クシロムカシバク
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クシロムカシバク | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
絶滅(化石) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
地質時代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
始新世後期 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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クシロムカシバク(Plesiocolopirus kushiroensis ) は、新生代始新世中期の日本に生息したバク上科に属する絶滅哺乳類。種小名の「クシロエンシス」は、ホロタイプが発見された釧路地方に取材する。(新種記載論文では賢明にも、特定の行政区分でなく"general geographic name of the locality area"((化石が発見された)地域の一般的な名称)としての「釧路」であると注記している。)
形態
[編集]体の形状は同属のPlesiocolopirus hancockiに類似するが、大きさはP. hancockiよりも約40%程度大型であると推定される。
沿革
[編集]本種は、1968年に地元の中学生が釧路町十町瀬の浦幌層群天寧層から上顎の一部の化石を発見したものである。その後釧路市立博物館に収蔵されていたが、1983年に新種の化石バクとして国立科学博物館の冨田幸光により記載された。当初は、コロドン属(Colodon)に属せしめたが、1989年にプレシオコロピルス属が提唱されると、1994年に同属に移された。
参考文献
[編集]- Tomida. 1994. Reconsideration of Kushiro Tapir (Mammalia, Perissodactyla) from the Paleogene of Eastern Hokkaido, Japan. Memoirs of the National Science Museum 27, 31-36
- Tomida, 1983. A New Helaletid Tapiroid (Perissodactyla, Mammalia) from the Paleogene of Hokkaido, Japan, and the Age of the Urahoro Group. Bulletin of the National Science Museum. Series C, Geology & paleontology 9(4), 151-163