キアラへ
キアラへ | |
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A Chiara | |
監督 | ジョナス・カルピニャーノ |
製作 |
ジョン・コプロン ライアン・ザカリアス パオロ・カルピニャーノ |
出演者 |
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音楽 |
ベン・ザイトリン ダン・ローマー |
撮影 | ティム・カーティン |
編集 | アフォンソ・ゴンサウヴェス |
配給 |
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公開 | 2021年7月9日(カンヌ国際映画祭) |
上映時間 | 122分 |
製作国 |
イタリア フランス アメリカ合衆国 スウェーデン |
言語 | イタリア語 |
興行収入 | $592,745[1][2] |
『キアラへ』(原作:A Chiara)は、2021年のイタリアのドラマ映画。監督はジョナス・カルピニャーノで、彼がカラブリア州で撮影した『地中海』『チャンブラにて』に続く三部作の3作目となる。出演はスワミー・ロートロ、クラウディオ・ロートロ、グレシア・ロートロ、カルメラ・フーモら。
2021年7月9日にカンヌ国際映画祭の監督週間部門でワールドプレミア上映され、非常に高い評価を得た[3]。その後、イタリアではMK2 FilmsとLucky Red[4]、アメリカではネオンによって配給された[5]。
キャスト
[編集]- キアラ: スワミー・ロートロ
- クラウディオ: クラウディオ・ロートロ
- ジュリア: グレシア・ロートロ
- カルメラ: カルメラ・フーモ
- ジョージア: ジョージア・ロートロ
- アントニオ: アントニオ・ロートロ
- エンツォ: ヴィンツェンツォ・ロートロ
- ニーナ: アントニーナ・フーモ
- Giusi D'Uscio as Giusi
- Patrizia Amato as Patatina
- Concetta Grillo as Celeste Tripodi
- Koudous Seihon
- Pio Amato
- Iolanda Amato
製作
[編集]2019年6月19日、ジョナス・カルピニャーノが2017年の長編映画『チャンブラにて』に続く3作目となる『キアラへ』の脚本・監督を務めることが発表された[6]。キャスティングは既に完了しており、南イタリアに位置するカラブリア州で主要撮影が開始される予定であると発表された[6]。また、RAI Cinema、Arte France Cinéma、イタリア文化省からの資金提供を受け、イタリアの製作会社Stayblack ProductionsとフランスのHaut et Courtが共同で製作することも報じられた[6]。
2019年10月22日、本作がEurimagesが資金援助を行う16本の長編映画に選ばれた[7]。キャストは、本作の主人公キアラを演じるスワミー・ロートロを筆頭にロートロ一家で構成されている[8]。
2021年3月までに撮影は終了し、ポストプロダクションが開始され、MK2 Filmsが本作の国際販売に乗り出しイタリアで配給を行った[4]。2021年7月18日、カンヌ国際映画祭監督週間の受賞を受け、ネオンが北米配給権を獲得した[5]。
公開
[編集]2021年7月9日、カンヌ国際映画祭監督週間部門でワールドプレミア上映された[3]。また、2021年ニューヨーク映画祭のメイン・スレート部門で北米初上映された[9]。さらに2021年8月、第55回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭ホライズン部門でも上映された[10]。また、チューリッヒ映画祭で上映され、長編映画部門でゴールデンアイ賞を受賞した[11]。
イタリアではMK2 Films、フランスではHaut et Court配給により公開された[4]。さらに北米ではネオンが配給し、英国およびアイルランド、ドイツ、トルコ、中南米ではMUBIからストリーミング配信された[5][12]。
評価
[編集]批評家の反応
[編集]批評集積サイトRotten Tomatoesでは、55件の批評家レビューのうち91%が肯定的で、平均値は7.1/10となっている。批評家の総意は、「陳腐な表現を避けようとする姿勢と中心人物の巧みな演技によって、数多ある青春映画というジャンルの中で『キアラへ』が際立っている。」としている[13]。Metacriticでは、18件の批評家レビューがあり、加重平均値は75/100となっている[14]。
受賞歴
[編集]賞 | 受賞日 | カテゴリ | 対象 | 結果 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
カンヌ国際映画祭 | 2021年7月15日 | 監督週間 | 『キアラへ』 | 受賞 | [15] |
脚注
[編集]- ^ “A Chiara (2021)”. The Numbers. 24 June 2022閲覧。
- ^ “A Chiara (2021)”. Box Office Mojo. 24 June 2022閲覧。
- ^ a b “A Chiara” (英語). Quinzaine des cinéastes. 2024年2月2日閲覧。
- ^ a b c Keslassy, Elsa (March 1, 2021). “MK2 Films Boards Jonas Carpignano's New Feature 'A Chiara' (EXCLUSIVE)”. Variety. March 2, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。July 18, 2021閲覧。
- ^ a b c Donnelly, Matt (July 18, 2021). “Neon Buys Cannes Directors' Fortnight Winner 'A Chiara' (EXCLUSIVE)”. Variety. July 18, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。July 18, 2021閲覧。
- ^ a b c Lemercier, Fabien (June 19, 2019). “Arte France Cinéma throws its weight behind Jonas Carpignano's A Chiara”. Cineuropa. July 10, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。July 18, 2021閲覧。
- ^ “Eurimages supports 16 co-productions”. Cineuropa (October 22, 2019). February 14, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。July 18, 2021閲覧。
- ^ Weissberg, Jay (July 9, 2021). “'A Chiara' Review: Diving Into a Teen's Suddenly Destabilized World”. Variety. July 16, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。July 18, 2021閲覧。
- ^ Shafer, Ellise (2021年8月10日). “New York Film Festival Slate Includes ‘Titane,’ ‘Benedetta,’ ‘The Velvet Underground’” (英語). Variety. 2024年2月2日閲覧。
- ^ “KVIFF | A Chiara”. www.kviff.com. 2024年2月2日閲覧。
- ^ “An overview of all current and previous prize winners” (英語). zff.com. 2024年2月2日閲覧。
- ^ Goodfellow, Melanie (July 21, 2021). “Directors' Fortnight prize winner 'A Chiara' heads to multiple territories for mk2 films (exclusive)”. Screen Daily. July 21, 2021時点のオリジナルよりアーカイブ。August 10, 2021閲覧。
- ^ “A Chiara | Rotten Tomatoes” (英語). www.rottentomatoes.com (2022年5月27日). 2024年2月2日閲覧。
- ^ “A Chiara” (英語). www.metacritic.com. 2024年2月2日閲覧。
- ^ “Cannes: ‘A Chiara’ Wins Directors’ Fortnight Award – The Hollywood Reporter”. web.archive.org (2021年7月17日). 2024年1月31日閲覧。