コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

キープ・ザ・ファイア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『キープ・ザ・ファイア』
ケニー・ロギンススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ソフトロック
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース トム・ダウド
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 16位(アメリカ[1]
  • ケニー・ロギンス アルバム 年表
    ナイトウォッチ
    (1978年)
    キープ・ザ・ファイア
    (1979年)
    アライブ
    (1980年)
    テンプレートを表示

    キープ・ザ・ファイア』(Keep the Fire)は、アメリカ合衆国のシンガーソングライター、ケニー・ロギンス1979年に発表した、ソロ名義では3作目のスタジオ・アルバム

    背景

    [編集]

    「明日に向かって」は、ドゥービー・ブラザーズの演奏で大ヒットした「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」に続くマイケル・マクドナルドとの共作で、ロギンス自身は「私達は、"What a Fool Believes"に匹敵するレベルの曲を書けるのかどうか不安だったよ」と振り返っている[2]。「ゲームは終り」には、当時『オフ・ザ・ウォール』の制作を終えたばかりのマイケル・ジャクソンがゲスト参加した[2]

    前2作はフュージョン・ミュージシャンのボブ・ジェームスがプロデュースしたのに対し、本作ではロック畑の実績の多いトム・ダウドがプロデューサーに起用された[2]。ロギンスは当時の心境に関して「ロックンロールもやってみたかった」「オーディエンスを立たせて、踊らせてみたかったけど、それまでの私には、人々を踊らせるような曲がなかった」と語っている[2]

    反響・評価

    [編集]

    母国アメリカでは、本作がBillboard 200で16位に達し、シングル「明日に向かって」は全米11位、「キープ・ザ・ファイア」は全米36位を記録[1]。また、「明日に向かって」はグラミー賞最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞した[1]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け、アルバム全体に関して「裏ジャケットにはサポート・バンドの写真があり、より『バンドとしての作品』であることを前面に出したのは明白だが、前2作よりはバンド的であるとはいえ、統一感がないことは変わらない」と評する一方、「明日に向かって」に関しては「このアルバムの要」「ソフトロックのあるべき姿の総てを要約している」と称賛している[3]。また、ロバート・クリストガウは本作にC+を付け「ドゥービー風のディスコ作品」と評している[4]

    収録曲

    [編集]
    1. カム・オブ・エイジ - "Love Has Come of Age" (Kenny Loggins) - 3:53
    2. ミスター・ナイト - "Mr. Night" (K. Loggins, Richard Stekol) - 3:23
    3. 明日に向かって - "This Is It" (K. Loggins, Michael McDonald) - 3:56
    4. ジャンカヌー・ホリデイ - "Junkanoo Holiday (Fallin'-Flyin')" (K. Loggins) - 4:40
    5. ナウ・アンド・ゼン - "Now and Then" (Jeff Bouchard, K. Loggins) - 3:55
    6. ゲームは終り - "Who's Right, Who's Wrong" (K. Loggins, Richard Page) - 5:36
    7. キープ・ザ・ファイア - "Keep the Fire" (Eva Ein, K. Loggins) - 4:35
    8. ハーフ・ア・チャンス - "Give It Half a Chance" (Stephen Bishop, K. Loggins) - 4:57
    9. ウィル・イット・ラスト - "Will It Last" (E. Ein, K. Loggins) - 5:52

    他メディアでの使用例

    [編集]

    「ミスター・ナイト」は、1980年公開のアメリカ映画『ボールズ・ボールズ』のサウンドトラックで使用された[5]。また、「明日に向かって」は2009年制作のアメリカ映画『草食男子の落とし方英語版[6]、2013年公開のアメリカ映画『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク[7]で使用された。

    参加ミュージシャン

    [編集]

    アディショナル・ミュージシャン

    脚注・出典

    [編集]
    1. ^ a b c Kenny Loggins - Awards”. AllMusic. 2016年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月5日閲覧。
    2. ^ a b c d Giles, Jeff (2014年9月29日). “35 Years Ago: Kenny Loggins Keep the Fire Burning Bright”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2017年2月5日閲覧。
    3. ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Keep the Fire - Kenny Loggins”. AllMusic. 2017年2月5日閲覧。
    4. ^ Christgau, Robert. “CG: Kenny Loggins”. 2017年2月5日閲覧。
    5. ^ Caddyshack (1980) - Soundtracks - IMDb
    6. ^ Stay Cool (2009) - Soundtracks - IMDb
    7. ^ Anchorman 2: The Legend Continues (2013) - Soundtracks - IMDb