クルスキ
表示
クルスキ | |
---|---|
フルコース | アペタイザー、メイン、デザート |
発祥地 | ポーランド |
提供時温度 | 熱 |
主な材料 | 無発酵生地 |
派生料理 | 挽肉 |
クルスキ(Kluski)は、ポーランドにおいて、詰め物がなく、柔らかいダンプリングを全般的に表す言葉である。
材料や作り方の異なる多くの種類がある。ピエロギやパスタとは異なる。
バリエーション
[編集]- コペトカは、マッシュポテト、小麦粉、卵から作る。イタリアのニョッキと似るが、形が異なり、動物の蹄に似ている。ソースをかけたり、バターや脂かす等を添えて提供されたり、グーラッシュ等の肉料理に用いられる。
- Kluski leniwe(「怠惰なダンプリング」)は、フレッシュチーズ、小麦粉、卵から作り、しばしば砂糖で甘みを付ける。平らな形で、菱形になるように斜めに切る。ほとんどの場合、砂糖だけやクリームと砂糖、砂糖とシナモン等、単純な甘みを付けて食べるが、バターやパン粉等を用いるレシピもある。
- Kluski śląskie(「シレジアのダンプリング」)は、丸く平らなダンプリングで、大きさは3-5cm程度である。マッシュポテト、ジャガイモ粉、卵から作り、グレイビーソースとともに提供する。特徴は、中央に小さな穴または窪み[1]があることである。Kluski czarne(「黒いダンプリング」)は、kluski żelazne(「鉄のダンプリング」)、kluski szare(「灰色のダンプリング」)とも呼ばれ、特にシレジア南東部で人気の高いKluski śląskieの種類の1つである。マッシュポテトと小麦粉に加え、生地に摩り下ろしたジャガイモが加えられることで、特徴的な色になる。人気のある地域では、一度の食事で、白色と黒色の2色のダンプリングが提供される。
- Kluski lane(「注がれたダンプリング」)は、卵と小麦粉で作る水分の多い生地を湯に注いで茹でるか、直接スープに入れて、非常に薄い形となる。
- Kluski kładzione(「横になったダンプリング」)は、卵、牛乳、小麦粉から作り、厚い生地をテーブルスプーンの先で削って三日月型とし、塊を湯の上に横たえるようにする。生地に炭酸水を加えることもある。
- w:Pampuchyは、pyzy drożdżowe(「酵母のピズィ」)、kluski drożdżowe(「酵母のダンプリング」)kluski na parze(「蒸したダンプリング」)等とも呼ばれ、酵母で発酵した生地を蒸して作る点で他と異なる。ドイツのクネーデルが由来のチェコのクネドリークと遠い親戚である可能性があり、中国の蒸しパンである饅頭とも似ている。一部地域では、しばしば、溶かしバターと砂糖や、ストロベリーソース、プラムのポヴィドル等、甘いトッピングとともに食べられる。グレーターポーランドでは単にピズィと呼ばれ、肉かキノコをベースとするソースとともに食べられる。
- Pyzy ziemniaczane(「ジャガイモのピズィ」)は、唯一具材の詰め物をしたクルスキで、生の(または生とマッシュを混ぜた)ジャガイモ、小麦粉、卵から作る。通常、他のクルスキよりも大きく、丸く、具材は塩味のものも甘いものもある。kartaczeまたはcepelinyとして知られる塩味のものは、ポーランド北東部で人気があり、隣接するリトアニアの国民食でもある。
- w:Kluchy połom biteは、シレジアのw:Gmina Kroczyce地方のジャガイモで作ったものである。
関連項目
[編集]- クネーデル - 詰め物をした甘いダンプリング
- ピエロギ - 詰め物をしたポーランドのダンプリング
- クロース - ドイツの類似料理
- ハルシュキ - 中央及び東ヨーロッパで人気のある類似料理
- ニョッキ - イタリアの類似料理
- シュペッツレ - ハンガリーの類似料理
出典
[編集]- ^ “Kluski Śląskie Recipe (Silesian Kluski)”. The Polonist. September 8, 2024閲覧。