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キノボリヤモリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キノボリヤモリ
Hemiphyllodactylus typusレユニオン島産)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
: ヤモリ科 Gekkonidae
: キノボリヤモリ属 Hemiphyllodactylus
: キノボリヤモリ H. typus
学名
Hemiphyllodactylus typus Bleeker1860[1]
和名
キノボリヤモリ[2]、ジャワキノボリヤモリ[3]
英名
Tree Gecko, Indopacific Slender Gecko, Common Dwarf Gecko[1]

キノボリヤモリ学名Hemiphyllodactylus typus)は、キノボリヤモリ属に分類されるヤモリの1種。ジャワキノボリヤモリとも[3]

分布

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原産地は不明であるが[4]インドスリランカチャパインドネシアタイ王国オセアニアミャンマーフィリピンスラウェシ島中国台湾ニューギニアニューカレドニアロイヤルティ諸島トンガマルキーズ諸島ソシエテ諸島ソロモン諸島フィジーモーリシャスレユニオンロドリゲス島に分布することが知られ[1]、これらの中でも、少なくとも太平洋の小島嶼の個体群も移入であると考えられている[4]。日本[1][4]ハワイ[4]の侵入は確実。

日本では、1989年西表島で確認されたものが初記録であり[5]、その他、宮古島多良間島石垣島小浜島波照間島にも定着が確認されている[4]。日本への侵入は植栽木・木材などの資材に紛れた非意図的導入であると考えられている[4]。なお、日本に分布するものは、亜種 Hemiphyllodactylus typus typus Bleeker1860 とされている[4][2]

特徴

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体長60 - 80mm、頭胴長33 - 45mmで、日本に生息するヤモリ類と比べると極めて胴長短足[4]。胴・尾・四肢の表面に大型の顆粒状鱗を欠く[4]。尾の断面はほぼ円形[4]

樹上性で、小型の昆虫類等を餌にすると考えられている[4]

日本国外では、直径6mmほどの球形のを1回で1 - 2卵を樹皮の内側に産卵することが知られているが[4]、日本国内ではのみ単為生殖すると考えられている[4]

脚注

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  1. ^ a b c d The Reptile Database, "Hemiphyllodactylus typus BLEEKER, 1860"(2015年5月5日閲覧)
  2. ^ a b 日本爬虫両棲類学会日本産爬虫両生類標準和名(2014年11月9日改訂版)』(2015年5月5日閲覧)
  3. ^ a b 疋田努千石正一日本産爬虫両生類の和名の変遷と現状」『爬虫両棲類学会報』 2000巻 1号 2000年 p.20-33, doi:10.14880/hrghsj1999.2000.20
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 国立研究開発法人国立環境研究所「キノボリヤモリ」『侵入生物データベース』(2015年5月5日閲覧)
  5. ^ 太田英利, 「The Tree Gecko, Hemiphyllodactylus typus typus (Lacertilia: Gekkonidae): an Addition to the Herpetofauna of Japan.」(キノボリヤモリ(新称),Hemiphyllodactylus typus typus 邦題:日本の爬虫両棲類相への追加)『爬虫両棲類学雑誌』 13巻 3号 1990年 p.87-90, 日本爬虫両棲類学会, doi:10.5358/hsj1972.13.3_87