キンググローリアス
キンググローリアス | |
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欧字表記 | King Glorious |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 黒鹿毛 |
生誕 | 1986年2月6日[1][2] |
死没 | 2016年7月2日[3] |
父 | Neavus |
母 | Glorious Natalie |
母の父 | Reflected Glory |
生国 | アメリカ合衆国 |
生産者 | Halo Farms[1][2] |
馬主 | Four M Stables Inc & Halo Farms[1] |
調教師 | Jerry Hollendorfer(アメリカ)[1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 9戦8勝[1][2] |
獲得賞金 | 1,175,650ドル[1] |
キンググローリアスは、アメリカ合衆国の競走馬・種牡馬。サンデーサイレンス、イージーゴアと同期。近親に、日本で出走したモンテカルロ、アドマイヤセレクトなどがいる。
戦績
[編集]母のグロリアスナタリーはニーヴァスを受胎時にカリフォルニアのセールで6700ドルで購入され、その後誕生したキンググローリアスはカリフォルニアイヤリングセールで6500ドルで上場されたが、買い手がつかず主取りとなっている[4][1]。
2歳5月6日にデビュー[1]。未勝利戦を7馬身差、キンダーガーテンステークスを10馬身差、ハリウッドジュヴェナイルチャンピオンシップステークス (GII) を4馬身差で圧勝。3か月の休養をはさみハリウッドプレブーステークス (GIII) を勝った後、ハリウッドフューチュリティに出走。圧倒的な1番人気に応え2馬身差で快勝し、GI初制覇を果たす。後に殿堂入りを果たすホランドーファー調教師にとっても初のG1勝利となった[4]。2歳時は5戦5勝で終え、エクリプス賞の最優秀2歳牡馬にはイージーゴアが選出されたものの、当時のフリーハンデキャップではイージーゴアと1ポンド差の125ポンドで2位にランクされた。また、この年のカリフォルニア州産馬の年度代表馬にもなっている[4]。
3歳クラシックでの主役が期待されたが脚部不安を発症し、クラシックを断念することになる。復帰戦は4月のピートモンドステークス。ここを21馬身差という大差で圧勝するが[4]、続くゴールドラッシュハンデキャップでは2着に敗れ初の敗戦を喫する[1]。しかし、オハイオダービー (GII) を快勝した後、ハスケル招待ハンデキャップで再び圧倒的な1番人気に応える3馬身差の圧勝でGI2勝目を果たした[4]。サンデーサイレンス、イージーゴアという同期の2強との対決が期待されたが再び脚部不安を発症し、対決が実現することなくそのまま引退した。
競走成績
[編集]- 2歳(5戦5勝)
- ハリウッドフューチュリティ(G1)
- 3歳(4戦3勝)
- ハスケル招待ハンデキャップ(G1)、オハイオダービー(G2)
引退後
[編集]引退後は日本で種牡馬入りし、日本軽種馬協会静内種馬場で繋養される。1993年に初年度産駒がデビューし、ファーストシーズンリーディングサイアーを獲得した[3]。しかし、翌年に初年度産駒がデビューしたサンデーサイレンスの記録的な産駒成績の前にかき消されるかのように成績を伸ばすことができず、1998年のマックスキャンドゥ以降、2008年にワンダースピードがアンタレスステークスを制するまで、長らく中央重賞勝ち馬を出せなかった。2010年の種付けシーズン終了後、高齢のため種牡馬を引退する。引退後も静内種馬場で功労馬として繋養される。引退までに後継種牡馬となる産駒は現れなかったが、後にワンダースピードが種牡馬入りしている。2016年7月2日午前7時、老衰のため死去。30歳だった[3]。
代表産駒のナムラコクオー、マックスキャンドゥは芝で実績を残したが、多くの産駒はダートで活躍。1995年から5年連続を含む計6回、中央ダートのサイアーランキングで10位以内に入っている。仕上がりが早く、2、3歳(旧3、4歳)限定重賞での活躍が顕著であり、古馬になって大成し、息長く活躍をしたセタノキングやワンダースピードのような例はまれである。
主な産駒
[編集]- 1991年産
- ナムラコクオー(ラジオたんぱ杯3歳ステークス、シンザン記念、NHK杯、プロキオンステークス)
- セタノキング(さきたま杯、さくらんぼ記念、山形記念樹氷賞2回、花笠まつり賞、酒田まつり賞2回、ラ・フランス賞)
- 1994年産
- ユウキキングスター(フェニックス賞)
- エイシンアーバン(ききょうステークス、黒潮乙女賞)
- テイエムキングオー(野路菊ステークス)
- 1995年産
- ボールドエンペラー(デイリー杯3歳ステークス、東京優駿2着)
- マックスキャンドゥ(報知杯4歳牝馬特別、サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別)
- タマルファイター(ダリア賞、吾妻小富士オープン)
- キングオブジェイ(端午ステークス)
- 1996年産
- キングデール(サラブレッドチャレンジカップ、ダービーグランプリ2着)
- 1997年産
- クリノキングオー(若葉ステークス)
- セクシーディナー(ロジータ記念、ファーストレディー賞)
- 1998年産
- ダンシングテン(阿蘇ステークス)
- 1999年産
- 2002年産
母の父としての主な産駒
[編集]血統表
[編集]キンググローリアスの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミスタープロスペクター系 |
[§ 2] | ||
父 Naevus 1980 栗毛 |
父の父 Mr. Prospector1970 鹿毛 |
Raise a Native | Native Dancer | |
Raise You | ||||
Gold Digger | Nashua | |||
Sequence | ||||
父の母 Mudville1968 鹿毛 |
*ボールドラッド(USA) | Bold Ruler | ||
Misty Morn | ||||
Batteer Up | Tom Fool | |||
Striking | ||||
母 Glorious Natalie 1980 黒鹿毛 |
Reflected Glory 1964 鹿毛 |
Jester | Tom Fool | |
Golden Apple | ||||
Lysistrata | Palestinian | |||
Jaconda | ||||
母の母 Blue Eyed Blonde1964 栗毛 |
The Pie King | The Solicitor | ||
Whirling Dun | ||||
Blue-Eyed Barbie | Turk's Delight | |||
Smart Barbara | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-d) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Tom Fool 4×4=12.50%、Nasrullah 5×5=6.25%(父内) | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i “King Glorious (CA)”. EQUIBASE. 2022年6月5日閲覧。
- ^ a b c “キンググローリアス(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2022年6月5日閲覧。
- ^ a b c “キンググローリアスが老衰のため30歳で死亡”. サンスポZBAT!競馬. サンケイスポーツ (2016年7月2日). 2022年6月5日閲覧。
- ^ a b c d e “Sire King Glorious Dies in Japan”. Blood-Horse (2016年7月2日). 2022年6月5日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|キンググローリアス(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBISサーチ(JBIS-Search). 日本軽種馬協会. 2022年6月5日閲覧。
- ^ a b c d “キンググローリアスの血統表”. netkeiba.com. 2022年6月5日閲覧。
外部リンク
[編集]- キンググローリアス - 日本軽種馬協会
- 競走馬成績と情報 netkeibaJBISサーチ
- キンググローリアス(USA) - 競走馬のふるさと案内所