クロハタ
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クロハタは、松江カク(1936年1月3日 - 1984年8月30日)が1960年代に主宰していた前衛美術集団。
概要
[編集]安保闘争や学園紛争など動乱の時代にあって、街頭パフォーマンスのほか当時流行の無届けデモを敢行した。由比忠之進がベトナム戦争に抗議の意を示すべく、首相官邸前でガソリン焼身自殺を図った際には、彼の死を悼み新宿駅西口にて「ベトナム反戦儀式」を行ったことでも知られる。普段は警察を模して「クロハタ本庁(廳)」を名乗っていた。道路にガソリンを撒いて火を点けるなどの行為が問題となり警察に連行されたこともある。
参考文献
[編集]- 高原裕治『昭和の絵金鎮魂』近代文藝社、1996年 ISBN 9784773349610
- 秋山祐徳太子『泡沫桀人列伝-知られざる超前衛-』二玄社、2002年 ISBN 9784544020373
- 平田実『超芸術-前衛美術家たちの足跡』三五館、2005年 ISBN 9784883203161
- 多木浩二、藤枝晃雄監修『日本近現代美術史事典』東京書籍、2007年 ISBN 9784487733354
- 黒ダライ児『肉体のアナーキズム-1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈-』(第3部第14章「クロハタ」の章)グラムブックス、2010年 ISBN 9784903341125 文化庁主催 2011年(第61回) 芸術選奨文部科学大臣新人賞 受賞作品