クリチム
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座標: 北緯42度3分 東経24度28分 / 北緯42.050度 東経24.467度
- クリチム
- Кричим
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国 ブルガリア 州(オブラスト) プロヴディフ州 基礎自治体 クリチム 自治体全域の人口 8696[1] 人
(2009年06月15日現在)町の人口 8696[1] 人
(2012年09月15日現在)標高 253 m 標準時 EET(UTC+2)
夏時間はEEST(UTC+3)
クリチム(ブルガリア語: Крѝчим / Krichim)は、ブルガリア中南部にある自治体、およびそれを中心とした基礎自治体である。プロヴディフ州に属し、ペルシティツァに近い。ロドピ山脈の北斜面のふもと、上トラキア平地にあり、プロヴディフからは南西に20キロメートルに位置している。マリツァ川の支流・ヴチャ川が町の中を流れる。
初期ビザンティン時代より人の居住が確認されており、ヴチャ川が渓谷に入る箇所の両岸に要塞が築かれた。中世の間、この地はビザンティン帝国とブルガリア帝国の間の係争地となり、支配者はたびたび入れ替わった。1230年にブルガリア皇帝イヴァン・アセン2世の征服後の石碑が残されており、「ツァール・アセン、クリチムを征服しこの石に座る」と記されている。
ブルガリア民族復興期には、この地域で数少ない修道院学校が置かれていた。生神女修道院と聖ヴラチ修道院の2つの修道院があり、オスマン帝国時代のブルガリアの言語・文化維持に貢献していた。
町には正教徒のブルガリア人やムスリムのトルコ人の他、ポマク(ムスリムのブルガリア人)やムスリムのロマなども住んでいる。正教の聖コスマ・ダミアン聖堂とイスラム教のモスクがあり、2宗教が平和的に共存している。
クリチムにちなんだ命名
[編集]南極大陸・サウス・シェトランド諸島のリヴィングストン島にあるクリチム峰は、クリチムにちなんで命名された。
脚注
[編集]- ^ a b Главна Дирекция - Гражданска Регистрация и Административно Обслужване (2012年9月15日). “Таблица на населението по постоянен и настоящ адрес” (ブルガリア語). 2012年12月1日閲覧。