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メイト黒崎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クロサキメイトから転送)
株式会社メイト黒崎
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
806-8543
福岡県北九州市八幡西区黒崎1-1-1
設立 1979年3月26日
法人番号 2290801010695 ウィキデータを編集
代表者 破産管財人 厚井乃武夫[1]
資本金 9000万円
純利益 6859万2000円(2019年2月28日時点)[2]
総資産 56億6163万6000円(2019年2月28日時点)[2]
主要株主 その他
特記事項:2020年5月11日破産手続開始決定。2022年4月14日法人格消滅。
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クロサキメイト
KUROSAKI mate
2017年2月
地図
地図
店舗概要
所在地 806-0021
福岡県北九州市八幡西区黒崎1-1-1[3]
座標 北緯33度51分59.6秒 東経130度46分7.6秒 / 北緯33.866556度 東経130.768778度 / 33.866556; 130.768778 (メイト黒崎)座標: 北緯33度51分59.6秒 東経130度46分7.6秒 / 北緯33.866556度 東経130.768778度 / 33.866556; 130.768778 (メイト黒崎)
開業日 1979年昭和54年)10月3日[4]
開店日:1979年昭和54年)10月6日[3][5]
閉業日 2020年令和2年)8月17日
建物名称 メイト黒崎ビル[4]
施設所有者 株式会社メイト黒崎
施設管理者 株式会社メイト黒崎
中核店舗 黒崎そごう・ジャスコ黒崎店(→黒崎フォーラス)

井筒屋黒崎店
最寄駅
最寄IC
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メイト黒崎(メイトくろさき)は、福岡県北九州市八幡西区黒崎商業施設ビル、及び「クロサキメイト(旧:ショッピングセンターメイト黒崎)」を運営していた企業。

黒崎そごうジャスコ黒崎店を核テナントとして1979年に開業したが、2000年までに両者が撤退。そごうの後継に井筒屋黒崎店を迎えたがこれも規模を縮小し、財務状況の悪化に伴い2020年に経営破綻した。

概要

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株式会社メイト黒崎は、「黒崎駅東地区第一種市街地再開発事業」により、1979年10月6日にオープンした商業ビル「メイト黒崎ビル」(地上8階・地下1階建て)の保留床の大部分を取得するとともに、権利床、保留床を含めた管理運営も併せて行う目的で設立された[6]

開業時の店舗構成は黒崎駅寄りに黒崎そごう、東端にジャスコ黒崎店、両店の間に「メイト専門店街」(クロサキメイト)という構成であった。黒崎そごうは、そごうグループの経営破綻に伴い、2000年12月25日に閉店した[7]。北九州の副都心である黒崎の中心地(JR黒崎駅から至近距離)にある巨大ビルの半分が閉鎖されたままという状態によるイメージダウンを懸念していた地元の強い要望もあり、黒崎そごう跡には長崎屋黒崎店(2002年2月11日閉店[8])向かいにあった黒崎井筒屋が2001年10月に移転して開業した[9]

また、これに前後してジャスコ黒崎店から業態転換していた黒崎フォーラス1999年に撤退し、跡地はメイト黒崎運営のファッション専門店街「メイトエンポリアム」となった。こちらはその後、メイト黒崎が直営していた建物中央のメイト専門店街と統合された。同形態以降は、井筒屋黒崎店がクロサキメイトの西側に入居。メイト黒崎は東側の専門店街部分を運営する。また、クロサキメイト1階には、かつて西館に入居していたイオングループ(旧ジャスコ)のマックスバリュ九州が展開するスーパーマーケットのレッドキャベツが大型テナントとして入った。

メイト黒崎にとって救世主となった井筒屋も、経営不振に伴う賃料の低減要請を行い、メイト黒崎側はこれを受諾。井筒屋本体の経営不振は続き、2018年には、2019年5月末で黒崎店の営業を終了すると発表した[10]。しかし、地元の強い要望もあり2019年7月まで現状のまま営業し、翌8月1日より規模を縮小しての営業継続[11]が決定した。

これまで西館の全館で入居していたところ、1階から3階までに大幅に規模を縮小したため、メイト黒崎の収入が減少したことや、井筒屋撤退部分への後継テナントの入居も決まらず、更に大型テナントのレッドキャベツが2月で撤退することを発表したことなどの理由から、メイト黒崎は2020年1月24日、東京地方裁判所に破産を申請[12][13]。負債額はおよそ25億円にのぼり、裁判所から保全管理命令を受けた。同社が運営する専門店街も、これにより同年4月末で営業を終了する予定で動いており、大型テナントだったベスト電器も4月末での撤退を発表している[13][14]

運営会社のメイト黒崎、直営のクロサキメイトは同年4月30日での営業終了へ準備を進めていたが、核テナントである井筒屋黒崎店の営業終了予定が8月17日であることなどによる交渉結果で、同日での営業終了に変更となった[15]。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令により、4月9日より5月15日まで臨時休業した。メイト黒崎は臨時休業期間中である5月11日に東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けた[1][16]。その後5月16日より営業を再開したが、再開後はテナント数が25店舗(井筒屋直営エリア除く)となっていた。8月17日の黒崎井筒屋閉店をもって、立体駐車場を含む全てのテナントの撤退、ビル営業事業が終了した[17]。メイト黒崎は2022年4月14日に法人格が消滅した[18]

メイト黒崎の建物は、破産管財人によって売却される予定であったが[16]、「売却先が見つからなかった」として管理権を放棄する形で破産手続きが終了し、2022年8月時点では管理者不在のまま放置されている[19]

南側の国道3号に面した部分の敷地が歩道として提供されていたが、2021年の施設閉鎖以降は歩道部分も使用できなくなり、歩行者の通行ができなくなっていた。そのため、国土交通省北九州国道事務所は、黒崎バイパスの開通で現道の交通量が減少したことに伴い、車道1車線を仮歩道として転用すると発表した[20]

主要テナント

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営業時期 東側 中央 西側 屋上
1979年10月6日 1999年2月 黒崎そごう メイト専門店街→クロサキメイト ジャスコ黒崎店→黒崎フォーラス そごう屋上大スカイパーク
1999年 2000年12月25日 メイトエンポリアム
2001年10月 黒崎井筒屋 なし
2020年8月17日 クロサキメイト、レッドキャベツ ベスト電器メイト黒崎店

脚注

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  1. ^ a b 追報:貸店舗業の(株)メイト黒崎(北九州)/破産手続き開始決定 負債25億JC-net. 2020年5月21日
  2. ^ a b 株式会社メイト黒崎 第40期決算公告
  3. ^ a b 流通会社年鑑 1990年版, 日本経済新聞社, (1990-11-24), pp. 25-26 
  4. ^ a b “黒崎商戦に一波乱 再開発ビル『メイト』完工”. 西日本新聞(西日本新聞社). (1979年10月3日)
  5. ^ “九州一『メイト』開店 黒崎 ショッピングの新拠点”. 朝日新聞(朝日新聞社). (1979年10月7日)
  6. ^ 市街地再開発事業 事業完了地区 黒崎駅東地区 北九州市公式サイト - 2019年5月3日閲覧
  7. ^ “そごう8店舗が閉店 いずれも引き受け手ないまま”“サヨナラそごう 小倉・黒崎店 涙のラストデー”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2000年12月26日)
  8. ^ 『WEEKLY DIGEST 井筒屋黒崎店跡 3月に専門店としてオープン』 財界九州2002年1月号 (財界九州社) (2002年2月)
  9. ^ 沿革”. 井筒屋. 2018年9月30日閲覧。
  10. ^ 井筒屋、コレットなど3店閉鎖へ 営業不振、賃料重く”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2018年7月31日). 2018年7月31日閲覧。
  11. ^ 井筒屋黒崎店 一転“閉店せず”営業継続 8月からフロア縮小“黒字の見通しついた””. テレビ西日本 (2019年2月25日). 2019年2月26日閲覧。
  12. ^ 井筒屋が入居、メイト黒崎破産 専門店街は4月末閉店 北九州市 西日本新聞(西日本新聞社). (2020年1月24日)
  13. ^ a b クロサキメイト会社が閉店決める NHK、2020年1月24日、2020年1月27日閲覧
  14. ^ 地元黒崎に衝撃走る「にぎわい、どうなる」「メイト」破産手続き 西日本新聞、2020年1月25日、2020年1月27日閲覧
  15. ^ クロサキメイト閉店時期変更に関するお知らせ(pdf)-2020年4月8日閲覧。
  16. ^ a b 北九州「クロサキメイト」運営会社、破産手続き開始朝日新聞 2020年5月20日
  17. ^ “さよなら井筒屋黒崎店 北九州・黒崎の「顔」…60年超の歴史に幕”. 西日本新聞. (2020年8月18日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/636370/ 2020年8月20日閲覧。 
  18. ^ 株式会社メイト黒崎国税庁法人番号公表サイト
  19. ^ “黒崎駅隣接の巨大ビル、管理者不在で放置2年 「メイト黒崎」進む老朽化”. 西日本新聞. (2022年8月28日). https://www.nishinippon.co.jp/item/n/979493/ 2022年9月13日閲覧。 
  20. ^ 駅前の国道「車線つぶして歩道にします、交通量減ったし」 負の遺産化した駅直結ビルから異例の“復活” 北九州”. 乗りものニュース (2024年6月1日). 2024年6月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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