クォーターマス
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クォーターマス Quatermass | |
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別名 | クォーターマスII (1994年 - 1999年) |
出身地 | イングランド ロンドン |
ジャンル | プログレッシブ・ロック |
活動期間 |
1969年 - 1971年 1994年 - 1999年 |
レーベル | ハーヴェスト・レコード |
共同作業者 |
ディープ・パープル エピソード・シックス ギラン |
旧メンバー |
ミック・アンダーウッド ジョン・ガスタフソン J.ピーター・ロビンソン ニック・シンパー ピーター・テイラー バーニー・トーメ ドン・エイリー ゲイリー・デイヴィス バート・フォーリー |
クォーターマス(Quatermass)は、イングランドのプログレッシブ・ロック・バンド。
来歴
[編集]クォーターマス
[編集]- 1969年 - エピソード・シックスのメンバーだったJ.ピーター・ロビンソン、ジョン・ガスタフソン、ミック・アンダーウッドによって結成。
- 1970年 - ファースト・アルバム『クォーターマス』録音。
- 1971年 - 解散
- ロビンソンはサン・トレーダー、ブランドXを経てフィル・コリンズ・バンドへ。
- ガスタフソンはハード・スタッフ、ロキシー・ミュージック(準メンバー)[1][注釈 1]を経てイアン・ギラン・バンドへ。
- アンダーウッドはストラップスを経てギランへ。
クォーターマスII
[編集]- 1994年 - アンダーウッド、ニック・シンパー、ピーター・テイラー、バーニー・トーメにより『クォーターマスII』(Quatermass II)として再結成。
- 1995年 - トーメ脱退。ゲイリー・デイヴィス加入。3曲入りデモ・テープ録音。
- 1996年 - テイラー脱退。バート・フォーリー加入。
- 1997年 - セカンド・アルバム『ロング・ロード』[2]録音。
- 2024年 - 主宰者のミック・アンダーウッドが死去[3]。
メンバー
[編集]第1期 (クォーターマス) 1969年-1971年
[編集]- ピーター・ロビンソン (Peter Robinson)[注釈 2] - オルガン、ピアノ、エレクトリックピアノ、ハープシコード
- ジョン・ガスタフソン (John Gustafson)[注釈 2] - ベース、ボーカル
- ミック・アンダーウッド (Mick Underwood) - ドラム
+
- ポール・バックマスター (Paul Backmaster)[注釈 2] - ストリング・アレンジ (アルバム『クォーターマス』)
ファースト・アルバム『クォーターマス』録音。
第2期 (クォーターマスII) 1994年
[編集]- ミック・アンダーウッド (Mick Underwood) - ドラム
- ニック・シンパー (Nick Simper) - ベース
- ピーター・テイラー (Peter Taylor) - ボーカル
- バーニー・トーメ (Bernie Torme) - ギター
最初のリハーサル後にトーメが脱退。
第3期 (クォーターマスII) 1995年
[編集]- ミック・アンダーウッド (Mick Underwood) - ドラム
- ニック・シンパー (Nick Simper) - ベース
- ピーター・テイラー (Peter Taylor) - ボーカル
- ゲイリー・デイヴィス (Gary Davis) - ギター
3曲入りデモ・テープの「Diamonds In The Rough」「Walking The Thin Line」「Rain Fall Down」を録音。
第4期 (クォーターマスII) 1996年-1997年
[編集]- ミック・アンダーウッド (Mick Underwood) - ドラム
- ニック・シンパー (Nick Simper) - ベース
- ゲイリー・デイヴィス (Gary Davis) - ギター
- バート・フォーリー (Bart Foley) - ボーカル、ギター
+
- ドン・エイリー (Don Airey) - キーボード (アルバム『ロング・ロード』)
セカンド・アルバム『ロング・ロード』録音。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『クォーターマス』 - Quatermass (1970年 第1期)
- 『ロング・ロード』 - Long Road (1997年 第4期) ※クォーターマスII名義
シングル
[編集]- "Black Sheep Of The Family / Good Lord" (1970年 第1期)
- "One Blind Mice / Punting" (1971年 第1期)
- "Gemini / Black Sheep Of The Family" (1971年 第1期)
逸話
[編集]アンダーウッドの旧友のリッチー・ブラックモア[4][注釈 3]は、第3期ディープ・パープル在籍時の1974年、クォーターマスがファースト・アルバムで取り上げた「Black Sheep of the Family」[注釈 4]の録音を提案したが他のメンバーに拒否された[5]。この拒否は、ブラックモアがディープ・パープルを脱退してレインボーを結成する一因になった[注釈 5]。
→詳細は「レインボー (バンド) § 結成の経緯」を参照
カバー
[編集]- ハード・スタッフ: 『バレットプルーフ』 - Bulletproof (1972年)
- 第1期のライブ・レパートリー「Monster In Paradise」を再演。
- ファースト・アルバムに収録された「Black Sheep of the Family」のカバーをカバー。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 準メンバーとしてアルバム『ストランデッド』(1973年)、『カントリー・ライフ』(1974年)、『サイレン』(1975年)の製作に参加。ロキシー・ミュージックの歴代ベーシストは、オリジナル・メンバーのグラハム・シンプソンを除いて全員準メンバー扱いだった。彼は2014年に他界したが、ロキシー・ミュージックが2019年にロックの殿堂入りした時、受賞者8名の1人に選ばれた。
- ^ a b c ミック・ファレンのアルバム『モナ (人喰いサーカス団)』(1969年)に参加。
- ^ アンダーウッドは1960年代前半にジ・アウトローズ (The Outlaws) に在籍してブラックモアの同僚だった。エピソード・シックス在籍中の1969年にディープ・パープルにメンバーのイアン・ギランを紹介して、第2期の始動のきっかけを作った。
- ^ スティーヴ・ハモンド(Steve Hammond)の作品。ハモンドはギタリストで、ノエル・レディングがジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスに在籍中に結成したファット・マットレスに、脱退したレディングの後任として加入して同曲を提供した。ファット・マットレスが録音した原曲は、2000年に発表された編集アルバムに収録されている。
- ^ レインボーは同曲を録音して、デビュー・アルバム『銀嶺の覇者』に収録した。
出典
[編集]- ^ David, Buckley (2004). The Thrill of It All: The Story of Bryan Ferry & Roxy Music. London: Andre Deutsch. pp. 149-51, 156, 159, 162, 176-7, 194-5, 196, 198-9, 200-1. ISBN 0-233-05113-9
- ^ “Discogs”. 2024年1月4日閲覧。
- ^ “イアン・ギランのギランやリッチー・ブラックモア在籍のアウトローズ等 ドラマーのミック・アンダーウッド死去”. amass (2024年7月30日). 2024年7月31日閲覧。
- ^ Popoff (2016), pp. 19, 21.
- ^ Popoff (2016), p. 172.
引用文献
[編集]- Popoff, Martin (2016). The Deep Purple Family Year By Year Volume One (to 1979). Bedford, England: Wymer Publishing. ISBN 978-1-908724-42-7
関連項目
[編集]- エピソード・シックス(ロビンソン、ガスタフソン、アンダーウッド在籍)
- サン・トレーダー(ロビンソン在籍)
- ブランドX(ロビンソン在籍)
- ハード・スタッフ(ガスタフソン在籍)
- ロキシー・ミュージック(ガスタフソンが準メンバーとして在籍)
- イアン・ギラン・バンド(ガスタフソン在籍)
- ストラップス(アンダーウッド在籍)
- ギラン(アンダーウッド在籍)
- 井上陽水(アルバム『氷の世界』にガスタフソン、ロビンソンが参加)
- キーボード・トリオ