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キサントン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キサントン
Skeletal formula
Ball-and-stick model{{{画像alt1}}}
識別情報
CAS登録番号 90-47-1 チェック
PubChem 7020
ChemSpider 6753 チェック
ChEBI
ChEMBL CHEMBL186784 チェック
特性
化学式 C13H8O2
モル質量 196.19 g/mol
外観 オフホワイト色の固体
融点

174 °C, 447 K, 345 °F

沸点

351 °C, 624 K, 664 °F

への溶解度 水に若干溶ける
危険性
Rフレーズ R36/37/38
Sフレーズ S26 S37[1]
関連する物質
関連物質 キサンテン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

キサントン(Xanthone)は、化学式C13H8O2有機化合物である。サリチル酸フェニルを加熱することにより得ることができる[2]。1939年に殺虫剤として使われ始め、現在はコドリンガの卵や幼虫を駆除するために用いられている[3]。また、キサントンは、血中尿素濃度の測定のために用いられるキサンチドロールの製造にも用いられている。

キサントン誘導体

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キサントンの構造は、マンゴスチン等の様々な天然有機化合物の中心の核を形成しており、これらは総称して、キサントノイド等と呼ばれる[4]。200種類以上のキサントノイドが同定されている。ヤチモクコク科フクギ科の植物に含まれ、またカワゴケソウ科のいくつかの種でも見られる[5]。これらのキサントン類の多くは、マンゴスチンの果実の果皮に含まれる。

関連項目

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出典

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  1. ^ MSDS from AlphaAesar
  2. ^ Organic Syntheses, Coll. Vol. 1, p.552 (1941) - preparation of xanthone
  3. ^ Steiner, L. F. and S. A. Summerland. 1943. Xanthone as an ovicide and larvicide for the codling moth. Journal of economic entomology 36, 435-439.
  4. ^ PubMed.gov - journal articles on xanthones
  5. ^ *Angiosperm Phylogeny Group (2003). An update of the Angiosperm Phylogeny Group classification for the orders and families of flowering plants: APG II. Botanical Journal of the Linnean Society 141: 399-436 (Available online: Abstract | Full text (HTML) | Full text (PDF))