キム・キールセン
キム・キールセン Kim Marius Kielsen | |
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生年月日 | 1966年11月30日(57歳) |
出生地 |
デンマーク王国 グリーンランド フレゼリクスホープ |
前職 | 警察官 |
所属政党 | 進歩党 |
配偶者 | ジュディス・キールセン |
子女 | 2人 |
在任期間 | 2014年9月30日 - 2021年4月23日 |
内閣 | ハンス・エノクセン内閣 |
在任期間 | 2007年3月9日 - 2009年12月6日 |
内閣 | アレカ・ハモンド内閣 |
在任期間 | 2013年11月5日 - 2014年1月27日 |
内閣 | アレカ・ハモンド内閣 |
在任期間 | 2014年1月27日 - 2014年10月1日 |
キム・キールセン(グリーンランド語: Kim Marius Kielsen、1966年11月30日 - )は、グリーンランドの政治家。自治政府首相(第7代)を務めた[1]。進歩党所属。
経歴
[編集]1983年に17歳で船員となり、1996年に警察官となって2003年まで務めた[2]。2005年のパーミュート市議会議員となり、同年のランスティング(立法府)の総選挙において当選し、議員となった。
2007年3月から2009年12月にかけて、ハンス・エノクセン自治政府首相の内閣において、住宅・開発・資源大臣を務めた。
2013年11月にアレカ・ハモンド内閣において自然・環境大臣として入閣した(2014年に北欧問題が所掌に加わった)。自治政府首相のアレカ・ハモンドが2014年9月に首相辞任を表明したことに伴い、9月30日に首相代行に就任した。その後、同年11月に行われた総選挙に勝利し、同年12月12日に正式に首相に就任し、進歩党、連帯党、民主党の連立による第1次キールセン内閣を組閣した。2015年には内閣改造(第2次内閣)を行った[3][4]。
2016年には閣内不一致から3党の連立が解消された。そのため、新たに進歩党、イヌイット友愛党、ナレラク党による第3次内閣を組閣した(同内閣を第2次内閣と呼ぶ場合もある)[4]。
2018年には任期満了前に議会の解散を行い、4月の総選挙後には連立枠組みが変わり、進歩党、連帯党、ナレラク党、NQ党による第4次内閣が成立した。当初は連立政権で議会の過半数を占めていたが、同年10月にはグリーンランドの空港建設事業へのデンマークによる支援を巡ってナレラク党が連立政権から離脱したため、残りの3党からなる少数連立政権(第5次内閣)となり、民主党の閣外協力を得ることで政権を維持した[4]。2019年4月には、連帯党も連立政権から離脱した(第6次内閣)。2020年5月には、進歩党、民主党、NQ党による第7次内閣となった。
2020年には進歩党の党首選でエリック・ジェンセンに敗れたが、首相は続投した[5]。
2019年にアメリカのトランプ大統領によるグリーンランド買収構想が報じられた際には、「グリーンランドは売りに出していない。しかし、グリーンランドはアメリカを含む他国との貿易や協力には、門戸を開いている」と述べた[6]。
デンマークからの独立のための資金源としてレアアース採掘計画を推し進めたが、環境汚染を懸念する声があがったほか、事業主体となるオーストラリアの鉱物探査企業グリーンランド・ミネラルズの大株主が中国のレアアース加工会社・盛和資源控股だったため欧米からも計画に対する警戒感が高まり、2021年4月6日に執行された総選挙の争点となった[7]。選挙の結果、計画に反対の立場をとるイヌイット友愛党、ナレラク党がそれぞれ12、4議席を獲得し、反対派が過半数を占めた[8][9]。4月23日に首相を退任した[10]。
叙勲
[編集]2016年9月にはグリーンランドの名誉勲章である「ナサナット・イン・ゴールド」を受賞した[11]。2018年にはデンマークのダンネブロ勲章を受賞した[12]。
脚注
[編集]- ^ Kim Kielsen - Naalakkersuisutグリーンランド政府公式サイト(2015年7月3日閲覧)
- ^ “Kim Kielsen”. lex.dk – Den Store Danske. 2021年9月19日閲覧。
- ^ “worldstatesmen.org - Greenland”. worldstatesmen.org. 2017年10月25日閲覧。
- ^ a b c “デンマーク基礎データ|外務省”. 2021年9月19日閲覧。
- ^ “New political leader in Greenland: “We are on the path towards independence””. High North News. (2020年10月30日) 2021年9月19日閲覧。
- ^ “「グリーンランド買いたい」「売らない」 トランプ氏、デンマーク訪問を中止”. BBCニュース. (2019年8月21日) 2021年4月24日閲覧。
- ^ “レアアース採掘争点 グリーンランド総選挙 中国企業関与に欧米警戒”. 産経新聞. (2021年4月6日) 2021年4月7日閲覧。
- ^ “FAKTA: Minemodstander-partier får flertal i Grønland”. Kristeligt Dagblad. (2021年4月7日) 2021年4月7日閲覧。
- ^ “レアアース採掘反対の野党勝利 グリーンランド自治議会選”. AFPBB News. フランス通信社. (2021年4月7日) 2021年4月7日閲覧。
- ^ “Múte Egede er ny formand for Naalakkersuisut”. Kalaallit Nunaata Radioa. (2021年4月23日) 2021年4月24日閲覧。
- ^ “Formand for Inatsisartut Lars-Emil Johansen har tildelt en Nersornaat i guld til formand for Naalakkersuisut Kim Kielsen”. 2021年9月19日閲覧。
- ^ “Landsstyreformand bliver ridder af Dannebrogordenen”. 2021年9月19日閲覧。
外部リンク
[編集]公職 | ||
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先代 アレカ・ハモンド |
グリーンランド自治政府首相 第7代:2014 - 2021 |
次代 ムテ・エゲーデ |