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キワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
打ち寄せるヒネモアナの波

キワ (Kiwa) は、マオリ神話、特に、北島東海岸の神話に登場する、海の神(男神)である。

係累

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キワは最初、川の女神パラフェヌアメア Parawhenuamea を妻とし、次に、海の女神ヒネモアナ hinemoana を妻とした。

ヒネモアナとの間に生まれた子供たちは、海洋生物の祖先となった。子供たちの構成は資料により異同するが、ある資料では以下のとおり[1]

  1. ピピフラ Pipihura - ザルガイ科(貝)の祖先。
  2. テ・ウル・カヒカヒカ Te Uru-kahikahika - ウナギ科ヤツメウナギ科タチウオ科の祖先。
  3. ファレリム Wharerimu - 海草の祖先。
  4. ヒネ・タピリティア Hine-tapiritia - カキ(貝)の祖先。
  5. テ・ラエンガファ Te Raengawha - ウニの祖先。
  6. テ・キリ・パカパカ Te Kiri-pakapaka - フエダイ科ホウボウ科の祖先。
  7. ファトゥ・マオマオ Whatu-maomao - ヒラマサオーストラリアサーモンの祖先。
  8. テ・コフランギ Te Kohurangi
  9. カプワイ Kapuwai
  10. カイワハウェラ Kaiwahawera - タコの祖先。

命名

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マオリ語で太平洋を「テ・モアナ・ヌイ・ア・キワ」(Te Moana nui a Kiwa) すなわち「キワの大 (nui) 海 (Moana)」と呼ぶ。

出典

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  1. ^ Best, Elsdon, 1982. Maori Religion and Mythology, Part 2. Dominion Museum Bulletin No.11. Museum of New Zealand: Wellington.