クリス・ブロック
広島時代(2004年2月18日、日南市天福球場) | |
基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | フロリダ州オーランド |
生年月日 | 1970年2月5日(54歳) |
身長 体重 |
183 cm 79 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 1992年 MLBドラフト12巡目 |
初出場 |
MLB / 1997年6月11日 NPB / 2003年3月30日 |
最終出場 |
MLB / 2002年9月28日 NPB / 2003年10月9日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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テレンス・クリストファー・ブロック(Terrence Christopher "Chris" Brock , 1970年2月5日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州出身の元プロ野球選手(投手)。
経歴
[編集]ライマン高校からフロリダ州立大学へ進学。
1992年のMLBドラフト12巡目でアトランタ・ブレーブスに入団。1997年6月11日、メジャーデビュー。
その後は、サンフランシスコ・ジャイアンツ、フィラデルフィア・フィリーズ、ボルチモア・オリオールズでプレーした。
2003年、広島東洋カープに入団。打者の手元で微妙に変化する球を駆使し、先発として8勝を挙げたが、一方でリーグ最多の9与死球や1973年の江本孟紀の記録(10ボーク)を30年ぶり更新となる[1]、当時シーズン最多日本記録の11ボークなど課題も残した(シーズン最多ボークは、2007年に阪神タイガースのエステバン・ジャンが12に更新した)。
広島に残留して迎えた2004年、春季キャンプ中に右肩の故障により検査のため帰国。状態が芳しくなかったため、登板の無いまま退団した。
2005年から復帰し、2007年は独立リーグのアトランティックリーグに加盟するランカスター・バーンストーマーズでプレーした。
プレースタイル・人物
[編集]最速150km/hを超す手元で微妙に変化するストレートと、スライダー・カーブなどを投げる。
ピッチャーにしてはパワーがあり、2003年の広島在籍時には44打数14安打で打率.318、2本塁打、6二塁打を記録し、打者としての高い能力を見せた。7月10日の阪神戦では九回裏に代打起用され、ジェフ・ウィリアムスから死球を受けた。また、9月4日の阪神戦では三盗も記録するなど、投手以外の成績で目立ったところを見せている。2号ホームランは9月17日の甲子園での阪神戦で2-1でリードの五回表にトレイ・ムーアから打ったソロ本塁打。その試合は3-2で広島が勝ち、投球でも7回2失点で日本で最後となる8勝目を挙げた。
詳細情報
[編集]年度別投手成績
[編集]年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
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1997 | ATL | 7 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | -- | ---- | 144 | 30.2 | 34 | 2 | 19 | 2 | 0 | 16 | 2 | 1 | 23 | 19 | 5.58 | 1.73 |
1998 | SF | 13 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | -- | ---- | 120 | 27.2 | 31 | 3 | 7 | 1 | 0 | 19 | 0 | 0 | 13 | 12 | 3.90 | 1.37 |
1999 | 19 | 19 | 0 | 0 | 0 | 6 | 8 | 0 | 0 | .429 | 479 | 106.2 | 124 | 18 | 41 | 2 | 4 | 76 | 8 | 2 | 69 | 65 | 5.48 | 1.55 | |
2000 | PHI | 63 | 5 | 0 | 0 | 0 | 7 | 8 | 1 | 0 | .467 | 403 | 93.1 | 85 | 21 | 41 | 0 | 3 | 69 | 4 | 1 | 48 | 45 | 4.34 | 1.35 |
2001 | 24 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 147 | 32.2 | 35 | 6 | 15 | 2 | 2 | 26 | 2 | 0 | 16 | 15 | 4.13 | 1.53 | |
2002 | BAL | 22 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | .667 | 192 | 44.0 | 52 | 6 | 14 | 1 | 1 | 21 | 0 | 0 | 24 | 23 | 4.70 | 1.50 |
2003 | 広島 | 24 | 24 | 1 | 0 | 1 | 8 | 8 | 0 | -- | .500 | 632 | 144.0 | 165 | 23 | 37 | 1 | 9 | 88 | 3 | 11 | 75 | 63 | 3.94 | 1.40 |
MLB:6年 | 148 | 30 | 0 | 0 | 0 | 18 | 17 | 1 | *0 | .514 | 1485 | 335.0 | 361 | 56 | 137 | 8 | 10 | 227 | 16 | 4 | 193 | 179 | 4.81 | 1.49 | |
NPB:1年 | 24 | 24 | 1 | 0 | 1 | 8 | 8 | 0 | -- | .500 | 632 | 144.0 | 165 | 23 | 37 | 1 | 9 | 88 | 3 | 11 | 75 | 63 | 3.94 | 1.40 |
- 各年度の太字はリーグ最高
- 「-」は記録なし
- 通算成績の「*数字」は不明年度がある事を示す
記録
[編集]- NPB投手成績
- 初登板・初先発:2003年3月30日、対ヤクルトスワローズ3回戦(明治神宮野球場)、5回3失点で敗戦投手
- 初奪三振:同上、2回裏に古田敦也から空振り三振
- 初勝利・初先発勝利:2003年4月12日、対中日ドラゴンズ2回戦(ナゴヤドーム)、6回3失点
- NPB打撃成績
- 初安打:2003年4月12日、対中日ドラゴンズ2回戦(ナゴヤドーム)、3回表に紀藤真琴から中堅フェンス直撃二塁打
- 初本塁打・初打点:2003年6月19日、対読売ジャイアンツ13回戦(札幌ドーム)、2回表に工藤公康から中越ソロ
- 初盗塁:2003年9月4日、対阪神タイガース22回戦(広島市民球場)、6回裏に三盗(投手:下柳剛、捕手:野口寿浩)
背番号
[編集]- 49(1997年)
- 51(1998年)
- 45(1999年 - 2002年)
- 42(2003年 - 2004年)
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “球界デキゴトロジー/8月5日「日本は細かすぎる!」広島の助っ人右腕が……(2003年8月5日)”. 週刊ベースボール. 2019年8月5日閲覧。