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クロダイ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロダイ属
キチヌ Acanthopagrus latus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
: スズキ目 Perciformes
: タイ科 Sparidae
: クロダイ属 Acanthopagrus
学名
Acanthopagrus
W. K. H. Peters1855
本文参照

クロダイ属Acanthopagrus)は、タイ科の一つ。インド洋西太平洋に分布する。

分類・名称

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1855年にドイツ動物学者であるヴィルヘルム・ペータースによって、1852年にモザンビークザンベジ川から記載したChrysophrys vagusを唯一の種とする単型属として新設された。

属名は「Acanthus」(棘)と「Pagrus」(タイ)の合成語で、鋭い背鰭棘に由来する[1]

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この属には22種認識されている[2]

形態

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顎の前部には大きな犬歯があり、外側に短い犬歯の列、顎後方の内側に丸い臼歯のような歯を持つ。臼歯のような歯は、後方に向かってわずかに大きくなる。臀鰭の第二棘は発達し、第三棘よりも著しく長い。鱗は櫛鱗で、目と目の間には鱗が無い[5]。体は側扁し、体高は高め。体色は銀色で、背中側は暗く、腹部は淡い[6]

分布

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アフリカの東海岸から紅海、東はニューカレドニア、南はオーストラリア、北は日本までのインド洋西太平洋に分布する[6]

脚注

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  1. ^ Order SPARIFORMES: Families LETHRINIDAE, NEMIPTERIDAE and SPARIDAE”. The ETYFish Project Fish Name Etymology Database. Christopher Scharpf (17 October 2022). 23 January 2024閲覧。
  2. ^ Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2021. Sparidae. FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (02/2021).
  3. ^ Hasan, M. E. et al. (2020). “Acanthopagrus datnia (Hamilton, 1822), a senior synonym of Acanthopagrus longispinnis (Valenciennes, 1830) (Perciformes: Sparidae). Zootaxa 4750 (2): 131-151”. 2020年3月14日時点のオリジナルよりアーカイブ2024年1月23日閲覧。
  4. ^ 藤原, 恭司; 伊東, 正英 (2017). “鹿児島県から得られた日本初記録のタイ科魚類Acanthopagrus taiwanensisイワツキクロダイ(新称)”. 魚類学雑誌 64 (2): 107-112. doi:10.11369/jji.64-107. 
  5. ^ Martin F. Gomon. “Acanthopagrus”. Fishes of Australia. Museums Victoria. 23 January 2024閲覧。
  6. ^ a b Yukio Iwatsuki、Phillip C Heemstra 著「Family Sparidae」、Phillip C Heemstra、Elaine Heemstra; David A Ebert ほか 編『Coastal Fishes of the Western Indian Ocean』 3巻、South African Institute for Aquatic Biodiversity、2022年、284-315頁。ISBN 978-1-990951-32-9https://saiab.ac.za/wp-content/uploads/2022/11/1._wiof_volume_3_text.pdf 

参考資料(外部リンク)

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関連項目

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