ギルデッドミラー
ギルデッドミラー | ||||||
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欧字表記 | Gilded Mirror[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牝[1] | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2017年2月19日(7歳)[1] | |||||
抹消日 | 2023年2月9日[2] | |||||
父 | オルフェーヴル[1] | |||||
母 | タイタンクイーン[1] | |||||
母の父 | Tiznow[1] | |||||
生国 | 日本(北海道安平町)[1] | |||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||
馬主 | (有)シルクレーシング[1] | |||||
調教師 | 松永幹夫(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 22戦4勝[1] | |||||
獲得賞金 | 1億8239万1000円[1] | |||||
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ギルデッドミラー(欧字名:Gilded Mirror、2017年2月19日 - )は、日本の競走馬[1]。2022年の武蔵野ステークスの勝ち馬である。
馬名の意味は、金色の鏡。本馬の血統より連想[3]。
戦績
[編集]2歳・3歳(2019年・2020年)
[編集]2019年7月13日、中京競馬場5レースの2歳新馬戦(芝1600m)でデビューし勝利。
3歳シーズンは条件クラスで2勝目を挙げた後、4月18日に初の重賞挑戦でアーリントンカップに出走。優勝したタイセイビジョンには交わされたものの、2着に好走しNHKマイルカップの優先出走権を手にした[4]。5月10日のNHKマイルカップ本番は好位から脚を伸ばし、ラウダシオンの3着に入った。7月19日の中京記念は重賞では初めて1番人気に支持されるが、直線で伸びきれず6着に敗北。10月18日の信越ステークスと12月12日のリゲルステークは共に二桁順位の惨敗に終わる。
4歳(2021年)
[編集]シーズン初戦の京都牝馬ステークスは逃げたイベリスは捉えきれなかったものの、0.4秒差の2着に好走。しかし4月10日の阪神牝馬ステークスと10月30日のスワンステークスは共に着外に沈んだ。12月18日のターコイズステークスは16頭中13番人気と評価を大きく落としていたが、中団から徐々に進出しミスニューヨークの3着に入った。
5歳(2022年)
[編集]2月19日の京都牝馬ステークスより始動し6着。4月2日のダービー卿チャレンジトロフィーは5着、5月14日の京王杯スプリングカップはゲート内で起き上がって大きく出遅れ、9着に敗れた[5]。
京王杯スプリングカップの後、陣営はダート路線への転向を決断。ダート戦初出走となった8月21日のオープン・NST賞は直線外を伸びて先に抜け出したノンライセンスをゴール前で差し切り、ダート転向後初戦を約2年5か月ぶりの勝利で飾った[6]。
11月12日、初のダート重賞挑戦で武蔵野ステークスに出走。道中は中団に控えて直線大外から鋭く追い込み、ゴール寸前でレモンポップをハナ差差し切り重賞初優勝を果たした[7]。同レースを牝馬が制するのは、これが初めてである[8]。
6歳(2023年)
[編集]1月23日の根岸ステークスで武蔵野ステークスに続く重賞2連勝を狙ったが、2着。中団から勝ち馬を上回る最速3F35秒0の末脚で追い上げたが、半馬身及ばなかった。鞍上の三浦皇成騎手は、「初めてのダートスタートで少し脚を滑らせた。追ってからの反応は素晴らしく、差し切れると思ったが、千四だと勝ち馬にもうひと脚使われた」「悔しいが、マイルになるのはいいし、前哨戦としてはいい内容だった」とコメントした[9]。
次走はフェブラリーステークスを予定していたが、2月8日に繋靭帯炎、さらに軽度の第一指骨の剥離骨折が判明し、全治3か月であると診断され、登録を抹消することが馬主であるシルクホースクラブにより発表された。翌2月9日付で正式に競走馬登録を抹消[2][10]。引退後は生まれ故郷のノーザンファームで繁殖牝馬になる予定[10][11]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[12]およびJBISサーチ[13]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2019. 7.13 | 中京 | 2歳新馬 | 芝1600m(稍) | 11 | 7 | 9 | 2.0 (1人) | 1着 | 1:36.6(33.9) | 0.0 | 川田将雅 | 54 | (ステラドーロ) | 472 | |
9.29 | 中山 | サフラン賞 | 1勝 | 芝1600m(良) | 9 | 2 | 2 | 2.5 (1人) | 3着 | 1:34.6(33.9) | 0.3 | 川田将雅 | 54 | マルターズディオサ | 472 |
10.26 | 京都 | 萩S | L | 芝1800m(稍) | 7 | 3 | 3 | 4.8 (3人) | 5着 | 1:51.4(34.9) | 0.6 | A.シュタルケ | 54 | ヴェルトライゼンデ | 468 |
2020. 2.16 | 京都 | こぶし賞 | 1勝 | 芝1600m(重) | 7 | 7 | 7 | 2.7 (1人) | 2着 | 1:38.9(35.6) | 0.0 | 福永祐一 | 54 | サトノインプレッサ | 470 |
3. 7 | 阪神 | 3歳1勝クラス | 芝1400m(良) | 10 | 2 | 2 | 2.8 (1人) | 1着 | 1:20.6(33.9) | -0.4 | 福永祐一 | 54 | (グランレイ) | 470 | |
4.18 | 阪神 | アーリントンC | GIII | 芝1600m(稍) | 12 | 7 | 10 | 6.2 (4人) | 2着 | 1:34.6(36.8) | 0.3 | 岩田望来 | 54 | タイセイビジョン | 468 |
5.10 | 東京 | NHKマイルC | GI | 芝1600m(良) | 18 | 3 | 6 | 19.0 (6人) | 3着 | 1:32.8(34.2) | 0.3 | 福永祐一 | 55 | ラウダシオン | 468 |
7.19 | 阪神 | 中京記念 | GIII | 芝1600m(良) | 18 | 7 | 15 | 3.6 (1人) | 6着 | 1:33.0(35.3) | 0.3 | 北村友一 | 51 | メイケイダイハード | 478 |
10.18 | 新潟 | 信越S | L | 芝1400m(良) | 16 | 7 | 14 | 3.5 (1人) | 12着 | 1:21.7(34.8) | 0.8 | 岩田望来 | 52 | ジャンダルム | 470 |
12.12 | 阪神 | リゲルS | L | 芝1600m(良) | 17 | 8 | 17 | 6.9 (3人) | 14着 | 1:34.0(34.1) | 0.9 | 福永祐一 | 53 | シュリ | 474 |
2021. 2.20 | 阪神 | 京都牝馬S | GIII | 芝1400m(良) | 16 | 8 | 15 | 10.0 (5人) | 2着 | 1:20.3(33.9) | 0.3 | 福永祐一 | 54 | イベリス | 478 |
4.10 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1600m(良) | 12 | 2 | 2 | 8.7 (5人) | 7着 | 1:32.4(33.2) | 0.4 | 池添謙一 | 54 | デゼル | 480 |
6.26 | 札幌 | TVh賞 | OP | 芝1200m(良) | 14 | 4 | 5 | 4.3 (1人) | 5着 | 1:08.1(34.1) | 0.3 | 池添謙一 | 54 | ロードアクア | 490 |
10.30 | 阪神 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 18 | 4 | 8 | 20.5 (7人) | 11着 | 1:21.2(34.6) | 0.5 | 団野大成 | 54 | ダノンファンタジー | 488 |
12.18 | 中山 | ターコイズS | GIII | 芝1600m(稍) | 16 | 8 | 15 | 38.0(13人) | 3着 | 1:33.1(35.6) | 0.3 | 戸崎圭太 | 54 | ミスニューヨーク | 486 |
2022. 2.19 | 阪神 | 京都牝馬S | GIII | 芝1400m(良) | 18 | 6 | 11 | 6.1 (3人) | 6着 | 1:20.5(34.1) | 0.8 | 福永祐一 | 54 | ロータスランド | 494 |
4. 2 | 中山 | ダービー卿CT | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 3 | 5 | 13.9 (8人) | 5着 | 1:32.7(34.7) | 0.4 | 石橋脩 | 53 | タイムトゥヘヴン | 484 |
5.14 | 東京 | 京王杯SC | GII | 芝1400m(良) | 12 | 3 | 3 | 11.9 (6人) | 9着 | 1:20.7(33.5) | 0.5 | D.レーン | 54 | メイケイエール | 486 |
8.21 | 新潟 | NST賞 | OP | ダ1200m(稍) | 15 | 7 | 12 | 8.7 (5人) | 1着 | 1:10.1(35.9) | 0.0 | 三浦皇成 | 53 | (ノンライセンス) | 496 |
10.10 | 東京 | グリーンチャンネルC | L | ダ1600m(重) | 16 | 2 | 3 | 11.1 (5人) | 2着 | 1:33.6(34.1) | 0.1 | 三浦皇成 | 55 | デシエルト | 496 |
11.12 | 東京 | 武蔵野S | GIII | ダ1600m(良) | 16 | 6 | 11 | 6.0 (2人) | 1着 | 1:35.6(34.8) | 0.0 | 三浦皇成 | 54 | (レモンポップ) | 490 |
2023. 1.29 | 東京 | 根岸S | GIII | ダ1400m(良) | 16 | 3 | 6 | 5.1 (2人) | 2着 | 1:22.6(35.0) | 0.1 | 三浦皇成 | 55 | レモンポップ | 496 |
繁殖成績
[編集]馬名 | 生年 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | |
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初仔 | ギルデッドミラーの2024 | 2024年 | 牡 | 栗毛 | クリソベリル |
- 2024年9月25日現在
血統表
[編集]ギルデッドミラーの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | サンデーサイレンス系(ヘイロー系) |
[§ 2] | ||
父 オルフェーヴル 2008 栗毛 |
父の父 ステイゴールド1994 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
ゴールデンサッシュ | *ディクタス | |||
ダイナサッシュ | ||||
父の母 オリエンタルアート1997 栗毛 |
メジロマックイーン | メジロティターン | ||
メジロオーロラ | ||||
エレクトロアート | *ノーザンテースト | |||
*グランマスティーヴンス | ||||
母 *タイタンクイーン Titan Queen 2005 鹿毛 |
Tiznow 1997 鹿毛 |
Cee's Tizzy | Relaunch | |
*テイズリー | ||||
Cee's Song | Seattle Song | |||
Lonely Dancer | ||||
母の母 Ensnare1996 黒鹿毛 |
Seeking the Gold | Mr. Prospector | ||
Con Game | ||||
*トラップパス | Danzig | |||
I Pass | ||||
母系(F-No.) | (FN:8-h) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | ノーザンテースト 5・4=9.38%、Buckpasser 5x5=6.25%、Northern Dancer 5x5=6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ギルデッドミラー”. JBISサーチ. 2022年11月12日閲覧。
- ^ a b ギルデッドミラーが競走馬登録抹消日本中央競馬会、2023年2月9日配信・閲覧
- ^ “競走馬情報 - ギルデッドミラー”. www.jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2022年11月12日閲覧。
- ^ “【アーリントンC】タイセイビジョンが直線弾けて重賞2勝目!石橋脩は3週連続V”. サンスポZBAT!競馬 (2020年4月18日). 2022年12月11日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “【京王杯スプリングC】ギルデッドミラー出遅れで万事休すの9着 レーン騎手「スタートがすべて」”. スポーツ報知 (2022年5月14日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ “【NST賞結果】ギルデッドミラーが初ダートに適性を見せ久々の勝利 松永幹夫厩舎のワンツー”. netkeiba.com (2022年8月21日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ “【武蔵野S】紅一点ギルデッドミラーがゴール前で差し切って重賞初勝利!”. サンスポZBAT!消競馬 (2022年11月12日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ “【武蔵野S】ギルデッドミラー レース史上初の牝馬V!ダート転向3戦目で重賞初制覇”. netkeiba.com (2022年11月13日). 2022年12月11日閲覧。
- ^ “【根岸S】2着ギルデッドミラー 三浦「初めてのダートスタートで少し脚を滑らせた」 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2023年2月8日閲覧。
- ^ a b 「骨折で電撃引退ギルデッドミラーの抹消をJRAが発表 今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬に」『スポーツ報知』2023年2月9日。2023年2月9日閲覧。
- ^ “武蔵野S覇者ギルデッドミラー 右前第1指骨剥離骨折で引退、繁殖入り フェブラリーS出走かなわず ― スポニチ競馬Web”. スポニチ競馬Web. 2023年2月8日閲覧。
- ^ “ギルデッドミラーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年11月13日閲覧。
- ^ “ギルデッドミラー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月13日閲覧。
- ^ a b “血統情報:5代血統表|ギルデッドミラー”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月14日閲覧。
- ^ a b “ギルデッドミラーの血統データ”. 競馬ラボ. 2022年11月14日閲覧。