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クリス・バーク (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリス・バーク
Chris Burke
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ケンタッキー州ルイビル
生年月日 (1980-03-11) 1980年3月11日(44歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手外野手
プロ入り 2001年 ドラフト1巡目(全体10位)でヒューストン・アストロズから指名
初出場 2004年7月4日
最終出場 2009年6月7日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

クリス・バークChristopher Allen Burke, 1980年3月11日 - )は、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル出身の元プロ野球選手二塁手または外野手)。右投右打。

もともと、遊撃手だったが、メジャー屈指の遊撃守備力のあるアダム・エバレットがおり、右肩も痛めていたため、マイナー時代に二塁手にコンバートされた。

経歴

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プロ入り - アストロズ時代 (2001 - 2007)

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2001年6月5日ドラフト1巡目 (全体10位) でヒューストン・アストロズから指名され、6月22日に契約した[1]。入団後はA級のミシガン・バトルキャッツに所属し、56試合に出場した。打撃面では、打率.300・3本塁打・17打点・21盗塁・OPS0.814という成績を残した。また、守備面では55試合でショートを守り、17失策守備率.931だった。

2002年は、AA級のラウンドロック・エクスプレスに昇格。136試合に出場して、打率.264・3本塁打・37打点・16盗塁・OPS0.686という成績を残した。守備では、94試合でセカンド・43試合でショートを守り、それぞれ11失策・守備率.976と12失策・守備率.938だった。

2003年もラウンドロックに所属。137試合の出場で、打率.301・3本塁打・41打点・34盗塁・OPS0.767という成績を残した。なお34盗塁は、当時ラウンドロックが所属していたテキサスリーグで2位だった[2]。また、守備面ではセカンドを93試合、ショートを42試合守ったほか、1試合でセンターの守備にも就いた。同年は、オールスター・フューチャーズゲームにも選出された[3]

2004年は、AAA級のニューオーリンズ・ゼファーズで123試合に出場して、打率.315・16本塁打・52打点・37盗塁・OPS0.903という打撃成績を残した。37盗塁は、同年のパシフィックコーストリーグでリーグトップだった[4]。また、2年連続でオールスター・フューチャーズゲームにも選出された[3]。守備面ではセカンドのみを守り、121試合で11失策・守備率.983という成績を残した。また同年は、7月4日テキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビューを果たした[5]。デビュー戦は、2打数ノーヒットだった[5]。最終的に、メジャーでは17試合に出場して打率.059だった。守備面では、7試合でセカンドの守備に就いた。

2005年は、アストロズを去ったジェフ・ケントに代わるセカンドのレギュラー候補として期待されていた[3]。同年は108試合に出場し、打率.248・5本塁打・26打点・11盗塁・OPS0.676という成績を残した。守備面では、セカンドではなくレフトの守備に最も多く就き、83試合で1失策・守備率.992・DRS+5を記録した。またセカンドでは、18試合で無失策・DRS+2だった。ポストシーズンでは、アトランタ・ブレーブスとのNLDS第4戦で、延長18回裏にサヨナラホームランを放った[6]。続くセントルイス・カーディナルスとのNLCSでも、ホームランを1本放った[1]。ちなみに、この年マイナーでは、AAA級となったラウンドロックで22試合に出場し、打率.311・2本塁打・11打点・9盗塁・OPS0.869という成績を残した。

2006年は、メジャーでキャリアハイの123試合に出場し、いずれも自己ベストないしタイとなる打率.276・9本塁打・40打点・11盗塁・OPS0.765を記録した。守備面では前年に引き続き内野外野を守り分け、セカンド69試合・センター38試合・レフト19試合・ショート8試合・ライト7試合という内訳だった。セカンドとライトではプラスのDRSを記録した。

2007年は、不調で5月にマイナー降格した[7]6月に再昇格したが、打率は.250以下で推移した[7]。最終的には、3年連続100試合以上となる111試合に出場し、打率.229・6本塁打・28打点・9盗塁・OPS0.662という成績を残した。守備は、前年と同じ5ポジションで守りに就き、最多のセカンド (58試合) では3失策・守備率.981・DRS-4という成績を残した。

ダイヤモンドバックス時代 (2008)

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2007年12月14日に、ホセ・バルベルデとのトレードで、チャド・クオールズJ・C・グティエレスと共にアリゾナ・ダイヤモンドバックスへ移籍した[1]

2008年は86試合に出場し、打撃面では打率.194・2本塁打・12打点・5盗塁・OPS0.582という成績を残した。守備面では、キャリアで初めてファーストサードの守備にも就いた。最も多く守ったのはセカンドとレフトの18試合で、いずれも無失策・DRS+2を記録した。オフの12月12日FAとなった[1]

パドレス時代 (2009)

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2009年1月13日に、サンディエゴ・パドレスと契約を結んだ[1]3月29日に一度シアトル・マリナーズへ移籍したが、4月21日にパドレスに復帰した[1]。マリナーズの組織に在籍時は、AAA級のタコマ・レイニアーズで10試合に出場 (打率.237・1本塁打・3打点・2盗塁・OPS0.724) したが、メジャーでの出場機会はなかった。パドレスでは32試合に出場し、打率.207・1本塁打・5打点・4盗塁・OPS0.575を記録した。守備面では、25試合でショートを守って6失策・守備率.929・DRS-3という成績を残したほか、サードとセカンドの守りにも就いた。その後6月9日にFAとなった[1]。結果的に、パドレスでの試合出場が、バークにとって最後のメジャーでのプレーだった。

ブレーブス時代 (2009)

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2009年6月19日、アトランタ・ブレーブスと契約を結んだ[1]。移籍後は、AAA級のグウィネット・ブレーブスで73試合に出場し、打率.285・3本塁打・32打点・13盗塁・OPS0.752という成績を残した。守備面では、ショート41試合・セカンド16試合・レフト14試合で守りに就いた。11月9日に、3度目のFAとなった[1]

レッズ時代 - 引退 (2010)

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2009年12月4日に、シンシナティ・レッズと契約を結んだ[1]

2010年は、生まれ故郷でもある[1]レッズ傘下のルイビル・バッツ (AAA級) でプレー。66試合の出場で、打率.238・5本塁打・26打点・14盗塁・OPS0.674という成績を残した。守備面では、外野3ポジションとセカンドを守り、いずれのポジションでも無失策だった。同年6月26日に、レッズをリリースされた[1]

2010年で引退後は、自身の名を冠した野球アカデミーを運営しているほか、ESPNでアマチュア野球のアナリストも務めている[8]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2004 HOU 17 20 17 2 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 3 0 0 3 0 .059 .200 .059 .259
2005 108 359 316 49 79 19 2 5 117 26 11 6 9 3 23 0 6 62 7 .248 .309 .368 .677
2006 123 413 366 58 101 23 1 9 153 40 11 1 4 2 27 0 14 77 6 .276 .347 .418 .765
2007 111 363 319 39 73 19 2 6 114 28 9 3 8 1 27 1 8 52 10 .229 .304 .357 .661
2008 ARI 86 199 165 20 32 5 1 2 45 12 5 0 2 3 27 8 2 33 2 .194 .310 .273 .583
2009 SD 32 89 82 8 17 5 0 1 25 5 4 1 0 0 6 0 1 16 1 .207 .270 .305 .575
MLB:6年 477 1443 1267 176 303 71 6 23 455 111 40 11 23 9 113 9 31 243 26 .239 .315 .359 .674

背番号

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  • 2 (2004年 - 2008年)
  • 8 (2009年)

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l Chris Burke - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月5日閲覧。
  2. ^ 2003 Texas League Batting Leaders - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月5日閲覧。
  3. ^ a b c 村上雅則友成那智『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2005』廣済堂出版、2005年、322頁。ISBN 4-331-51093-X 
  4. ^ 2004 Pacific Coast League Batting Leaders - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月5日閲覧。
  5. ^ a b Chris Burke 2004 Batting Game Logs - Baseball-Reference.com (英語). 2020年2月5日閲覧。
  6. ^ 村上雅則、友成那智『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2006』廣済堂出版、2006年、325頁。ISBN 4-331-51146-4 
  7. ^ a b 村上雅則、友成那智『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2008』廣済堂出版、2008年、406頁。ISBN 978-4-331-51300-2 
  8. ^ Private Lessons - Chris Burke - Chris Burke Baseball Academy (英語). 2020年2月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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