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クリスザブレイヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリスザブレイヴ
欧字表記 Kris the Brave[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1994年2月18日(30歳)[1]
登録日 1996年7月25日
抹消日 2001年12月7日
ノーザンテースト[1]
クリスザレディー[1]
母の父 Kris [1]
生国 日本の旗 日本北海道早来町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)社台レースホース[1]
調教師 秋山雅一(美浦北[1]
競走成績
生涯成績 19戦9勝[1]
獲得賞金 2億2917万2000円[1]
勝ち鞍
GIII 富士S 2001年
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クリスザブレイヴ(欧字名:Kris the Brave1994年2月18日 - )は、日本競走馬、日本および中華人民共和国種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2001年富士ステークス

種牡馬ノーザンテースト産駒の活躍馬としては最後期にあたり、ノーザンテースト最後の大物と言われた。

戦績

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1996年10月の新馬戦でデビュー。後のフェアリーステークス優勝馬で、ヒシアマゾンの半妹であるヒシナイルを相手に3馬身半差で快勝している。続く百日草特別にも勝利し、一躍注目株となる。ノーザンテースト最後の大物というフレーズが使われ始めたのもこの頃である。朝日杯3歳ステークスでは1番人気に支持されたが、15着と大敗。その後骨折が判明し、長期休養に入った。約1年後の1998年5月に復帰するものの、2戦走ったところで再び脚部不安を発症、再度の休養を余儀なくされる。

1年後の1999年6月に復帰。復帰初戦こそ3着に敗れるが、その後4連勝。3連勝目のニューマーケットカップでは中山競馬場芝2000mのレコードタイムを記録している。次走天皇賞(秋)で約3年振りにGIに挑戦するが16着と大敗。その後はオープン特別を2勝、中山金杯でも3着と好走していたが、中山記念6着の後今度は屈腱炎を発症、3度目の長期休養を強いられることとなった。

前走から1年半後の2001年8月の関屋記念で復帰。9頭立ての8番人気と人気はなかったが、マグナーテンの2着と好走した。続く京成杯オータムハンデキャップでもゼンノエルシドの2着に入り、さらに富士ステークスではマグナーテンやダイタクリーヴァを下して初重賞制覇を成し遂げた。この勝利により父ノーザンテーストは1977年産から1996年産まで20世代連続の産駒重賞制覇という快挙を達成している。また、これがノーザンテースト産駒の平地重賞最後の優勝である。その後マイルチャンピオンシップ8着の後、左前脚の屈腱炎が再発し、引退した[2]

デビューから引退まで約6年が経過したが、そのうち4年を故障による休養に費やしている。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[3] およびJBISサーチ[4] に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
(kg)
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
1996.10.06 東京 3歳新馬 10 5 5 02.8 0(1人) 01着 大塚栄三郎 53 芝1600m(良) 1:35.3 (35.9) -0.6 (ヒシナイル)
0000.11.02 東京 百日草特別 500万下 12 6 7 02.2 0(1人) 01着 吉田豊 54 芝1800m(重) 1:49.4 (37.3) -0.4 (ストレラー)
0000.12.08 中山 朝日杯3歳S GI 16 5 10 03.6 0(1人) 15着 吉田豊 54 芝1600m(良) 1:38.8 (40.8) -2.5 マイネルマックス
1998.05.23 東京 ビッグベン賞 900万下 10 2 2 01.6 0(1人) 02着 吉田豊 56 芝1400m(良) 1:21.2 (34.2) -0.2 コウチエラミー
0000.06.14 東京 4歳上900万下 18 8 16 01.7 0(1人) 18着 吉田豊 56 芝1600m(不) 1:44.3 (43.1) -4.1 ミリオンショー
1999.06.06 東京 4歳上500万下 18 7 14 02.0 0(1人) 03着 吉田豊 57 芝1400m(良) 1:22.5 (36.0) -0.1 アパッチトレイル
0000.07.17 新潟 石打特別 500万下 18 4 7 02.3 0(1人) 01着 吉田豊 57 芝1600m(良) 1:32.4 (34.4) -0.2 (シルクジュピター)
0000.08.08 新潟 佐渡S 900万下 11 6 7 01.5 0(1人) 01着 吉田豊 57 芝2000m(良) 1:58.9 (35.3) -1.0 (オースミジャイアン)
0000.09.11 中山 ニューマーケットC 1600万下 13 7 11 01.5 0(1人) 01着 吉田豊 56 芝2000m(良) 1:58.5 (35.1) -0.4 (サイレントキラー)
0000.10.03 福島 福島民報杯 OP 16 2 3 01.2 0(1人) 01着 吉田豊 56 芝2000m(良) 1:59.5 (36.5) -0.2 (テイエムトッキュー)
0000.10.31 東京 天皇賞(秋) GI 17 7 13 11.7 0(7人) 16着 的場均 58 芝2000m(良) 1:59.8 (37.0) -1.8 スペシャルウィーク
0000.12.12 中山 ディセンバーS OP 11 6 6 01.6 0(1人) 01着 吉田豊 56 芝2000m(良) 2:01.0 (36.4) -0.3 (プロモーション)
2000.01.05 中山 中山金杯 GIII 13 5 7 02.1 0(1人) 03着 吉田豊 57 芝2000m(良) 2:01.6 (36.2) -0.2 ジョービッグバン
0000.02.05 東京 白富士S OP 11 6 7 01.5 0(1人) 01着 吉田豊 57 芝2000m(良) 2:00.3 (35.1) -0.3 (ビッグバイキング)
0000.02.27 中山 中山記念 GII 14 2 2 02.2 0(1人) 06着 吉田豊 57 芝1800m(良) 1:47.3 (37.2) -0.5 ダイワテキサス
2001.08.05 新潟 関屋記念 GIII 9 4 4 23.9 0(8人) 02着 吉田豊 56 芝1600m(良) 1:32.2 (34.2) -0.4 マグナーテン
0000.09.09 中山 京成杯AH GIII 11 6 7 03.0 0(2人) 02着 吉田豊 57 芝1600m(良) 1:32.2 (35.4) -0.7 ゼンノエルシド
0000.10.20 東京 富士S GIII 14 8 14 07.7 0(3人) 01着 吉田豊 56 芝1600m(良) 1:33.2 (35.6) -0.3 (ダイタクリーヴァ)
0000.11.18 京都 マイルCS GI 18 6 12 12.9 0(6人) 08着 吉田豊 57 芝1600m(良) 1:33.7 (34.9) -0.5 ゼンノエルシド

引退後

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引退後は北海道早来町社台スタリオンステーションにて種牡馬となった[2]。しかし活躍馬は出せず、2005年に種牡馬登録を抹消され中華人民共和国へ輸出された[5]。総種付け数26に対し産まれたのは8頭、受胎率は約30%と低かった[要出典]

血統表

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クリスザブレイヴ血統ノーザンテースト系 / Lady Angela4×3=18.75%(父内)、Native Dancer4×5=9.38%) (血統表の出典)[§ 1]
父系 ノーザンテースト系
[§ 2]

*ノーザンテースト
Northern Taste
1971 栗毛
父の父
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Lady Victoria
1962 黒鹿毛
Victoria Park Chop Chop
Victoriana
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah

*クリスザレディー
Kris the Lady
1984 鹿毛
Kris
1976 栗毛
Sharpen Up *エタン
Rocchetta
Doubly Sure Reliance
Soft Angels
母の母
Azzurrina
1975
Knightly Manner Round Table
Courtesy
Floradora French Beige
Street Singer
母系(F-No.) 13号族(FN:13-e) [§ 3]
5代内の近親交配 Lady Angela4×3=18.75%、Native Dancer4×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [6]
  2. ^ [7]
  3. ^ [6]
  4. ^ [6][7]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o クリスザブレイヴ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月3日閲覧。
  2. ^ a b 優駿』2002年2月号 108頁
  3. ^ クリスザブレイヴの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月3日閲覧。
  4. ^ クリスザブレイヴ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月3日閲覧。
  5. ^ クリスザブレイヴ、中国へ輸出”. 流星社. 2022年2月5日閲覧。
  6. ^ a b c クリスザブレイヴ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月3日閲覧。
  7. ^ a b クリスザブレイヴの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月3日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 優駿』 2002年2月号、日本中央競馬会、2002年2月1日。 
    • 坂口誠司『馬産地トピックス Topics from Hokkaido』

外部リンク

[編集]