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ギルデッドミラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ギルデッドミラー
欧字表記 Gilded Mirror[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2017年2月19日(7歳)[1]
抹消日 2023年2月9日[2]
オルフェーヴル[1]
タイタンクイーン[1]
母の父 Tiznow[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)シルクレーシング[1]
調教師 松永幹夫栗東[1]
競走成績
生涯成績 22戦4勝[1]
獲得賞金 1億8239万1000円[1]
勝ち鞍
GIII 武蔵野S 2022年
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ギルデッドミラー(欧字名:Gilded Mirror2017年2月19日 - )は、日本競走馬[1]2022年武蔵野ステークスの勝ち馬である。

馬名の意味は、金色の鏡。本馬の血統より連想[3]

戦績

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2歳・3歳(2019年・2020年)

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2019年7月13日、中京競馬場5レースの2歳新馬戦(芝1600m)でデビューし勝利。

3歳シーズンは条件クラスで2勝目を挙げた後、4月18日に初の重賞挑戦でアーリントンカップに出走。優勝したタイセイビジョンには交わされたものの、2着に好走しNHKマイルカップの優先出走権を手にした[4]。5月10日のNHKマイルカップ本番は好位から脚を伸ばし、ラウダシオンの3着に入った。7月19日の中京記念は重賞では初めて1番人気に支持されるが、直線で伸びきれず6着に敗北。10月18日の信越ステークスと12月12日のリゲルステークは共に二桁順位の惨敗に終わる。

4歳(2021年)

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シーズン初戦の京都牝馬ステークスは逃げたイベリスは捉えきれなかったものの、0.4秒差の2着に好走。しかし4月10日の阪神牝馬ステークスと10月30日のスワンステークスは共に着外に沈んだ。12月18日のターコイズステークスは16頭中13番人気と評価を大きく落としていたが、中団から徐々に進出しミスニューヨークの3着に入った。

5歳(2022年)

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2月19日の京都牝馬ステークスより始動し6着。4月2日のダービー卿チャレンジトロフィーは5着、5月14日の京王杯スプリングカップはゲート内で起き上がって大きく出遅れ、9着に敗れた[5]

京王杯スプリングカップの後、陣営はダート路線への転向を決断。ダート戦初出走となった8月21日のオープン・NST賞は直線外を伸びて先に抜け出したノンライセンスをゴール前で差し切り、ダート転向後初戦を約2年5か月ぶりの勝利で飾った[6]

11月12日、初のダート重賞挑戦で武蔵野ステークスに出走。道中は中団に控えて直線大外から鋭く追い込み、ゴール寸前でレモンポップをハナ差差し切り重賞初優勝を果たした[7]。同レースを牝馬が制するのは、これが初めてである[8]

6歳(2023年)

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1月23日の根岸ステークスで武蔵野ステークスに続く重賞2連勝を狙ったが、2着。中団から勝ち馬を上回る最速3F35秒0の末脚で追い上げたが、半馬身及ばなかった。鞍上の三浦皇成騎手は、「初めてのダートスタートで少し脚を滑らせた。追ってからの反応は素晴らしく、差し切れると思ったが、千四だと勝ち馬にもうひと脚使われた」「悔しいが、マイルになるのはいいし、前哨戦としてはいい内容だった」とコメントした[9]

次走はフェブラリーステークスを予定していたが、2月8日に繋靭帯炎、さらに軽度の第一指骨の剥離骨折が判明し、全治3か月であると診断され、登録を抹消することが馬主であるシルクホースクラブにより発表された。翌2月9日付で正式に競走馬登録を抹消[2][10]。引退後は生まれ故郷のノーザンファームで繁殖牝馬になる予定[10][11]

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[12]およびJBISサーチ[13]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2019.07.13 中京 2歳新馬 芝1600m(稍) 11 7 9 002.00(1人) 01着 R1:36.6(33.9) -0.0 0川田将雅 54 (ステラドーロ) 472
0000.09.29 中山 サフラン賞 1勝 芝1600m(良) 9 2 2 002.50(1人) 03着 R1:34.6(33.9) -0.3 0川田将雅 54 マルターズディオサ 472
0000.10.26 京都 萩S L 芝1800m(稍) 7 3 3 004.80(3人) 05着 R1:51.4(34.9) -0.6 0A.シュタルケ 54 ヴェルトライゼンデ 468
2020.02.16 京都 こぶし賞 1勝 芝1600m(重) 7 7 7 002.70(1人) 02着 R1:38.9(35.6) -0.0 0福永祐一 54 サトノインプレッサ 470
0000.03.07 阪神 3歳1勝クラス 芝1400m(良) 10 2 2 002.80(1人) 01着 R1:20.6(33.9) -0.4 0福永祐一 54 (グランレイ) 470
0000.04.18 阪神 アーリントンC GIII 芝1600m(稍) 12 7 10 006.20(4人) 02着 R1:34.6(36.8) -0.3 0岩田望来 54 タイセイビジョン 468
0000.05.10 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 3 6 019.00(6人) 03着 R1:32.8(34.2) -0.3 0福永祐一 55 ラウダシオン 468
0000.07.19 阪神 中京記念 GIII 芝1600m(良) 18 7 15 003.60(1人) 06着 R1:33.0(35.3) -0.3 0北村友一 51 メイケイダイハード 478
0000.10.18 新潟 信越S L 芝1400m(良) 16 7 14 003.50(1人) 12着 R1:21.7(34.8) -0.8 0岩田望来 52 ジャンダルム 470
0000.12.12 阪神 リゲルS L 芝1600m(良) 17 8 17 006.90(3人) 14着 R1:34.0(34.1) -0.9 0福永祐一 53 シュリ 474
2021.02.20 阪神 京都牝馬S GIII 芝1400m(良) 16 8 15 010.00(5人) 02着 R1:20.3(33.9) -0.3 0福永祐一 54 イベリス 478
0000.04.10 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m(良) 12 2 2 008.70(5人) 07着 R1:32.4(33.2) -0.4 0池添謙一 54 デゼル 480
0000.06.26 札幌 TVh賞 OP 芝1200m(良) 14 4 5 004.30(1人) 05着 R1:08.1(34.1) -0.3 0池添謙一 54 ロードアクア 490
0000.10.30 阪神 スワンS GII 芝1400m(良) 18 4 8 020.50(7人) 11着 R1:21.2(34.6) -0.5 0団野大成 54 ダノンファンタジー 488
0000.12.18 中山 ターコイズS GIII 芝1600m(稍) 16 8 15 038.0(13人) 03着 R1:33.1(35.6) -0.3 0戸崎圭太 54 ミスニューヨーク 486
2022.02.19 阪神 京都牝馬S GIII 芝1400m(良) 18 6 11 006.10(3人) 06着 R1:20.5(34.1) -0.8 0福永祐一 54 ロータスランド 494
0000.04.02 中山 ダービー卿CT GIII 芝1600m(良) 16 3 5 013.90(8人) 05着 R1:32.7(34.7) -0.4 0石橋脩 53 タイムトゥヘヴン 484
0000.05.14 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 12 3 3 011.90(6人) 09着 R1:20.7(33.5) -0.5 0D.レーン 54 メイケイエール 486
0000.08.21 新潟 NST賞 OP ダ1200m(稍) 15 7 12 008.70(5人) 01着 R1:10.1(35.9) -0.0 0三浦皇成 53 (ノンライセンス) 496
0000.10.10 東京 グリーンチャンネルC L ダ1600m(重) 16 2 3 011.10(5人) 02着 R1:33.6(34.1) -0.1 0三浦皇成 55 デシエルト 496
0000.11.12 東京 武蔵野S GIII ダ1600m(良) 16 6 11 006.00(2人) 01着 R1:35.6(34.8) -0.0 0三浦皇成 54 レモンポップ 490
2023.01.29 東京 根岸S GIII ダ1400m(良) 16 3 6 005.10(2人) 02着 R1:22.6(35.0) -0.1 0三浦皇成 55 レモンポップ 496

繁殖成績

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馬名 生年 毛色 馬主 厩舎 戦績
初仔 ギルデッドミラーの2024 2024年 栗毛 クリソベリル
  • 2024年9月25日現在

血統表

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ギルデッドミラー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系ヘイロー系
[§ 2]

オルフェーヴル
2008 栗毛
父の父
ステイゴールド
1994 黒鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ *ディクタス
ダイナサッシュ
父の母
オリエンタルアート
1997 栗毛
メジロマックイーン メジロティターン
メジロオーロラ
エレクトロアート *ノーザンテースト
*グランマスティーヴンス

*タイタンクイーン
Titan Queen
2005 鹿毛
Tiznow
1997 鹿毛
Cee's Tizzy Relaunch
*テイズリー
Cee's Song Seattle Song
Lonely Dancer
母の母
Ensnare
1996 黒鹿毛
Seeking the Gold Mr. Prospector
Con Game
*トラップパス Danzig
I Pass
母系(F-No.) (FN:8-h) [§ 3]
5代内の近親交配 ノーザンテースト 5・4=9.38%、Buckpasser 5x5=6.25%、Northern Dancer 5x5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [14]
  2. ^ [15]
  3. ^ [14]
  4. ^ [15]


脚注

[編集]

注釈

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ギルデッドミラー”. JBISサーチ. 2022年11月12日閲覧。
  2. ^ a b ギルデッドミラーが競走馬登録抹消日本中央競馬会、2023年2月9日配信・閲覧
  3. ^ 競走馬情報 - ギルデッドミラー”. www.jra.go.jp. 日本中央競馬会. 2022年11月12日閲覧。
  4. ^ 【アーリントンC】タイセイビジョンが直線弾けて重賞2勝目!石橋脩は3週連続V”. サンスポZBAT!競馬 (2020年4月18日). 2022年12月11日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ 【京王杯スプリングC】ギルデッドミラー出遅れで万事休すの9着 レーン騎手「スタートがすべて」”. スポーツ報知 (2022年5月14日). 2022年12月11日閲覧。
  6. ^ 【NST賞結果】ギルデッドミラーが初ダートに適性を見せ久々の勝利 松永幹夫厩舎のワンツー”. netkeiba.com (2022年8月21日). 2022年12月11日閲覧。
  7. ^ 【武蔵野S】紅一点ギルデッドミラーがゴール前で差し切って重賞初勝利!”. サンスポZBAT!消競馬 (2022年11月12日). 2022年12月11日閲覧。
  8. ^ 【武蔵野S】ギルデッドミラー レース史上初の牝馬V!ダート転向3戦目で重賞初制覇”. netkeiba.com (2022年11月13日). 2022年12月11日閲覧。
  9. ^ 【根岸S】2着ギルデッドミラー 三浦「初めてのダートスタートで少し脚を滑らせた」 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2023年2月8日閲覧。
  10. ^ a b 骨折で電撃引退ギルデッドミラーの抹消をJRAが発表 今後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬に」『スポーツ報知』2023年2月9日。2023年2月9日閲覧。
  11. ^ 武蔵野S覇者ギルデッドミラー 右前第1指骨剥離骨折で引退、繁殖入り フェブラリーS出走かなわず ― スポニチ競馬Web”. スポニチ競馬Web. 2023年2月8日閲覧。
  12. ^ ギルデッドミラーの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年11月13日閲覧。
  13. ^ ギルデッドミラー 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月13日閲覧。
  14. ^ a b 血統情報:5代血統表|ギルデッドミラー”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年11月14日閲覧。
  15. ^ a b ギルデッドミラーの血統データ”. 競馬ラボ. 2022年11月14日閲覧。

外部リンク

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