mathilde
- 1985:Les amours des années 50 Baroness
- 1986:Le dindon
- 1986:L'étiquette
- 1986:Madame et ses flics
- 1987:Cloud Waltzing
- 1987-91:Marc et Sophie(マルクとゾフィー)
- 1991:Quiproquos!
- 1992:Tout ou presque
- 1994:Tout feu, tout femme
- 1998:Changement de cap
- 2003:Le Squat
- 2003:Un été de canicule
- 2003:Docteur Claire Bellac
- 2004:Le grand patron
- 2005:Papa est formidable
- 2005:Vénus & Apollon(太陽の下で)
- 2005:Sous le soleil
- 2007:La prophétie d'Avignon
- 2011:La grève des femmes
- 2012:Scènes de ménages
- 2014:Les fées du logis
- 2015:Mon cher petit village
- 2015:Nos chers voisins
脚注
[編集]- ^ Les Gens du cinéma
- ^ 著書紹介文より “"Ma biche"... c'est vite dit !”. Goole Books. 21 February 2015閲覧。
- ^ fr:Un jour, un destin ルイ・ド・フュネスの特集番組、2012年12月11日France 2で放送。
- ^ “ルイ・ド・フュネスの妻役の女優 クロード・ジェンサックさん死去 享年89歳”. Ensemble en Français (2016年12月28日). 2018年2月20日閲覧。