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クリストファー・ウィリアムズ (陸上選手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリストファー・ウィリアムズ Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Christopher Williams
国籍 ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
生年月日 (1972-03-15) 1972年3月15日(52歳)
身長 178cm
体重 68kg
成績
オリンピック 100m 2次予選2組5着 (2000年)
200m 準決勝1組5着 (2000年)
4x100mR 4位 (2000年)
4x400mR 2位 (2000年)
世界選手権 200m 2位 (2001年)
4x100mR 予選2組4着 (1999年)
4x400mR 2位 (2001年)
地域大会決勝 中央アメリカ・カリブ選手権
200m 優勝 (1999年)
4x100mR 2位 (2003年)
最高世界ランク 200m 8位 20秒02 (2000年)
自己ベスト
60m 6秒61 (2001年)
100m 10秒05 (2000年)
10秒03w (2007年)
200m 20秒02 (2000年)
獲得メダル
陸上競技
ジャマイカの旗 ジャマイカ
オリンピック
2000 シドニー 4x400mR
世界選手権
2001 エドモントン 200m
2001 エドモントン 4x400mR
ワールドアスレチックファイナル
2005 モナコ 200m
グッドウィルゲームズ
2001 ブリスベン 200m
2001 ブリスベン 4x100mR
コモンウェルスゲームズ
2006 メルボルン 4x100mR
2002 マンチェスター 4x100mR
2006 メルボルン 200m
パンアメリカン競技大会
2003 サントドミンゴ 200m
1999 ウィニペグ 4x100mR
中央アメリカ・カリブ海競技大会
2002 サンサルバドル 200m
中央アメリカ・カリブ選手権
1999 ブリッジタウン 200m
2003 セントジョージズ 4x100mR
2003 セントジョージズ 200m
アメリカ大陸
ワールドカップ
2002 マドリード 4x100mR
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クリストファー・ウィリアムズChristopher Williams1972年3月15日 ‐ )は、ジャマイカ陸上競技選手。専門は短距離走100mで10秒05、200mで20秒02の自己ベストを持つ。2000年シドニーオリンピック男子4×400mリレーの銀メダリストである。2001年エドモントン世界選手権男子200mでは2位に入り、この種目ではジャマイカ人初のメダリストとなった。

経歴

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1999年

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8月、セビリア世界選手権の男子200mと4×100mリレーに出場し、世界選手権デビューを果たした。200mではセミファイナリストになり、20秒48(+1.6)の自己ベスト(当時)をマークしたものの準決勝組5着に終わり、決勝に進出できた組4着とは0秒12差で決勝進出を逃した[1]。3走を務めた4×100mリレーは予選で38秒86の組4着に終わった。

2000年

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9月、シドニーオリンピックの男子100mと200mと4×100mリレーと4×400mリレーに出場し、オリンピックデビューを果たした。100mは2次予選敗退、200mは昨年の世界選手権に続いてセミファイナリストになるも20秒47(-1.1)の組5着に終わり、決勝に進出できた組4着とは0秒26差で決勝進出を逃した[2]。4×100mリレーは準決勝と決勝で3走(リンデル・フレイタードワイト・トーマス、ウィリアムズ、Llewelyn Bredwood)を務めると[注 1]、準決勝で38秒27のジャマイカ記録(当時)を樹立し、全体3位タイで決勝に進出した。迎えた決勝でも準決勝のタイムを更に縮める38秒20のジャマイカ記録(当時)を樹立したが、3位のキューバとは0秒16差の4位でメダルを逃した[3]。最後の種目の4×400mリレーは決勝で3走(マイケル・ブラックウッド英語版グレッグ・ホートン、ウィリアムズ、ダニー・マクファーレン)を務めると[注 2]、2分58秒78をマークし、アメリカ(2分56秒35)、ナイジェリア(2分58秒68)に次いで銅メダルを獲得した(当時)。その後、優勝したアメリカはリレーメンバーのドーピング処分によりメダルを剥奪され、ジャマイカは2位に繰り上がり銀メダルを獲得した[4]

2001年

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3月、リスボン世界室内選手権の男子200m予選を全体1位タイの20秒86で突破すると、準決勝は20秒78の組2着(全体4位)で突破し、この種目ではジャマイカ人初のファイナリストになった[注 3]。ジャマイカ人初のメダル獲得がかかった決勝は21秒12とタイムを落とし、ショーン・クロフォード(20秒63)、クリスチャン・マルコム英語版(20秒76)、パトリック・ファン・バルコム(20秒96)に次ぐ4位でメダルを逃した[5]世界室内選手権では2004年ブダペスト大会を最後に200mは実施されなくなったため、ウィリアムズが今大会で記録した4位はジャマイカ人の最高成績となっている[注 4]

8月、2大会連続の世界選手権出場となったエドモントン世界選手権は男子200mと4×100mリレーと4×400mリレーに出場した。200mは1次予選を全体1位の20秒25(+0.5)、2次予選を全体4位の20秒24(-0.3)でそれぞれ突破すると、準決勝は20秒11(+0.7)の組2着(全体3位)で突破し、この種目ではジャマイカ人初のファイナリストになった[注 5]。決勝では20秒20(+0.1)とタイムを落とし、コンスタンティノス・ケンテリス(20秒04)には敗れたものの、キム・コリンズとショーン・クロフォードには同タイム着差ありで競り勝ち[6]、この種目ではジャマイカ人初のメダリストになった[注 6]。3走を務めた4×100mリレーは予選で40秒05の組6着に終わり、2大会連続で決勝には進めなかった。しかし、4×400mリレーは決勝で2走(ブランドン・シンプソン、ウィリアムズ、グレッグ・ホートン、ダニー・マクファーレン)を務めると[注 7]、2分58秒39をマークし、アメリカ(2分57秒54)、バハマ(2分58秒19)に次いで銅メダルを獲得した(当時)。その後、優勝したアメリカはリレーメンバーのドーピング処分によりメダルを剥奪され、ジャマイカは2位に繰り上がり銀メダルを獲得した[7]。2位という成績は、この種目におけるジャマイカ最高成績となっている[注 8]

この年の活躍が評価され、ジャマイカ・スポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー英語版の男性部門を受賞した。

2004年

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8月、2大会連続のオリンピック出場となったアテネオリンピックでは男子200mに出場すると、2次予選を20秒34(+1.1)の組4着で突破し、2大会連続でセミファイナリストになった。準決勝は20秒80(-0.1)の組6着に終わり、決勝進出はならなかった[8]

2005年

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8月、ヘルシンキ世界選手権の男子200mで2大会ぶりのセミファイナリストになるも20秒72(-0.3)の組5着に終わり、決勝に進出できた組4着とは0秒07差で2大会ぶりの決勝進出を逃した[9]

9月、モナコで開催されたワールドアスレチックファイナルの男子200mで20秒19(-1.5)をマークし、タイソン・ゲイ(19秒96)に次いで2位に入った[10]

2007年

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8月、大阪世界選手権の男子200mで2大会連続のセミファイナリストになると、準決勝を20秒24(-0.4)の組3着で突破。3大会ぶりのファイナリストになるも、決勝は20秒57(-0.8)の7位で3大会ぶりのメダルを逃した[11]

2008年

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8月、36歳という年齢ながら北京オリンピックに出場を果たすと、200mの2次予選で20秒28(+0.2)をマークして組3着に入り、3大会連続でセミファイナリストになった。準決勝は20秒45(+0.1)の組6着に終わり、初の決勝進出はならなかった[12]

2009年

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7月、スペインサラマンカで行われた競技会のドーピング検査で陽性反応を示したため、2011年11月まで資格停止処分となった[13]

自己ベスト

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記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒05 (+1.0) 2000年7月21日 ジャマイカの旗 キングストン
10秒03w (+2.8) 2007年5月27日 トリニダード・トバゴの旗 ポートオブスペイン 追い風参考記録
200m 20秒02 (+1.7) 2000年4月16日 アメリカ合衆国の旗 ウォルナット
室内
60m 6秒61 2001年2月16日 ドイツの旗 ハレ (ザーレ)
100m 10秒34 2001年2月12日 フィンランドの旗 タンペレ
200m 20秒68 2001年2月21日 ギリシャの旗 ピレウス

主要大会成績

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備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
1999 ユニバーシアード (en スペインの旗 パルマ・デ・マヨルカ 200m 決勝 DQ
中央アメリカ・カリブ選手権 (en バルバドスの旗 ブリッジタウン 200m 優勝 20秒40w
パンアメリカン競技大会 (en カナダの旗 ウィニペグ 200m 7位 21秒19 (-1.9)
4x100mR 3位 38秒82 (3走)
世界選手権 スペインの旗 セビリア 200m 準決勝 20秒48 (+1.6) 自己ベスト
4x100mR 予選 38秒86 (3走)
2000 オリンピック オーストラリアの旗 シドニー 100m 2次予選 10秒30 (+0.3)
200m 準決勝 20秒47 (-1.1)
4x100mR 4位 38秒20 (3走) ジャマイカ記録
4x400mR 2位 2分58秒78 (3走) 大会後に3位から2位に順位繰り上がり
2001 世界室内選手権 ポルトガルの旗 リスボン 200m 4位 21秒12 ジャマイカ男子初のファイナリスト
ジャマイカ男子唯一のファイナリスト
世界選手権 カナダの旗 エドモントン 200m 2位 20秒20 (+0.1) ジャマイカ男子初のファイナリスト
ジャマイカ男子初のメダリスト
2位から4位まで同タイム
4x100mR 予選 40秒05 (3走)
4x400mR 2位 2分58秒39 (2走) 大会後に3位から2位に順位繰り上がり
ジャマイカ男子最高成績
グッドウィルゲームズ (en オーストラリアの旗 ブリスベン 200m 2位 20秒38
4x100mR 2位 38秒92 (4走)
グランプリファイナル (en オーストラリアの旗 メルボルン 200m 5位 20秒59 (+1.0)
2002 コモンウェルスゲームズ (en イギリスの旗 マンチェスター 200m 1次予選 DQ
4x100mR 2位 38秒62 (3走) 1位と同タイム
ワールドカップ (en スペインの旗 マドリード 4x100mR 2位 38秒32 (3走) アメリカ大陸代表[注 9]
中央アメリカ・カリブ海競技大会 (en エルサルバドルの旗 サンサルバドル 200m 2位 21秒04
2003 中央アメリカ・カリブ選手権 (en グレナダの旗 セントジョージズ 200m 3位 20秒58 (0.0) 2位と0秒01差
4x100mR 2位 39秒20 (3走)
パンアメリカン競技大会 (en ドミニカ共和国の旗 サントドミンゴ 200m 2位 20秒54 (+0.6)
4x100mR 決勝 DQ
世界選手権 フランスの旗 パリ 200m 2次予選 20秒79 (+0.6)
2004 オリンピック ギリシャの旗 アテネ 200m 準決勝 20秒80 (-0.1)
2005 世界選手権 フィンランドの旗 ヘルシンキ 200m 準決勝 20秒72 (-0.3)
ワールドアスレチックファイナル (en モナコの旗 モナコ 200m 2位 20秒19 (-1.5)
2006 コモンウェルスゲームズ (en オーストラリアの旗 メルボルン 200m 3位 20秒52 (+0.5)
4x100mR 優勝 38秒36 (3走)
ワールドアスレチックファイナル (en ドイツの旗 シュトゥットガルト 200m 5位 20秒27 (-0.1)
ワールドカップ (en ギリシャの旗 アテネ 4x100mR 決勝 DNF (3走) アメリカ大陸代表[注 10]
2007 世界選手権 日本の旗 大阪 200m 7位 20秒57 (-0.8)
ワールドアスレチックファイナル (en ドイツの旗 シュトゥットガルト 200m 5位 20秒39 (+1.3)
2008 オリンピック 中華人民共和国の旗 北京 200m 準決勝 20秒45 (+0.1)
ワールドアスレチックファイナル (en ドイツの旗 シュトゥットガルト 200m 4位 20秒66 (-0.1)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 予選は未出場。
  2. ^ 決勝だけ出場。
  3. ^ 女子は1987年インディアナポリス大会マリーン・オッティグレース・ジャクソンがファイナリストになり、それぞれ銀と銅メダルを獲得している。
  4. ^ ジャマイカ男子唯一のファイナリストでもある。
  5. ^ 女子は1983年ヘルシンキ大会でマリーン・オッティとグレース・ジャクソンがファイナリストになり、マリーン・オッティが銀メダルを獲得している。
  6. ^ この種目ではオリンピックも含め、1976年モントリオールオリンピックドン・クォーリー(金メダル)以来、25年ぶりのジャマイカ人メダリストだった。
  7. ^ 決勝だけ出場。
  8. ^ 1995年ヨーテボリ大会1997年アテネ大会1999年セビリア大会2003年パリ大会2013年モスクワ大会と並び。
  9. ^ 混成チーム。1走はキューバフレディ・マヨラ、2走はセントクリストファー・ネイビスキム・コリンズ、3走がウィリアムズ、4走はバハマドミニク・デメリット
  10. ^ 混成チーム。1走はジャマイカドワイト・トーマス、2走はトリニダード・トバゴマルク・バーンズ、3走がウィリアムズ、4走はジャマイカのアサファ・パウエル

出典

[編集]
  1. ^ 第7回世界選手権男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  2. ^ 第27回オリンピック男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  3. ^ 第27回オリンピック男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  4. ^ 第27回オリンピック男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  5. ^ 第8回世界室内選手権男子200m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  6. ^ 第8回世界選手権男子200m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  7. ^ 第8回世界選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  8. ^ 第28回オリンピック男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  9. ^ 第10回世界選手権男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  10. ^ 第3回ワールドアスレチックファイナル男子200mリザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  11. ^ 第11回世界選手権男子200m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  12. ^ 第29回オリンピック男子200m準決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年4月28日閲覧。
  13. ^ Williams brands ban unfair”. Jamaica Gleaner (2010年3月25日). 2014年5月21日閲覧。

外部リンク

[編集]
受賞
前年
コートニー・ウォルシュ英語版
(クリケット選手)
ジャマイカ・スポーツパーソン・オブ・ザ・イヤー
(男子)

2001年
次年
マイケル・ブラックウッド英語版
(陸上競技選手)
功績
過去
なし
世界選手権男子200m
ジャマイカ人メダリスト

2001 エドモントン
2人目
ウサイン・ボルト
2007 大阪