キングダム ハーツ キー
『キングダム ハーツ キー』(KINGDOM HEARTS χ)は、スクウェア・エニックスが制作・運営を行ったブラウザゲーム。
この項目では、スマートフォン用アプリゲーム『キングダム ハーツ アンチェインド キー』(KINGDOM HEARTS Unchained χ)、およびそのアップデート版『キングダム ハーツ ユニオン クロス』(KINGDOM HEARTS Union χ)、同時収録の『キングダム ハーツ ダーク ロード』(KINGDOM HEARTS Dark Road)についても取り扱う。また、項目内では略号としてブラウザゲーム版に『χ』、アプリゲーム版に『Uχ』、『ダーク ロード』には『DR』を用いる。
概要
[編集]キングダム ハーツ シリーズの一作で、東京ゲームショウ2012において『キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス』と同時に発表された(発表時の仮題は『キングダム ハーツ for PCブラウザ』)。2013年2月20日に正式タイトルが『キングダム ハーツ キー』に決定したと公開された[1]。2013年3月22日~3月25日にクローズドβテスト、同年7月8日~7月18日にオープンβテストが行われた。
当初はYahoo!ゲームのみの展開だったが、2013年12月5日よりハンゲーム、2015年3月5日よりゲソてん、同年7月17日よりmixiでのサービスが開始された。いずれもゲーム内容に差異はない。
舞台はKHシリーズで伝説として語られる「キーブレード戦争」が勃発した時代で、時間軸はかなり離れているものの『キングダム ハーツIII』と関係のあるシナリオとなっている。主人公であるプレイヤーはキーブレード使いの一員となってディズニーの世界を冒険しながら、ストーリーを進めたり、デッキを強化していくことを目的とする。
『キングダム ハーツ アンチェインド キー』は、iOS/Androidのスマートフォン用アプリゲームとして、2015年9月3日より配信された。
2016年4月7日に、ブラウザゲーム版『キングダム ハーツ キー』のサービスを同年9月上旬にて終了することが告知され[2]、同年9月1日の14時をもってサービス終了となった。サービス終了の間際では『Uχ』への移行を促すキャンペーンとして、アカウントを紐づけすることで『χ』のアバター全ての『Uχ』への引き継ぎ、『χ』のカードを売却することで『Uχ』で使える有用な「スペシャルコイン」の入手等が行われた。
2017年3月23日、『キングダム ハーツ アンチェインド キー』はメジャーアップデートにより、タイトルを『キングダム ハーツ ユニオン クロス』(KINGDOM HEARTS Union χ)へと改題した。
2020年6月22日、『キングダム ハーツ ユニオン クロス』はアップデートにより新ゲームモード『キングダム ハーツ ダーク ロード』(KINGDOM HEARTS Dark Road)を追加した『キングダム ハーツ ユニオン クロス ダーク ロード』(KINGDOM HEARTS Union χ Dark Road)へリニューアルされた。
2021年6月17日、全運営サービスを終了。その後、『Uχ』は一部機能を残したオフライン版に移行した。
2022年8月26日、アップデートによって『ダーク ロード』もオフライン版でプレイ可能になった。
なお、PS4用ゲーム『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』には、映像作品として『キングダム ハーツ キー バックカバー』が収録された。これは『χ』および『Uχ』の裏側にあたる作品で、キーブレード戦争開戦以前までの本作のシナリオを予知者の視点から描いている。詳細については当該項目を参照。
ストーリー(χ)
[編集]遥かおとぎ話の時代。世界はまだ隔たりがなく一つであり、大いなる光キングダムハーツとそれを守る鍵χブレードによって世界は光に満ちていた。しかし世界に少しずつ闇がはびこり始め、事態を憂えた5人の予知者はそれぞれユニオンを結成、キーブレード使いを集結させて世界を闇から護り光を集め始める。
ユニオンのキーブレード使いの一員となったプレイヤーは、お供であるチリシィと様々なワールドを巡りながら光を集めていく。そのなかで、他のキーブレード使いや、ユニオンを率いる予知者たちと交わっていく。
キングダム ハーツ キー
[編集]ジャンル | RPG |
---|---|
開発元 | スクウェア・エニックス |
運営元 | スクウェア・エニックス |
シリーズ | キングダム ハーツ シリーズ |
人数 | 1人 |
運営開始日 |
2013年7月18日 2016年9月1日(終了日) |
利用料金 | 基本無料(アイテム課金) |
『キングダム ハーツ キー』(KINGDOM HEARTS χ[chi])は、Yahoo!ゲーム、ハンゲーム、ゲソてん、mixi内で展開されていたブラウザゲーム。2013年7月18日に正式サービスを開始した。シリーズでは初となる、基本プレイ無料のアイテム課金制ソーシャルゲームであった。2016年9月1日をもってサービスを終了した。
ゲームシステム
[編集]- ゲームの目的
- プレイヤーは最初に「ウニコルニス」「ウルスス」「ウルペウス」「アングイス」「レオパルドス」の5つのユニオンのうち、自分の所属するユニオンを決めた後、キーブレードを持つ戦士となり、ディズニーのワールドを冒険しながら闇の魔物ハートレスを倒し、LUXを集めていったり、自らのデッキを強化していくのがゲームの目的となる。プレイヤーの獲得LUXは一週間ごとに集計され、定められたポイントの超過や集計されたランキングの順位によってアイテムを獲得できる。
- パーティとチーム
- プレイヤーは一週間毎に同じユニオンのプレイヤー30人で構成されるチームに配属され、他ユニオンのチームと一日の総LUX獲得値の勝負を行い、勝つと良い報酬を入手できる。後述するレイドボスとの戦いもこのチーム単位で挑むこととなる。チームは毎週月曜に解散し新たなチームが結成されるが、パーティに加入するとそのパーティのプレイヤーとは同じチームに編入される。パーティが30人に満たない場合は、パーティに所属していないプレイヤーや少人数のパーティが加えられ30人のチームとなる。
- カードデッキとバトル
- カードは大きな分類としてまずアタックカードとアシストカードに分かれ、それぞれレアリティの低い順にN、N+、R、R+、SR、SR+の6種類がある。カードにはKHシリーズオリジナルキャラ、ディズニー作品のキャラ、FFシリーズのキャラの絵柄が描かれており、基本的にKHシリーズで戦闘を行うキャラはアタックカードに、戦闘を行わないキャラはアシストカードの絵柄になっている(ただし例外も多い)。また、アタックカードは光側の勢力のキャラは金色のアップライトカード、闇側の勢力のキャラは紫色のリバースカードとなり、性能の差はないが後述するレイドボスへのボーナスダメージに関わってくる。
- プレイヤーは9枚のアタックカードと5枚のアシストカード、キーブレードからなるデッキを組み、これによりハートレスとの戦闘を行う。アタックカードには攻撃力と防御力、アシストカードにはHP上昇値とLUX獲得値が設定されており、これらとプレイヤーのレベルにより上昇するHPを合算してプレイヤーのステータスが決定する。
- バトルはデッキのアタックカード9枚からランダムに出された3枚のカードによるプレイヤーの攻撃、ハートレスの反撃を1ターンとし、これを繰り返し行うことで進み、先に敵のHPをゼロにすれば勝利となる。プレイヤーが敗北してもコンティニューすることにより敵のHPが減ったままバトルを再開することができるが、コンティニューには再度APの消費が必要となる。またコンティニューせずにバトルをやめてもゲームオーバーにはならないが、経験値やLUXは獲得できず、消費したAPも戻らない。なおプレイヤーのHPはバトル毎に全回復する。
- アタックカードにはパワー・マジック・スピードの3つのタイプがある。それぞれのキーブレードには「○枚目に出た○○タイプのカードの攻撃力に○倍の補正がかかる」という設定がされているため、キーブレードに合ったデッキ作りが重要となる。キーブレードは素材アイテムを使用することで強化していくことができる。
- アタックカード、アシストカード共にバトルを有利に進めるスキルを付与することができ、レアリティが高いカードほどスキル欄が多くなる。アタックカードには攻撃力・防御力や攻撃回数を増やすスキル、アシストカードにはHPを増やしたりHPがゼロになる攻撃を耐えるスキル等がある。
- フィールドでの行動
- 各ワールドのフィールドでは行きたい方向にマウスをクリックすることでプレイヤーが移動し、ハートレスとの戦闘、素材アイテムや宝箱の取得なども、マップ上のそれらをクリックすることで実行する。なお、戦闘とアイテムの取得はAPを消費することで実行することができ、APがない場合は行動に移すことができなくなる。APは時間経過もしくは回復アイテムによって回復する。
- レイドボス
- 通常のワールドとは別に、レイドボスと呼ばれる巨大ハートレスが一定間隔で出現する。レイドボスの討伐はチーム単位となっており、自らのチームと他ユニオンのチームとでレイドボスと戦うことになる。レイドボスは大量のLUXを獲得でき、また倒しても一定時間で新たなレイドボスが出現するが、レイドボスに攻撃するにはBPの消費が必要となる(初回攻撃のみBPを消費せず攻撃が可能)。BPもAPと同様、時間経過もしくは回復アイテムで回復する。
- 先述のAPとBPはミッション報酬やレイドボス討伐報酬、課金により入手できるアイテムで回復できるほか、ハートレスを倒すことで経験値を溜めてレベルアップすることによっても全回復することができる。
キングダム ハーツ アンチェインド キー
[編集]ジャンル | RPG |
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開発元 | スクウェア・エニックス |
運営元 | スクウェア・エニックス |
シリーズ | キングダム ハーツ シリーズ |
人数 | 1人 |
運営開始日 |
2015年9月3日 2017年3月23日 (アップデートにより改題) |
利用料金 | 基本無料(アイテム課金) |
『キングダム ハーツ アンチェインド キー』(KINGDOM HEARTS Unchained χ)は、iOS/Androidのスマートフォン用アプリゲーム。2015年9月3日より配信された。日本のみのサービスとなった『χ』とは異なり、世界的な展開が視野に入れられており、2016年4月7日には北米で、2016年6月16日には欧州で配信が開始した。
『χ』とストーリーやグラフィックはほぼ同一だが、システムや操作がスマートフォン向けに一新された。「アンチェインド」は「解放」という意味合いで、キー(鍵)を解放するというシナリオ的な意味や、『χ』を外へ持ち出すという物理的な意味も含まれている。元は『χ』と『Uχ』は同時に立ち上がった企画だったが、『χ』の開発の方が優先され『Uχ』の企画はストップしていた。当初は『χ』のバトル部分を短時間でプレイできるようなものが想定されていたが、企画が止まっている間に『χ』がそのままスマートフォンでプレイできるほどスマートフォンのスペックが上がっていったため、『χ』の遊び全体をスマートフォン向けに再構築することで開発された[3]。『χ』とは並行して配信されていく予定であったため、並行配信中は2作品の連動要素として『χ』のアバターをそのまま『Uχ』で使うことができる「アバターリンク」という機能があった。
ストーリーは基本的には『χ』と同じ展開であるが、『χ』の終盤から本作独自のストーリーとなっている。このように『χ』と『Uχ』という2つの作品でストーリーの展開が違う理由についても、『Uχ』のストーリーのなかで明かされている。『χ』終盤の展開に関しては断片的にしか語られなかったが、2019年9月3日から4周年記念イベントとして実装された「キーブレード戦争編」のイベントクエストにて改めて描かれた。
2017年3月23日、大型アップデートによりタイトルを『キングダム ハーツ ユニオン クロス』(KINGDOM HEARTS Union χ)へと改題した。
χとの相違点
[編集]大きな点のみを列挙する。
- 『χ』はワールドを選択し、そこで探索やバトルをすることでストーリーが進行していくが、『Uχ』はこれがクエスト制に変更された。クエストには必ずターゲットエネミーが設定されており、それを討伐することでクエストがクリアとなり、次のクエストへ進んでいく。APはクエスト開始時のみ消費し、『χ』とは異なり素材アイテムや宝箱を取得する際にAPは消費しない。HPはクエスト毎でしか全回復しないため、クエスト中のHPの管理も必要となる。また、『χ』では期間限定だった1周年記念イベントのデイブレイクタウンのストーリー、闇の回廊イベントのストーリーがメインクエストに組み込まれ、2周年記念イベントのストーリーもイベントクエストとして実装されている。また、2017年1月を目途にマルチプレイに対応することが発表されている。
- プレイヤーが持つのはカードではなくメダルに変わった。装備するキーブレードに最大5枚のメダルをはめ込む形式になり、『χ』でいうアシストカードは廃止された。他のプレイヤーが使うメダルを1枚借りることができ、それを加えたものがプレイヤーの使うデッキとなる。フィールド上のハートレスに接近すると自動的にバトルが始まる。『χ』は必ず1対1の戦いだったが、エネミーが複数で出現することもあるので、単体攻撃と全体攻撃の使い分けの概念が生まれている。エネミーに対しタップ操作で単体攻撃、フリック操作で全体攻撃を繰り出し、画面左下のメダルをフリックするとABILITYゲージを消費してそのメダル固有の強力なアビリティを放つことができる。アビリティは単体攻撃、全体攻撃の他にも「○連続アタック」といった多段ヒットや、特定のステータスを上昇・下降させる効果、HP回復など、メダル毎の個性が強く出るようになっている。 メダルの属性は『χ』と同じくパワー・マジック・スピードの三種類だが、この三属性が各エネミーにも設定されており、パワー→スピード→マジック→パワー…という三すくみの属性の相性があるので、エネミーやクエストに応じたデッキの構成が重要となる。自分の攻撃が終わると相手の攻撃が始まるターン制なのは『χ』と変わらないが、相手の攻撃が来る前に敵を倒すと「1ターンフィニッシュ」としてLUXやHPプライズ、アビリティプライズのボーナスをより多く得られる。
- 毒、麻痺、眠りといった状態異常の要素が追加された。敵の攻撃によって自分が状態異常になるだけでなく、自分もメダルのスキルによって敵を状態異常にすることができる。
- メダルの育成・成長のシステムが一新されている。メダルのレアリティは低い順に☆1~☆6までの6種類となり、☆1のメダルでも進化メダルを使って進化させていけば最終的には☆6まで育てることが可能。
- パーティは健在で、同じパーティに所属するプレイヤーのメダルを借りることができる。チーム制は廃止され、他ユニオンとの勝負要素はユニオン毎の総LUX獲得値のランキングのみとなった。また、ゲーム上の通貨であるジュエルを消費することで所属するユニオンを変えることが可能になった。
- レイドボスは条件を満たすと出現する形式に変わり、プレイヤー単位に現れるようになった。最初は自分一人で戦うことになるが、敗北すると救援要請が出て他プレイヤーも討伐に参加できるようになる。
- ストーリーを進めると、通常のクエストとは別に「コロシアム」が出現。他プレイヤーのメダルを借りることはできず、自分のデッキだけでエネミーと戦い、勝ち進んでいくモードで、クリア時やランキングの順位により報酬を得ることができる。
キングダム ハーツ ユニオン クロス
[編集]ジャンル | RPG |
---|---|
開発元 | スクウェア・エニックス |
運営元 | スクウェア・エニックス |
シリーズ | キングダム ハーツ シリーズ |
人数 | 1人 |
運営開始日 |
2015年9月3日 (アンチェインド キー開始) 2017年3月23日 (アップデートにより改題) 2020年6月22日 (ダーク ロード同時収録) 2021年6月17日 (オフライン版へ移行) |
利用料金 | 基本無料(アイテム課金) |
『キングダム ハーツ ユニオン クロス』(KINGDOM HEARTS Union χ)は、『キングダム ハーツ アンチェインド キー』のリニューアル版となるゲームアプリ。2017年3月23日のメジャーアップデートによりタイトルを改題した。
2020年6月22日のアップデートにより『キングダム ハーツ ユニオン クロス ダーク ロード』へと再リニューアル。
2021年6月17日をもってオンラインによる運営サービスを終了し、全てのストーリーをシアターモードで閲覧可能なオフライン版へと移行した[4][5]。
相違点
[編集]大きな点のみを列挙する。
- 2017年3月23日、メジャーアップデートによりマルチプレイのクエストである「ユニオンクロス」が実装された。
- 「PvPモード」と呼ばれるプレイヤー同士が戦うモードがコロシアムに実装された。
- 2018年9月6日に「エクストレス」モードが実装された。『キングダム ハーツⅢ』のミニゲームを先行プレイし、一定スコアをクリアすると『キングダム ハーツⅢ』で使えるキーブレード「スターライト」が手に入れることができる。
- 登場ワールドに「キャッスル・オブ・ドリーム」「エンチャンテッド・ドミニオン」「ゲーム・セントラル・ステーション」「ナイスランド」「サイ・バグセクター」「キャンディ・キングダム」が追加された。
オフライン版
[編集]- 2021年6月17日、オンラインの運営サービス終了に伴い、アップデートで移行した。
- クエストやコロシアムと言ったオンライン依存のシステムは全て使用不可となった。「戦績」で当時のデータを参照することはできる。
- 「シアター」でオープニングからエンディングまでの全ストーリーを閲覧できる(『χ』終盤の展開を描く「キーブレード戦争編」などのイベントクエストも含む)。
- コスチュームとキーブレードが全て解禁され、アバターを自由にカスタマイズできる。シアターにも反映される。
- ミニゲーム「クラシックキングダム」は引き続きプレイ可能。
登場ワールド
[編集]いずれも本作の舞台となる古の時代より遥か未来の出来事を体験するが、これは『χ』におけるデイブレイクタウンを除くワールドは予知書によって未来の情報を元に構築された仮想世界だからである。一方、『Uχ』では予知書が使用できないため、予めデータの世界に再構成されていたワールドが主な舞台となっている。後者は筋書きが決まっており、改変が出来ないように鍵が掛けられている。
『χ』から登場
[編集]- デイブレイクタウン(Daybreak Town)
- プレイヤー達が拠点とする、巨大な時計塔が特徴的な夜明けの街。キーブレード使いや予知者達が暮らす。
- チュートリアルやマイページで登場し、他のワールドのストーリーを進めていくとプレイアブルなワールドとして登場する(2014年1月23日のアップデートにより追加)。
- キーブレード戦争後は、キーブレード使い達は現実とデータの二つのデイブレイクタウンを行き来しながらデータ世界に赴いていると思われていたが、実は現実になど戻っておらず終始データ世界に居ることが判明する。
- ドワーフ・ウッドランド(Dwarf Woodlands、作品:白雪姫)
- 森や鉱山、断崖などが広がる世界。こびと達と出会ったプレイヤーは、白雪姫の命を狙う女王の陰謀に巻き込まれていく。
- ワンダーランド(Wonderland、作品:ふしぎの国のアリス)
- 不思議なことばかり起こる世界。プレイヤーはそこで出会ったアリスという少女のおてんばに振り回される。
- アグラバー(Agrabah、作品:アラジン)
- 広大な砂漠にある王国。アラジンという青年が倒れているのを見つけたプレイヤー。彼は相棒である猿のアブーを連れ去ったハートレスを探していた。
- オリンポスコロシアム(Olympus Coliseum、作品:ヘラクレス)
- 2014年1月23日のアップデートにより追加。
- 天界にある神々のコロシアム。トレーナーのフィルに気に入られたプレイヤーは、闘技大会に参加することとなる。
- ビーストキャッスル(Beast's Castle、作品:美女と野獣)
- 2015年11月5日のアップデートにより追加。
- 森の奥深くにある不気味な古城。城の主であるビーストや彼の家来と協力しながら城中のハートレス退治をすることに。
『Uχ』で登場
[編集]- キャッスル・オブ・ドリーム(Castle of Dreams、作品:シンデレラ)
- 2016年10月13日のアップデートにより追加。
- 国中の美しい娘を集めて舞踏会が行われようとしており、シンデレラとねずみのジャックに出会ったプレイヤーはシンデレラを舞踏会に出してあげようとする。
- エンチャンテッド・ドミニオン(Enchanted Dominion、作品:眠れる森の美女)
- 2017年5月11日のアップデートにより追加。
- 森の中で暮らしていたオーロラ姫は魔女マレフィセントの策略で醒めない眠りに就く。プレイヤーは彼女を目覚めさせられるフィリップ王子と共に、マレフィセントに立ち向かう。
- 実は未来(『KH』終盤)のマレフィセントが時を越えて介入しており、それを予期したマスター・オブ・マスターによって現実世界には構成されず、筋書きの決まったデータ世界でのみ再現されていた[注 1]。
- ゲーム・セントラル・ステーション(Game Central Station、作品:シュガー・ラッシュ)
- データ世界に再現されていた訳ではないにもかかわらず、デイブレイクタウンと繋がった謎の世界であり、幾つものゲーム世界に繋がる基点となるワールド。
- 調査に赴いたプレイヤーは、アーケードゲームの悪役レック・イット・ラルフの起こす騒動に巻き込まれつつ、発生するフラップバグやハートレスを退治することになる。
- このワールドからナイスランド、サイ・バグセクター、キャンディ・キングダムの三つのワールドを行き来するが、総じて『シュガー・ラッシュ』の世界であり、四つのワールドを総合して『シュガー・ラッシュ』のストーリーを体験する。
- ナイスランド(Niceland、作品:シュガー・ラッシュ)
- レトロアーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の世界。ラルフがフラップバグと戦っており、プレイヤーは「ターボ」しようとするゲームキャラと間違えられて襲われる。
- サイ・バグセクター(Cy-Bug Sector、作品:シュガー・ラッシュ)
- ファーストパーソン・シューティングゲーム「ヒーローズ・デューティ」の世界。ラルフ捜索を安請け合いしたプレイヤーが彼を追って向かう。しかし同時にプレイヤーが追っていた黒装束がサイ・バグに飲み込まれて変異を起こす。
- キャンディ・キングダム(Candy Kingdom、作品:シュガー・ラッシュ)
- レースゲーム「シュガー・ラッシュ」の世界。サイ・バグとラルフを追って向かった先で、プレイヤーとラルフはゲームの不具合とされる少女・ヴァネロペと出会う。
キングダム ハーツ ダーク ロード
[編集]ジャンル | RPG |
---|---|
開発元 | スクウェア・エニックス |
運営元 | スクウェア・エニックス |
シリーズ | キングダム ハーツ シリーズ |
人数 | 1人 |
運営開始日 |
2020年6月22日 2022年8月26日 (オフライン版配信) |
利用料金 | 基本無料(アイテム課金) |
『キングダム ハーツ ダーク ロード』(KINGDOM HEARTS DARK ROAD)は、『キングダム ハーツ ユニオン クロス』に同時収録されたゲームアプリ。
2020年6月22日のアップデートにより『キングダム ハーツ ユニオン クロス ダーク ロード』へと再リニューアルする形で配信された。それによりタイトル画面も一新され、どちらをプレイするか選択する方式となった。
舞台はKHシリーズ本編より数十年前。本編の最大の敵だったマスター・ゼアノートの若かりし頃を描き、彼が如何にして「闇の探求者」となったのか、その足跡を辿る。同時に過去や未来のエピソードも挿入され、従来シリーズの謎の解明や今後のシリーズへの伏線を散りばめる構成となっている。
ゲーム自体は独立しており、『Uχ』未プレイでもプレイ可能。ガチャに用いるゲーム内通貨「ジュエル」のみ『Uχ』と共有する。
『Uχ』のサービス終了に伴い、『DR』のサービスも終了が発表される。ストーリーは未完だったが、後に配信されるオフライン版で完結までが描かれることが公表された。
2021年6月17日に『Uχ』がサービス終了と共にオフライン版に移行するが、『DR』はオフライン版配信までプレイ不可になった。当初は同年9月下旬配信とされたが冬期に延期され、その後、大幅なシナリオ追加の為に再延期。最終的には当初の予定から約1年後の2022年8月26日に配信された。
ストーリー(DR)
[編集]彼はなぜ「闇の探求者」となったのか?
キーブレードマスターを目指す少年・ゼアノートは、スカラ・アド・カエルムにて親友のエラクゥスを始めとする級友達と修行に励む日々を送っていた。
ある日、師であるマスター・ウォーデンにより、上級クラスのメンバー7人が行方不明になった事を知らされる。彼らはキーブレードマスター承認試験前に見聞を広めるための旅として、外の世界に旅立っていたのだが、その7人が同時に消息を絶ったと言う。
姉が上級クラスにいるというバルドルを除くゼアノート達下級クラス6人は、上級クラスメンバーの捜索を命じられ、外の世界に旅立つことを許された。実力者である上級クラスが一斉に消息を絶つという事態の不可解さを訝しみながらも、初めて旅立つ外の世界に色めき立つゼアノート達だったが、この旅でゼアノートは様々な「闇」に触れ、やがてこの事件の残酷な真実と結末が彼のその後の道を決定付ける事になる。
ゲームシステム(DR)
[編集]- 基本システム
- 『χ』『Uχ』と異なり、フィールド探索の要素は無く基本的にバトルを繰り返すのみで進行する。
- 「エネミーを一定数倒す」「BP(経験値に相当)を一定数獲得」などの「メインミッション」の条件が提示され、フリーバトルやイベント戦を繰り返してこれらの達成を目指す。メインミッションを達成するとストーリー進行の為の「クエスト」が選択可能になる。
- フリーバトルは無限に出現する敵を倒し続けるバトルで、負けてもデメリットは無く、いつでも撤退可能。バトルを終えるとその時点の戦果に応じたBPを獲得できる。選んだバトルの難易度に応じて出現する敵の強さが変わる。
- クエストは特定の敵と戦うステージであり、クリアするとイベントシーンに移行し、新たなメインミッションが出現する。これを繰り返してゲームを進める。一度クリアしたクエストは再受注不可。
- パーティーメンバーは主人公のゼアノートと、パートナーであるエラクゥスが固定で、3人目はウルド、ヘルモーズ、ブラギ、ヴェルの4人から選択する。キャラによって性能が異なり、ストーリーも大筋は変わらないものの細部の会話が変化する。変更はいつでも可能だが、ストーリーの進行状況によっては3人目が固定されたり、エラクゥスが離脱する事もある。
- バトルシステム
- コンセプトは「爽快感×反射神経×フリックの超スピードバトル」。シリーズキャラの描かれたカードを用いて戦う。
- カードには「光赤/光緑/光青/闇赤/闇緑/闇青」の6色があり、1色につき各5枚、計30枚までをデッキに組み込める。カードが装備されていない枠には威力1の物理・無属性のカードとして扱われる為、カードが不足していてもバトル自体は可能。
- バトルはリアルタイム進行で、デッキから5枚がランダムで選ばれて手札となる。その中から3枚を選び、選んだカードの種類や順番に応じて行動を行う。選んだカードは場から無くなり、新たにデッキから3枚が補充される。デッキと手札が空になるとしばらく再装填の時間が入り、その間はカードが選べないが、素早くタップする事で時間の短縮が可能。再装填が終わるとデッキが全て復活する。
- 行動時の威力や効果は1枚目に選んだカードのものが適用され、2枚目、3枚目は何を選んでも同じ。但し、1枚目と同じ色のカードを選ぶと(効果が固定のカードを除き)1枚目の効果を高める事が可能。2枚同色の場合は1.1倍。3枚同色では2倍まで上がる。あくまで1枚目と同色でなければ意味がなく、2枚目と3枚目だけが同色で1枚目が違っては無意味。
- カードによっては2枚目、3枚目に選ぶ事で発動する「サブアビリティ」を持つものもある。
- 仲間2名と敵は時間経過によって自動的に行動する。その為、如何に素早くカードを選んで行動回数を増やすかも重要となる。
- バトルはオート操作が可能。基本的にメインミッションも敵を数百体を倒す事を要求されたり途方もないBPが必要だったりなど、手動でやるには手間と時間が掛かる仕様である為、オートで放置して目的の達成を目指す放置ゲームの性質が強い。
オフライン版(DR)
[編集]- 『Uχ』と異なり、シアターのみではなくゲーム部分もプレイ可能。逆に言えば、ゲームを進めなければストーリーを見る事ができない。
- ミッションは廃止され、規定の敵を倒すクエストを順にクリアしていくというシンプルなシステムとなった。フリーバトルは引き続き可能であり、フリーバトルでBPを稼いでキャラを強化し、クエストを進める進行方法となる。
- カードの購入に必要なショップポイント、ガチャやクエストキー購入などに必要なジュエルは廃止され、アイテムやカードの購入は全てBPを消費するようになった。
登場ワールド(DR)
[編集]本編よりも数十年も過去の出来事であるが、各世界は時間の流れが異なる事と、いずれもキーブレード戦争で一度消滅した後に再生中の世界という事から、後にソラ達が出会う人々とも若き日のゼアノート達が出会うという現象が起きている。人々の再生は最後に行われるらしくそれまでは時間が進行しない上に人気も無く、ハートレスが蔓延る世界となっている。こう言った事情もあり、本作では各世界の出典の主人公と出会う事は基本的に無く、ほとんどがヴィランとの絡みとなる。
- スカラ・アド・カエルム(Scala ad Caelum)
- キーブレード使いの都で、白い建物が階段のように何重にも重なっている美しい街。いくつもの島で構成されるが、ゼアノート達が暮らす中央の島以外は既に無人であると言う。ゼアノート達はここから旅立ち、調査が一段落する度に帰還して情報の整理を行う。基本的にイベントシーンのみの登場だが、終盤には戦いの舞台となる。
- アグラバー(Agrabah、作品:アラジン)
- 砂漠の王国。住民の再生には至っていないらしく、街には人気が無い。アラジンも登場しない。
- ワンダーランド(Wonderland、作品:ふしぎの国のアリス)
- 不思議なことばかり起こる世界。まだアリスは訪れておらず、横暴な女王への恐怖が絶対的な秩序となっている。
- ドワーフ・ウッドランド(Dwarf Woodlands、作品:白雪姫)
- 森や鉱山、断崖などが広がる世界。小人達や王妃とは出会うが、白雪姫はいない。
- ビーストキャッスル(Beast's Castle、作品:美女と野獣)
- 森の奥深くにある不気味な古城。まだベルは訪れておらず、何者かがバラを奪ったことで城主のビーストが正気を失っている。
- オリンポスコロシアム(Olympus Coliseum、作品:ヘラクレス)
- 天界にある神々のコロシアム。本作では冥界が主な探索舞台で、消滅した上級クラスメンバーの心(KHの世界観における「死者の魂」)に会う事が目的となる。
- エンチャンテッド・ドミニオン(Enchanted Dominion、作品:眠れる森の美女)
- 大きな城と美しい森がある王国。今作では上級クラスメンバーが訪れた事が回想で語られるのみで、実際に訪れる訳ではない。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ また、マレフィセントが未来の情報を持ち帰ることを防ぐべく、セブンプリンセスのワールドを一つだけ再現から省いていたことが語られる。それがどこなのかは明言されないが、作中に登場していないのはカイリの故郷であるレイディアントガーデンのみである。
出典
[編集]- ^ “ファミ通.com - PCブラウザ向け『KH』の正式タイトルが『キングダム ハーツ キー』に決定 『-HD 1.5 リミックス-』初回生産封入特典も公開”. ファミ通.com. エンターブレイン (2013年2月20日). 2015年10月3日閲覧。
- ^ “【重要】サービス終了のお知らせ”. SQUARE ENIX BRIDGE (2016年4月7日). 2016年4月8日閲覧。
- ^ エンターブレイン刊『週刊ファミ通』2015年5月14日号 30-35頁 野村哲也インタビューより
- ^ “スクエニ、『キングダム ハーツ ユニオン クロス ダーク ロード』の運営サービス終了&オフラインアプリのリリースを2021年6月17日に延期”. Social Game Info (2021年4月16日). 2021年5月3日閲覧。
- ^ 当初のオンラインサービス終了・オフライン版配信予定日は2021年4月30日としていた。 スクエニ、『キングダム ハーツ ユニオン クロス ダーク ロード』の運営サービスを2021年4月30日をもって終了 Social Game Info (2021年2月25日) 2021年2月25日閲覧。