クリーク (グラフ理論)
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グラフ理論において、無向グラフ のクリーク(英: clique)とは、頂点の部分集合 のうち、 に属するあらゆる2つの頂点を繋ぐ辺が存在するものをいう。これはすなわち、 から誘導される部分グラフが完全だということである。なお、頂点の集合ではなく、そのような部分グラフをクリークと呼ぶこともある。(また包含関係に関して極大な完全部分グラフのみをクリークと呼ぶこともあるので注意がいる[1]。)クリークに属する頂点数をそのクリークの大きさと言う。
与えられたグラフに指定された大きさのクリークがあるかどうかを求める問題(クリーク問題、その特殊版が最大クリーク問題)はNP完全である。
クリークの逆の概念を独立集合と呼び、クリークは必ず補グラフの独立集合と対応する。
この用語は、頂点を人、辺を「知っている」という意味としたとき、全ての人が互いに知っていることになるため "clique"(徒党、派閥)と名付けられた。
グラフ の最大クリークは理論上重要であり、 で表される。[2]
-クリーク
[編集]グラフ の部分グラフ について、 に属する頂点のすべての対の道の長さが 以下である場合、 を -クリークという[3]。ふつうのクリークは-クリークである。
脚注・出典
[編集]- ^ Gross, J. L.; Yellen, J.; Zhang, P. (2014). Handbook of Graph Theory (2nd ed.). CRC Press. p. xiv. ISBN 978-1-4398-8019-7
- ^ Godsil, Chris; Gordon Royle (2004) [1949]. Algebraic graph theory. New York: Springer. ISBN 0-387-95220-9, p.3
- ^ Doreian, Patrick (1970). Mathematics and the study of social relations. London: Weidenfeld and Nicolson. ISBN 978-0-297-00258-1