クリスチャン・ラビエル
クリスチャン・ラビエル(Christian Lavieille、1965年12月16日 - )はフランスのレーシングドライバー・元レーシングライダー。
経歴
[編集]1987年に二輪ライダーとして競技デビュー[1]。スズキ・フランス(Suzuki Endurance Racing Team, "SERT")で耐久ロードレースに参戦、ボルドール24時間耐久ロードレースで1996、1999、2001年の3度総合優勝を果たし、FIM世界耐久選手権でも1998年と2001年の2度王座を獲得した[2]。また1991年スパ24時間では優勝、同年ボルドール2位、1994と1999年は世界選手権2位にもなっている[3]。
2000年から四輪でもレースを開始[1]。以降アンドロス・トロフィー、スーパーツーリズム、ラリーレイド、耐久レースなど幅広い活動を行う[2]。2000年のアンドロス・トロフィーでは2勝、2001年に4勝を挙げた[3]。
元スキーヤーで後にダカール勝者となるリュック・アルファンのチームから2002・2004年のル・マン24時間にポルシェのGTマシンで参戦し、それぞれクラス5位で完走を果たした[2]。
2003年にダカール・ラリーにデビューした。2004年からフランス日産と提携するチーム・ドスードから日産車(パトロール、パスファインダー、ナバラ、ジュークなど)の量産車や、それのボディをまとったプロトタイプ車両やバギーカーをドライブし、チームのエースとして活躍した。2006年にチュニジア、トランス・シベリア、ファラオの各イベントで市販車クラスで優勝し、クロスカントリーラリー・ワールドカップの市販車クラスでチャンピオンとなった[4]。
2014年にフランスのコンストラクターであるSMG (レーシングチーム)に移籍し、元三菱自動車ワークスドライバーのカルロス・スーザとともに中国の自動車メーカーハヴァルをドライブした。ナビはSMGに長年所属していたジャン=ピエール・ギャルサンが就いた。2014年のチャイナ・グランド・ラリーでは総合優勝を果たした[5]。
2015年はオーバードライブ・レーシングのグループT1車両であるトヨタ・ハイラックスをドライブし、自身最高位となる総合6位で終えた。しかし2016年はオーバードライブとの契約がまとまらず、ルノー・スポールが運用するダチア・ダスターでジャン=ミッシェル・ポラトをナビとして参戦した(総合19位完走)[6]。
2017~2020年はSMGが提携するトヨタ車体のチームランドクルーザーをギャルサンと共にドライブ。4年で3勝を挙げ、チームの市販車クラス連覇に貢献した(2018年のみリタイア。この時三浦昂が優勝した)[7]。
中国の新疆ウイグル自治区で開催されるタクラマカン・ラリーでは2017年と2019年に北京汽車をドライブし総合優勝を挙げている[8]。
2021年にギャルサンとともにMDラリースポーツへと移籍し、V型8気筒エンジンで二輪駆動のオプティマス・バギーをドライブ[9]。同年に総合11位となった。2022年はギャルサンと別れ、フランス人でWRC2の経験を持つヴァレンティン・サローとのコンビを始めた。その後のギャルサンは2022年はオーバードライブ・レーシングのライオネル・ボー、2023年はBAIC ORV(北京汽車)の張国宇と相棒を変えた。
2023年大会が、20回目のダカール出場となった[10]。
趣味はスキーやドライブ。
脚注
[編集]- ^ a b トヨタ車体、ダカールラリー2017で市販車部門4連覇を目指す
- ^ a b c CHRISTIAN LAVIEILLE, MOTO AND AUTO IN 24-HOUR MODE
- ^ a b Christian Lavieille and the Team Dessoude Nissan Navara crowned at the foot of the Sphinx…
- ^ Christian Lavieille and the Team Dessoude Nissan Navara crowned at the foot of the Sphinx…
- ^ Christian Lavieille vainqueur du China Grand Rally 2014
- ^ Dakar 2016 : Christian Lavieille prend l'accent argentin
- ^ RESULTS 過去の戦績
- ^ Taklimakan Rally 2019: Christian Lavieille / Jean-Pierre Garcin (Baic) and Armand Moleon (KTM) overall winners
- ^ [1]
- ^ “Let’s not forget: the Dakar is meant to be difficult”