クラフトフーズ
種類 | 事業部[1] |
---|---|
業種 | 食品加工 |
その後 | ハインツとの経営統合によりクラフト・ハインツが形成され、その事業部となった。 |
前身 | クラフトフーヅ・インク |
後継 | クラフト・ハインツ |
設立 | 2012年10月1日 |
創業者 | ジェームズ・L・クラフト(前身企業の創業者) |
本社 | アメリカ合衆国 イリノイ州シカゴ |
事業地域 | 全世界 |
製品 | #ブランドを参照 |
従業員数 | 22,500 (2015年) |
親会社 | クラフト・ハインツ |
ウェブサイト | kraftheinzcompany.com |
現行のクラフトフーズ(Kraft Foods、正式名称はクラフトフーズグループ(Kraft Foods Group, Inc.))は、2012年に旧クラフトフーヅ(Kraft Foods Inc.、現在のモンデリーズ・インターナショナル)から分離されて設立された、アメリカ合衆国の食品製造のコングロマリットである[2]。2015年にハインツとの経営統合によりクラフト・ハインツが形成され、クラフトフーズはその事業部となった[3]。イリノイ州シカゴに本部を置く。
歴史
[編集]クラフトフーズグループの分社化
[編集]2011年8月、クラフトフーヅ・インク(以下、「旧クラフトフーヅ」)は、製菓部門とその他の食品部門の2つの会社に分割する計画を発表した[4]。
2012年10月1日、旧クラフトフーヅは食品事業を新会社「クラフトフーズグループ」(Kraft Foods Group)として分社化した。製菓事業のみになった旧クラフトフーヅは、モンデリーズ・インターナショナル(Mondelēz International, Inc.)に改称した[5]。
ハインツとの経営統合
[編集]2015年3月25日、クラフトフーズグループはハインツとの経営統合を発表した[6]。この経営統合は、ハインツの株式を保有するバークシャー・ハサウェイと3Gキャピタルの主導で行われたものである[7][8]。経営統合は2015年7月2日に完了し[9]、クラフト・ハインツは世界第5位の食品メーカーとなった[10][11]。
ブランド
[編集]クラフトフーズの主要製品は、飲料、チーズ、乳製品、スナック菓子、インスタント食品である。クラフトフーズの主なブランドには、以下のものがある[12]。
- A.1.ソース (A.1. Sauce)
- ボカ・バーガー (Boca Burger)
- カプリサン (Capri Sun)(カプリソーネのライセンス生産)
- クラウセン・ピクルス (Claussen pickles)
- ゲバリア (Gevalia)
- グレイ・プーポン (Grey Poupon)
- ホースメン (Horsemen)
- ジェロー (Jell-O)
- クール・エイド (Kool-Aid)
- クラフト (Kraft) - クラフトディナー、クラフトシングルス、クラフトマヨなど
- マクスウェル・ハウス (Maxwell House)
- オスカー・マイヤー (Oscar Mayer)
- フィラデルフィア・クリームチーズ (Philadelphia Cream Cheese)
- ブルズアイ・バーベキュー・ソース (Bull's-Eye Barbecue Sauce)
- セブン・シーズ (Seven Seas)[13][14]
- ベルビータ (Velveeta)
スポンサー
[編集]クラフトフーズは、メジャーリーグサッカー(MLS)とナショナルホッケーリーグ(NHL)の公式パートナーでありスポンサーである。
クラフトフーズは、2002年から2014年まで、ゴルフ女子メジャー選手権の一つである「クラフト・ナビスコ選手権」(現 ANAインスピレーション)のスポンサーを務めていた。また、2010年から2012年まで、カレッジフットボールのボウル・ゲームである「クラフト・ファイト・ハンガー・ボウル」(現 サンフランシスコ・ボウル)のスポンサーを務めた。
論争
[編集]2013年、フードブロガーで活動家のヴァニ・ハリー(Vani Hari)とブロガーのリサ・リーク(Lisa Leake)は、クラフトフーズに対して、同社のマカロニ・アンド・チーズ製品から着色料のYellow5(タートラジン)とYellow6(サンセットイエローFCF)を除去するように求める署名活動を開始した[15]。2013年4月、2人は27万人分の署名をシカゴのクラフトフーズ本社に提出し、マカロニ・アンド・チーズのレシピを変更するように求めた[16][17]。2013年10月、クラフトフーズは、子供向けとして販売されるマカロニ・アンド・チーズからは人工着色料を除去するが、それ以外の製品からは除去しないと発表した[18]。
2017年、『ニューヨーク・タイムズ』紙は、クラフトフーズのマカロニ・アンド・チーズ製品から、内分泌攪乱物質とされるフタル酸エステルが検出されたと報道した[19]。
脚注
[編集]- ^ “Prospectus Filed Pursuant to Rule 424”. The Kraft Heinz Company (July 2, 2015). February 16, 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。February 11, 2016閲覧。
- ^ “Kraft Foods Inc.”. Funding Universe (2002年). October 17, 2006時点のオリジナルよりアーカイブ。March 10, 2008閲覧。
- ^ “Kraft Heinz moving Illinois headquarters from Northfield to Chicago”. www.bizjournals.com 16 September 2018閲覧。
- ^ "Kraft Foods Announces Intent to Create Two Independent, Publically〔ママ〕 Traded Companies" (Press release). Kraft Foods. 4 August 2011. PR Newswireより2018年7月8日閲覧。
- ^ Rushe, Dominic (March 21, 2012). “Kraft spins off snacks business into new Mondelez International company”. The Guardian (London) March 21, 2012閲覧。
- ^ "H.J. Heinz Company And Kraft Foods Group Sign Definitive Merger Agreement To Form The Kraft Heinz Company" (Press release). 25 March 2015. 2015年3月26日閲覧。
- ^ Giammona, Craig; Boyle, Matthew (March 25, 2015). “Kraft Will Merge With Heinz in Deal Backed by 3G and Buffett”. Bloomberg News July 8, 2018閲覧。
- ^ “Kraft Foods to merge with ketchup maker Heinz”. Reuters. (March 25, 2015) March 25, 2015閲覧。
- ^ "The Kraft Heinz Company Announces Successful Completion of the Merger between Kraft Foods Group and H.J. Heinz Holding Corporation" (PDF) (Press release). The Kraft Heinz Company. 2 July 2015. 2015年7月14日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2015年1月23日閲覧。
- ^ Feeney, Nolan (March 25, 2015). “Kraft and Heinz Merge to Become World's 5th-Largest Food Company”. Time
- ^ Coyne, Justine (July 2, 2015). “Goodbye H.J. Heinz Co.; Kraft Heinz merger a done deal”. Pittsburgh Business Times July 3, 2015閲覧。
- ^ “Largest Brands”. Kraft Foods Group (2012年). October 28, 2012閲覧。
- ^ Processed Prepared Food. 151. Gorman Publishing Company. (1982). p. 38 June 12, 2018閲覧。.
- ^ Wilbur, T. (2000). Low-Fat Top Secret Recipes. Penguin Publishing Group. p. 105. ISBN 978-1-101-15388-8 June 12, 2018閲覧。
- ^ Bachai, Sabrina (November 1, 2013). “Kraft To Remove Artificial Dyes From Mac And Cheese: Yellow Dye Linked To Hyperactivity In Children”. Medical Daily July 8, 2018閲覧。.
- ^ Harris, Paul (April 2, 2013). “Kraft meets with bloggers protesting chemical additives in mac'n'cheese”. February 12, 2014閲覧。
- ^ Wilson, Jacque. “Kraft removing artificial dyes from some mac and cheese”. CNN February 12, 2014閲覧。
- ^ “Kraft to remove artificial dyes from macaroni & cheese”. New York Post. Associated Press. (October 31, 2013) July 8, 2018閲覧。
- ^ Rabin, Roni Caryn (2017年7月12日). “The Chemicals in Your Mac and Cheese” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331 2018年12月23日閲覧。