ギヴ・モア・ラヴ
『ギヴ・モア・ラヴ』 | ||||
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リンゴ・スター の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
Roccabella West(ロサンゼルス) Fred's Kitchen(ストックホルム)[1] | |||
ジャンル |
ポップ・ロック カントリー[2] レゲエ[3] | |||
時間 | ||||
レーベル |
アメリカ合衆国 UMe 日本 ユニバーサルミュージック | |||
プロデュース | リンゴ・スター[1] | |||
リンゴ・スター アルバム 年表 | ||||
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『Give More Love』収録のシングル | ||||
専門評論家によるレビュー | |
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総スコア | |
出典 | 評価 |
Metacritic | 55/100[4] |
レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
オールミュージック | [5] |
ローリング・ストーン | [6] |
タイムズ | [7] |
Express & Star | 7/10 [8] |
『ギヴ・モア・ラヴ』(Give More Love) は、イングランドのミュージシャン、リンゴ・スターの19枚目のスタジオ・アルバム。おもにロサンゼルスにスターが所有するゲストハウスのスタジオで録音され[9]、ユニバーサル・ミュージック・エンタープライズ (UMe) から、2017年9月15日にリリースされたこのアルバムには、同じく元ビートルズのポール・マッカートニーをはじめ、従来からしばしば共演してきたジョー・ウォルシュ、デイヴ・スチュワート、ゲイリー・ニコルソン、ボブ・マローンや、オール・スター・バンドの面々が参加している[2]。
背景
[編集]前作『Postcards from Paradise』のリリース後、スターは本作に着手し、また、リンゴ・スター&ヒズ・オール・スター・バンドのツアーをおこなった。当初は、長く協力関係にあるデイヴ・スチュワートの助けを借りてカントリー・アルバムをテネシー州ナッシュビルで作ろうと考えていたが、結局はほとんどのトラックは、ゲストハウスのスタジオで録音されることになった[2]。このアルバムには、これまでスターのアルバムに協力してきた面々が加わっており、オール・スター・バンドのメンバーや元メンバーであるスティーヴ・ルカサー、ピーター・フランプトン、ジョー・ウォルシュ、エドガー・ウィンター、ティモシー・B・シュミットらが参加している。
元ビートルズのポール・マッカートニーは、2曲のトラックでベースを弾いており、バックボーカルも務めている。スターは事前に、Twitterを通してアルバムにマッカートニーが参加することを告知していた[10]。
このアルバムには10曲のオリジナル・トラックと、4曲のボーナス・トラックが収められている。ボーナス・トラックはいずれもスターがかつてリリースした曲の再録音である。スターのシングル曲である「バック・オフ・ブーガルー (Back Off Boogaloo)」の再録音は、引越しの際に発見されたというこの曲の当初のオリジナル・デモを基に[9]、エレクトリック・ライト・オーケストラ (ELO) のジェフ・リンとイーグルスのジョー・ウォルシュがギターを弾いている。「フォトグラフ (Photograph)」やビートルズ時代の「ドント・パス・ミー・バイ」の再録音では、アメリカ合衆国のバンドであるヴァンダヴィアーと、また「ユー・キャント・ファイト・ライトニング」はアルバータ・クロスと共演しているが、これらは、スターの誕生日イベント「ピース&ラヴ・バースデイ」で2016年に披露されたカバー演奏を気に入ったスターが、改めてスタジオで彼らの演奏を録音し、自らのボーカルを入れたものである[9]。
スターは、77歳の誕生日を迎えた2017年7月7日に正式にアルバムの発表を告知し、同時にタイトル曲をストリーミングとデジタル・ダウンロードで配信するシングルとしてリリースした。次いで、マッカートニー、ルカサー、ウォルシュ、ウィンターが参加した「ウィアー・オン・ザ・ロード・アゲイン (We're On the Road Again)」が、2枚目のシングルとして2017年7月17日にリリースされた。カントリー曲の「ソー・ロング・フォー・ソー・ロング (So Wrong For So Long)」は2017年8月18日にリリースされた[11]。「スタンディング・スティル (Standing Still)」は2017年9月8日に最後のシングルとしてリリースされた[12]。
リリースと反響
[編集]『ギヴ・モア・ラヴ』は、リリース後に賛否さまざまな評価を受けた。『ローリング・ストーン』誌のウィル・ハームスは、スターのことを「ロックにおける、いたずら好きなミニマリストのイドにして、永遠に楽天的なエメリタス (rock's mischievously minimalist id and Eternal-Optimist Emeritus)」とし[8]、このアルバムを「よく熟成されたオールスターのキャンディーグラム (a well-timed all-star candygram)」と評した。オールミュージックのスティーヴン・トマス・アールワインは、「これは胴着の近くでカードを扱っているような類のアルバムではなく、タイトルからもわかるように心を開いた、優しい音楽である (this isn't the kind of album that plays its cards close to the vest; as the title suggests, this is open-hearted, kind music)」と述べた[5]。このアルバムは、2010年代にスターが発表した他のソロ作品との比較でも、好不評両方の見解が出されている。
トラックリスト
[編集]# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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1. | 「ウィアー・オン・ザ・ロード・アゲイン (We're on the Road Again)」 | ||
2. | 「ラファブル (Laughable)」 |
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3. | 「ショー・ミー・ザ・ウェイ (Show Me the Way)」 |
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4. | 「スピード・オブ・サウンド (Speed of Sound)」 |
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5. | 「スタンディング・スティル (Standing Still)」 |
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6. | 「キング・オブ・ザ・キングダム (King of the Kingdom)」 |
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7. | 「エレクトリシティ (Electricity)」 |
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8. | 「ソー・ロング・フォー・ソー・ロング (So Wrong for So Long)」 |
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9. | 「シェイク・イット・アップ (Shake It Up)」 |
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10. | 「ギヴ・モア・ラヴ (Give More Love)」 |
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合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | 時間 |
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11. | 「バック・オフ・ブーガルー (Back Off Boogaloo)」 |
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12. | 「ドント・パス・ミー・バイ (Don't Pass Me By)」(featuring Vandaveer) | スターキー | |
13. | 「ユー・キャント・ファイト・ライトニング (You Can't Fight Lightning)」(featuring Alberta Cross) | スターキー | |
14. | 「フォトグラフ (Photograph)」(featuring Vandaveer) |
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合計時間: |
チャート
[編集]チャート(2017年) | 最高位 |
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オーストリア (Ö3 Austria)[14] | 65 |
ベルギー (Ultratop Flanders)[15] | 94 |
ベルギー (Ultratop Wallonia)[16] | 43 |
チェコ (ČNS IFPI)[17] | 18 |
フランス (SNEP)[18] | 49 |
ドイツ (Offizielle Top 100)[19] | 69 |
スコットランド (OCC)[20] | 76 |
スペイン (PROMUSICAE)[21] | 71 |
スイス (Schweizer Hitparade)[22] | 51 |
US Billboard 200[23] | 128 |
脚注
[編集]- ^ a b Steve Marinucci (2017年7月7日). “Ringo Starr's New Album Has a Little Help From His Friends, Including Paul McCartney”. Billboard. 2017年7月8日閲覧。
- ^ a b c Steve Marinucci (2017年7月7日). “Ringo Starr Reveals New Album Details, Celebrates 77th Birthday With David Lynch, Joe Walsh, Jenny Lewis”. Variety. 2017年7月7日閲覧。
- ^ Hermes, Will. "Review: Ringo Starr Brings Rock & Roll Optimism, Just When We Need It." Rolling Stone, Rolling Stone, 14 September 2017, www.rollingstone.com/music/albumreviews/review-ringo-starrs-give-more-love-w503111.
- ^ “GIVE MORE LOVE by Ringo Starr”. metacritic.com. 2018年10月10日閲覧。
- ^ a b “Give More Love - Ringo Starr - Songs, Reviews, Credits - AllMusic”. AllMusic. 2018年10月10日閲覧。
- ^ “Review: Ringo Starr Brings Rock & Roll Optimism, Just When We Need It”. rollingstone.com. 2018年10月10日閲覧。
- ^ Hodgkinson, Will (2017年9月15日). “Pop review: Ringo Starr: Give More Love”. 2018年10月10日閲覧。
- ^ a b Sanders, Leigh. “Album Review: Ringo Starr - Give More Love”. www.expressandstar.com. 2018年10月10日閲覧。
- ^ a b c “リンゴ・スター、ポールら参加の新作完成「今のぼくはエネルギーにあふれている」”. BARKS/ジャパンミュージックネットワーク (2017年7月7日). 2018年10月10日閲覧。
- ^ Ringo Starr (2017年2月20日). “#RingoStarr. "Thanks for Coming over Man and Playing Great Bass. I Love You Man Peace and Love. 😎✌️🌟💖😇☮ "”. Twitter. 2023年1月31日閲覧。
- ^ “Ringo Starr Shares Country-Tinged 'So Wrong For So Long' From New Album: Exclusive”. billboard.com. (2017年8月17日) 2018年9月25日閲覧。
- ^ “RINGOSTARR.COM EXCLUSIVE: "STANDING STILL" FROM 'GIVE MORE LOVE'”. ringostarr.com. 2018年9月25日閲覧。
- ^ “Give More Love - Ringo Starr - Songs, Reviews, Credits - AllMusic”. AllMusic. 13 February 2018閲覧。
- ^ "Austriancharts.at – Ringo Starr – Give More Love" (in German). Hung Medien. 27 September 2017閲覧。
- ^ "Ultratop.be – Ringo Starr – Give More Love" (in Dutch). Hung Medien. 23 September 2017閲覧。
- ^ "Ultratop.be – Ringo Starr – Give More Love" (in French). Hung Medien. 23 September 2017閲覧。
- ^ "Czech Albums – Top 100". ČNS IFPI. Note: On the chart page, select 201738 on the field besides the word "Zobrazit", and then click over the word to retrieve the correct chart data. 25 September 2017閲覧。
- ^ "Lescharts.com – Ringo Starr – Give More Love". Hung Medien. 25 September 2017閲覧。
- ^ "Offiziellecharts.de – Ringo Starr – Give More Love" (in German). GfK Entertainment Charts. 22 September 2017閲覧。
- ^ "Official Scottish Albums Chart Top 100". Official Charts Company. 23 September 2017閲覧。
- ^ "Spanishcharts.com – Ringo Starr – Give More Love". Hung Medien. 27 September 2017閲覧。
- ^ "Swisscharts.com – Ringo Starr – Give More Love". Hung Medien. 27 September 2017閲覧。
- ^ "Ringo Starr Chart History (Billboard 200)". Billboard. 26 September 2017閲覧。