キワ
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キワ (Kiwa) は、マオリ神話、特に、北島東海岸の神話に登場する、海の神(男神)である。
係累
[編集]キワは最初、川の女神パラフェヌアメア Parawhenuamea を妻とし、次に、海の女神ヒネモアナ hinemoana を妻とした。
ヒネモアナとの間に生まれた子供たちは、海洋生物の祖先となった。子供たちの構成は資料により異同するが、ある資料では以下のとおり[1]:
- ピピフラ Pipihura - ザルガイ科(貝)の祖先。
- テ・ウル・カヒカヒカ Te Uru-kahikahika - ウナギ科・ヤツメウナギ科・タチウオ科の祖先。
- ファレリム Wharerimu - 海草の祖先。
- ヒネ・タピリティア Hine-tapiritia - カキ(貝)の祖先。
- テ・ラエンガファ Te Raengawha - ウニの祖先。
- テ・キリ・パカパカ Te Kiri-pakapaka - フエダイ科やホウボウ科の祖先。
- ファトゥ・マオマオ Whatu-maomao - ヒラマサやオーストラリアサーモンの祖先。
- テ・コフランギ Te Kohurangi
- カプワイ Kapuwai
- カイワハウェラ Kaiwahawera - タコの祖先。
命名
[編集]マオリ語で太平洋を「テ・モアナ・ヌイ・ア・キワ」(Te Moana nui a Kiwa) すなわち「キワの大 (nui) 海 (Moana)」と呼ぶ。
出典
[編集]- ^ Best, Elsdon, 1982. Maori Religion and Mythology, Part 2. Dominion Museum Bulletin No.11. Museum of New Zealand: Wellington.