キア・ソレント
ソレント(SORENTO)は、韓国のKIAが製造・販売しているSUVである。
初代(2002年-2009年)BL型
[編集]キア・ソレント(初代) BL型 | |
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前期型 | |
後期型 | |
概要 | |
別名 |
ナザ・ソレント(マレーシア) 平和・Ppeokkuggi 2405(北朝鮮) |
製造国 |
韓国(華城市) ロシア(イジェフスク) マレーシア(グルン) |
販売期間 |
2002年 - 2009年 2007年 - 2009年(ロシア) 2008年 -(中国) |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | 後輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
変速機 | 4速AT(2002–2005)/5速AT(2005–2009)/5速MT(2002–2007) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,710mm |
全長 |
4,570mm(2002-2006) 4,590mm(2006-2009) |
全幅 |
1,865mm(2002-2006) 1,885mm(2006-2009) |
全高 | 1,725mm |
2002年登場。以来、欧米市場におけるキアの最量販車種の一つとなっている。エンジンは直42.4リットルガソリンエンジン、V63.5リットルガソリン(シグマエンジン)、直列4気筒2.5リットルディーゼルエンジンの三種類。2006年にはフェイスリフトが行われ、ガソリンエンジンも3.5リットルが3.8リットル(ラムダエンジン)に置き換えられた。朝鮮日報によってデザインが初代トヨタ・ハリアー / レクサス・RXに酷似していると指摘されている[1]。ハリアーはモノコックボディであるが、ソレントはヒュンダイ・テラカン(二代目三菱・パジェロベースの中型SUV)のプラットフォームを用いて開発されたため、ラダーフレームシャシーを採用している。
マレーシアではキアの現地パートナーであるナザのブランドで製造・販売されており、国産車の認定を受けている。
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前期型(リア)
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後期型(リア)
2代目(2009年-2015年)XM型
[編集]キア・ソレントR(2代目) XM型 | |
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前期型(フロント) | |
後期型(フロント) | |
前期型(内装) | |
概要 | |
製造国 |
韓国(華城市) カザフスタン(オスケメン) マレーシア(グルン) ロシア(カリーニングラード) アメリカ合衆国(ウエストポイント) |
販売期間 |
2009年 - 2014年 2013年 – 2017年(ロシア) |
デザイン | ペーター・シュライヤー |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン: 2.4L 直列4気筒 3.3/3.5L V型6気筒 LPG: 2.7L V型6気筒 ディーゼル: 2.2L 直列4気筒 |
変速機 | 5/6速MT/5/6速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,700mm |
全長 | 4,685mm |
全幅 | 1,885mm |
全高 | 1,700mm |
2009年4月 ソウルモーターショーで発表後、発売。韓国仕様は車名を「ソレントR」とした。先代のボディ・オン・フレーム構造から一転して、乗用車と同じモノコックボディを採用したクロスオーバーSUVとなっている。2.7L・LPG(162PS)、2.4L・ガソリン(175PS)、2.2L・ディーゼル(200PS)の3種のエンジン全てに6速ATを搭載するが、このうちAWDの設定があるのは2.2L・ディーゼルのみである。尚、2.2Lディーゼルは低公害車としての認証を受け、軽油自動車環境改善負担金が5年間免除の対象となっている(ソウル市基準で約70万ウォン)。 装備面では、リヤコンビランプへの発光ダイオードの採用、JBLと共同開発したオーディオシステム、スマートエントリー&プッシュスタートシステムを備えるなど、先代以上の充実度となった。
欧州デビューは2009年9月のフランクフルトモーターショーで、北米デビューは2009年12月のロサンゼルスオートショーであった。北米仕様車には直列4気筒 2.4L (175hp) またはV型6気筒 3.5L (276hp) エンジンが搭載される。北米向けのソレントはアメリカ合衆国ジョージア州ウェストポイントに建設されたKMMG(キア・モーターズ・マニュファクチュアリング・ジョージア)で生産される最初の車種であり、2009年11月16日に生産が開始された。翌2010年1月にアメリカ国内で発売が開始されたが、同月の販売台数は7,398台でキアのベストセラーとなった[2]。なお、KMMGではソレントに加えてヒュンダイ・サンタフェの生産も移管されることになっている[3]。
2012年6月18日、大幅改良を受けたソレントの概要が発表される[4]。韓国では7月10日に「ニューソレントR」が発売された。8月16日には欧州仕様の詳細が発表された[5][6]。外観や内装、アルミホイールのデザインの変更だけにとどまらず、プラットフォームも完全に刷新されてDM型ヒュンダイ・サンタフェと共通のものになった。欧州仕様のエンジンのラインナップは「R」 2.0Lディーゼル 110kW (150PS)、改良版「R」 2.2L ディーゼル 145kW (198PS)、2.4L GDI 144kW (197PS) の3つとなる。いずれもトランスミッションは6速MTが標準となり、オプションで6速ATが選択できる。
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前期型(リア)
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後期型(リア)
3代目(2015年-2020年)UM型
[編集]キア・ソレント(3代目) UM型 | |
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前期型(フロント) | |
後期型(フロント) | |
後期型(リア) | |
概要 | |
別名 | キア・ソレントプライム(ロシア)[7] |
製造国 |
韓国(華城市) マレーシア(グルン) ロシア(カリーニングラード) アメリカ合衆国(ウエストポイント) アルジェリア(バトナ) エジプト |
販売期間 |
2015年 - 2020年 2016年 - 2020年(北米) |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン: 3.3L V型6気筒 ディーゼル: 2.0/2.2L 直列4気筒 |
変速機 | 6速MT/6/8速AT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,780mm |
全長 |
4,760mm(2015-2018) 4,800mm(2019-) |
全幅 | 1,890mm |
全高 | 1,685mm |
2014年8月29日、韓国にて発表。韓国国内仕様の名称は「ソレントR」から他国仕様同様の「ソレント」に戻った。エクステリアは韓国、ドイツ、アメリカの各デザインスタジオの連携で形成され、2013年のシカゴオートショーならびにソウルモーターショーで披露されたコンセプトカー「クロスGT」のデザインエッセンスを各部に反映するとともに、近年の起亜のデザインアイコンである「タイガーノーズグリル」はさらに大型化され、存在感を際立たせている[8]。ボディサイズはさらに拡大され、先代比で全長が95mm、全幅が5mm、ホイールベースが80mm延長された。エンジンはサンタフェと同じく2.0Lと2.2Lの2種の直噴ディーゼルを用意する。
2017年7月には韓国でフェイスリフトを受け、新たにLEDヘッドライト、新造形のLEDリヤコンビレンズなどを採用。安全装備も強化されている。
4代目(2020年- )MQ4型
[編集]キア・ソレント(4代目) MQ4型 | |
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概要 | |
製造国 |
韓国(華城市) アメリカ合衆国(ウエストポイント) ベトナム(チュライ) |
販売期間 | 2020年- |
ボディ | |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | 前輪駆動/四輪駆動 |
プラットフォーム | N3プラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン |
ガソリン: 1.6L 直列4気筒 2.5L 直列4気筒 ディーゼル: 2.2L 直列4気筒 PHEV: 1.6L 直列4気筒 |
変速機 | 6速AT/8速AT/8速DCT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,815mm |
全長 | 4,810mm |
全幅 | 1,900mm |
全高 | 1,700mm |
2020年2月17日発表[9]。同年3月、ジュネーヴモーターショーにて初公開を予定していたが、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の流行によって中止された。
エクステリアデザインはフロントにLEDヘッドライトと調和する「タイガーノーズグリル」を採用した[10]。
パワートレインは、韓国・ヨーロッパ向けには1.6Lターボガソリンエンジンに44.2 kWを発揮するモーターと1.49 kWhリチウムイオンバッテリーを組み合わせたハイブリッドモデルに加え、2.2Lディーゼルエンジンを搭載したモデルをラインナップ[11]。北米向けには韓国・ヨーロッパ向けと同じハイブリッドモデル、2.5Lガソリンエンジン、2.5Lターボガソリンエンジンを搭載したモデルをラインナップした[12]。また、2020年8月26日にはプラグインハイブリッドモデルを発表[13]。最高出力180ps、最大トルク265N·mを発揮する1.6Lターボガソリンエンジンに最高出力66.9kW、最大トルク304N·mを発生させるモーター、容量13.8kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、システム全体で最高出力265ps、最大トルク350N·mを発揮する。
新型の「ソレント」では、インフォテインメントシステムなどを搭載し、最新の10.25インチ・タッチスクリーン・インフォテインメントシステムのほか、12.3インチの高解像度デジタルインストルメントクラスターも搭載されている。Apple CarPlayやAndroid Autoを用いることで、スマートフォンと全てのインフォテインメントシステムをシームレスに接続。優れたコネクティビティも備えている。また、前方衝突回避アシストシステムやサラウンドビューモニター、インテリジェントスピードリミットアシストシステムなど、様々な先進安全技術も搭載されている。
販売台数
[編集]暦年 | アメリカ | カナダ[14] | 韓国[15] | グローバル |
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2002 | 8,451 | 52,963 | ||
2003 | 40,787 | 68,051 | ||
2004 | 52,878 | 48,082 | ||
2005 | 47,610 | 29,521 | ||
2006 | 50,672 | 21,589 | ||
2007 | 36,300 | 11,963 | ||
2008 | 29,699 | 6,137 | ||
2009 | 24,460 | 1,039 | ||
2010 | 108,984 | 42,480 | ||
2011 | 130,235 | 40,602 | ||
2012 | 119,597 | 14,031 | 35,002 | 219,154[16] |
2013 | 105,649 | 14,542[17] | 29,168 | |
2014 | 102,520 | 13,982 | 38,126 | |
2015 | 116,249 | 14,372[18] | 77,767 | |
2016 | 114,733 | 15,466 | 80,715 | |
2017 | 99,684 | 14,181 | 78,458 | |
2018 | 107,846[19] | 15,579 | 67,200 | |
2019 | 95,951 [19] | 16,054 | 52,325 | |
2020 | 74,677[20] | 11,821 |
車名の由来
[編集]「ソレント」は、イタリア共和国カンパニア州ナポリ県にある街の名前(ソレント)に由来する。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ よく見りゃ似てる、この車とこの車(朝鮮日報)
- ^ "Kia Celebrates Grand Opening of $1 Billion State-of-the-Art Automobile Manufacturing Plant in Georgia" (Press release). Kia Motors Manufacturing Georgia (KMMG). 26 February 2010. 2010年4月18日閲覧。
- ^ “Kia confirms Hyundai Santa Fe to be produced alongside Sorento”. Autoblog (2010年8月31日). 2010年9月6日閲覧。
- ^ “2014 Kia Sorento finally shows its face”. Autoblog (2012年6月18日). 2012年9月18日閲覧。
- ^ Danny Tan (2012年8月16日). “Facelifted Kia Sorento comes with ‘completely new platform’ – refreshed cabin seen for the first time”. paultan.org. 2012年9月18日閲覧。
- ^ “More details about European 2013 Kia Sorento revealed”. WorldCarFans.com (2012年8月17日). 2012年9月18日閲覧。
- ^ “Kia Sorento Prime”. Wroom.ru. 14 January 2017閲覧。
- ^ キア、韓国で ソレント 新型を発表…グローバル中型SUVResponse.2014年9月6日(2014年9月10日 閲覧)
- ^ "KIA REVEALS FIRST IMAGES OF NEXT-GENERATION SORENTO" (Press release) (英語). Kia Media EU. 17 February 2020. 2021年4月15日閲覧。
- ^ “2021 Kia Sorento Revealed With More Style And Substance” (英語). motor1.com (2020年2月17日). 2021年4月15日閲覧。
- ^ "KIA ANNOUNCES NEW PLATFORM AND POWERTRAIN DETAILS FOR NEXT-GENERATION SORENTO" (Press release) (英語). Kia Media EU. 19 February 2020. 2021年4月15日閲覧。
- ^ "STUNNING ALL-NEW 2021 KIA SORENTO SETS A NEW SUV BENCHMARK" (Press release) (英語). Kia Media US. 22 September 2020. 2021年4月15日閲覧。
- ^ "NEW KIA SORENTO PHEV REVEALED WITH LOW EMISSIONS AND HIGH POWER" (Press release) (英語). Kia Media EU. 26 August 2020. 2021年4月15日閲覧。
- ^ “KIA SORENTO SALES FIGURES” (英語). GOODCARBADCAR. 2021年4月16日閲覧。
- ^ http://pr.kia.com/en/company/ir/ir-library/sales-results.do
- ^ http://www.kianewscenter.com/News/News/kia-motors-ends-2012-with-9.3--increase-in-global-sales/s/24631c7c-2e3a-45c2-bdfd-9996787f52f4
- ^ https://www.kiamedia.ca/content/news/sales/2013/english/December%20EOM_ENG_2014103_final.pdf
- ^ https://www.kiamedia.ca/content/news/sales/2015/december.pdf
- ^ a b “Home » US Car Sales Data » Kia » Kia Sorento”. 2020年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月15日閲覧。
- ^ “Sales By Model” (英語). Kia Media US. 2021年4月15日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 4thSorento - Kia Korea
- Kia Sorento - Kia Motors America