キッカ・ファルス
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キッカ・ファルス、キッカー・ファルス[1]、キッカーファー[2](ブルトン語: Kig-ha-farz)はフランス・ブルターニュ地方の代表的な料理の1つ[3]。ブルターニュの北西部、現在のモルレーからブレストにかけての地域で食されている[4]。
Kig-ha-farzはフランス語ではなくブルトン語由来で「肉と詰め物」の意である[5]。
ブルターニュ風ポトフと呼べる料理であるが、「ファルス」と呼ばれる付け合わせが特徴的である[4]。ファルスは、ソバ粉、牛乳、卵、ラードなどを混ぜたものを布で包み、煮汁のなかで煮込んでから取り出し、付け合せとして添える[4]。ファルスはパテのようにスライスして添えたり、ほぐして添えたり、さまざまな形で提供される[4]。煮汁には牛スネ肉、豚バラ肉、野菜などが用いられる[3]。
出典
[編集]- ^ 川上文代『副菜いらずの満足ガレット: 体にうれしいそば粉で作る』誠文堂新光社、2018年、92-93頁。ISBN 978-4416718162。
- ^ 大森由紀子『ベーシック・フレンチ: 地方のおそうざいレシピ ビストロ&ブラッスリーの定番料理』世界文化社、2014年、72-73頁。ISBN 978-4418143184。
- ^ a b 辻調グループ辻静雄料理教育研究所『フランス料理ハンドブック』柴田書店、2012年、48頁。ISBN 978-4388353408。
- ^ a b c d “人・食・文化、すべてがうるわしのブルターニュ!~ソバ粉編(1)~”. .tsuji. とっておきのヨーロッパだより. 辻調グループ校 (2016年2月19日). 2023年5月19日閲覧。
- ^ “キッカ・ファルス ブルターニュ風ポトフ (1)『レシピの話』”. フランス料理文化センター. レシピの話 フランス地方料理を巡る旅. 2023年5月19日閲覧。