ギルバート・キャンピオン (初代キャンピオン男爵)
初代キャンピオン男爵ギルバート・フランシス・モントリオウ・キャンピオン(英語: Gilbert Francis Montriou Campion, 1st Baron Campion GCB、1882年5月11日 – 1958年4月6日)は、イギリスの公務員、庶民院書記官(在任:1937年 – 1948年)。1937年から1950年までサー・ギルバート・キャンピオンを称し、1950年にキャンピオン男爵に叙されたが、一代で廃絶した。
生涯
[編集]公務員ジョン・モントリオウ・キャンピオン(John Montriou Campion)とグレース・ハンナ・アンダーソン(Grace Hannah Anderson、アブラハム・コリス・アンダーソンの娘)の長男として、1882年5月11日に生まれた[1]。ベッドフォード・スクールとオックスフォード大学ハートフォード・カレッジで教育を受けた。第一次世界大戦では1914年から1917年までイギリス陸軍兵站隊の大尉として従軍した[1]。
1921年4月4日、庶民院の書記官第二補佐(Second Clerk Assistant)に任命され[2]、1930年10月28日に書記官補佐(Clerk Assistant)に昇進し[3][4]、以降1937年まで書記官補佐を務めた[1]。1932年新年叙勲でバス勲章コンパニオンを授与された[5][6]。1937年7月31日、庶民院書記官に任命された[7]。1938年新年叙勲でバス勲章ナイト・コマンダーを授与された[8][9]。
1948年国王誕生記念叙勲でバス勲章ナイト・グランド・クロスを授与され[10]、同年に庶民院書記官を引退し、サー・フレデリック・メットカルフが後任となった[11]。1950年国王誕生記念叙勲で「公共奉仕」(public services)を理由として男爵への叙爵が発表され[12]、キャンピオンは連合王国貴族であるサリー州におけるボウズのキャンピオン男爵に叙された[13]。
1958年4月6日に死去、子供がおらず爵位は廃絶した[1]。
著作
[編集]『アースキン・メイ:議会の法、特権、手続と慣習に関する論』第14版と第15版の編集者を務めた[1][14][15]。
家族
[編集]1920年、ヒルダ・メアリー・スパッフォード(Hilda Mary Spafford、1884年 – ?、ウィリアム・アルフレッド・スパッフォードの娘)と結婚したが、2人の間に子供はいなかった[1]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f "Campion, Baron (UK, 1950 - 1958)". Cracroft's Peerage (英語). 22 November 2009. 2019年12月14日閲覧。
- ^ "No. 13695". The Edinburgh Gazette (英語). 8 April 1921. p. 557.
- ^ "No. 33657". The London Gazette (英語). 31 October 1930. p. 6739.
- ^ "No. 14701". The Edinburgh Gazette (英語). 4 November 1930. p. 1178.
- ^ "No. 33785". The London Gazette (Supplement) (英語). 1 January 1932. p. 4.
- ^ "No. 14823". The Edinburgh Gazette (英語). 5 January 1932. p. 12.
- ^ "No. 34423". The London Gazette (英語). 3 August 1937. p. 4951.
- ^ "No. 34469". The London Gazette (英語). 1 January 1938. p. 4.
- ^ "No. 15455". The Edinburgh Gazette (英語). 7 January 1938. p. 17.
- ^ "No. 38311". The London Gazette (英語). 4 June 1948. p. 3367.
- ^ "No. 38371". The London Gazette (英語). 3 August 1948. p. 4356.
- ^ "No. 38929". The London Gazette (Supplement) (英語). 2 June 1950. p. 2775.
- ^ "No. 38968". The London Gazette (英語). 14 July 1950. p. 3622.
- ^ May, Sir Thomas Erskine (1946). Campion, Sir Gilbert (ed.). A Treatise on the Law, Privileges, Proceedings and Usage of Parliament (英語) (14th ed.). London: Butterworth & Co.
- ^ May, Sir Thomas Erskine (1950). Campion, Sir Gilbert, Lord Campion (ed.). Sir Thomas Erskine May's Treatise on the Law, Privileges, Proceedings and Usage of Parliament (英語) (15th ed.). London: Butterworth & Co. OCLC 831389177。
官職 | ||
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先代 サー・ホレス・ドーキンス |
庶民院書記官 1937年 – 1948年 |
次代 サー・フレデリック・メットカルフ |
イギリスの爵位 | ||
爵位創設 | キャンピオン男爵 1950年 – 1958年 |
廃絶 |